17、11、6→17、11、6、14→
17、11、6、14、4、13 (36点)
ドナウブルーは連勝を決めて一気にリズムに乗りたい。使い込むより休み明けこそ走る仕上がり早。5走前の京都牝馬S、3走前のヴィクトリアM、前走の関屋記念で1、2、1着と最近の休み明けのレースだけでも十分すぎる実績を残している。瞬発力頼りのイメージが強かったが、積極的に動いて初重賞制覇となった5走前をきっかけに変身。3走前は強気の前々競馬であと一歩で大金星。前々走はスピードに加えてある程度のスタミナも求められた極限の決着に課題を残したものの、前日の未勝利より5ハロン通過が遅かった超スローの前走で未知なる上がり32秒台突入して真骨頂のレコード勝ちを決めている。京都以外の勝ち鞍にも今後の自信につながるだろう。折り合いにまったく心配のないレース巧者で千八に不安なし。
マルセリーナが復活するなら今回か。直前軽めに追い切りパターンを変更。何より前2走で鞍上との呼吸の悪さが目立っただけに乗り替わりは間違いなくプラスに働く。桜花賞から勝ち星が遠ざかっているが、オークス4着、マイルCS6着(3着に0秒2差)、阪神C4着、ヴィクトリアM3着(2着ドナウブルーに0秒2差)など、前走以外は大崩れしてないのが現実。牝馬限定のGⅡで55キロはあまりにも恵まれた。4角大外ブン回しはもう結構、馬群を縫うような乗り方で今後につなげたい。
ホエールキャプチャの成長力は軽くマルセを上回っている。桜花賞2着後はオークス2着→ローズS1着→秋華賞3着→エリ女4着→中山牝馬S5着→ヴィクトリアM1着。前走以外はデビュー以来負けても0秒4差という絶対的な安定感。他馬より重い56キロは納得の斤量で、むしろ1、2キロの差なら恵まれたか。不運な大外枠以外は走る条件は数々揃っている。東京芝(2010)、テッポー(4001)、芝千八(1001)。キャリアの浅い距離なら持ち時計の悪さは気にならない。
直線平坦で良績を残してきたオールザットジャズは胸を借りるだけ。慣れない距離とはいえ、前々走の惨敗は不可解で、芝千八(4301)ほど怖さがない。休み明けに割り引きはないが、極限の瞬発力勝負や時計勝負になるとやはりひと息。2度のGⅠで見せ場もなく終わったことが、よりイメージを悪化させている。いずれにしてもここで好走がなかければ今後につながらない。
牝馬限定戦の混戦に強いのがマイネイサベル。牡馬混合の前2走で惨敗でも中山牝馬S4着(0秒4差)、福島牝馬S5着(0秒4差)、ヴィクトリアM6着(0秒5差)など、ホエールキャプチャ、オールザットジャズ、マルセリーナと接戦の記録に存在感は示されている。千八は4戦してすべて掲示板、東京コースもクイーンC、フローラS、オークス、ヴィクトリアMで負けても0秒5差の着差ならベストに近い条件。
モロさ同居のエーシンリターンズは超スローの瞬発力勝負を待つだけ。少しでもスタミナや時計を求められると前走のようにポカが出る。連勝中の上がり馬メーヴェはさすがに重賞経験の少なさがネックで格下感が否めない。極度のスランプから立ち直れないエリンコート、洋芝の北海道だけに良績が偏っているレインボーダリアはレコード連発の馬場に不適合。一瞬の脚しか使えなくなったアプリコットフィズはすでに下り坂に入っているのか。リフレッシュ効果がなければ今後も狙い目なし。前走は直線ラチ沿いのコース取りの馬が全滅の特異な馬場状態だっただけにクリスマスキャロルはいぜん半信半疑。 |