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東京裏読み
関東
8R9R10R11R12R
関西
9R10R11R12R
WIN5

東京11R3連単1軸マルチ6→13、15、18 (18点)

3連複フォーメーション6、13-6、13、15-

15、18、12、4、10 (13点)

ルーラーシップがいよいよ国内GⅠ制覇にリーチ。海外GⅠ馬とはいえ、日本国内のGⅠはダービー5着、10年有馬記念6着、11年宝塚記念5着、11年有馬記念4着など入着ラインが限界だった脇役からようやくひと皮むけた前走の宝塚記念2着。オルフェーヴルには完敗だが、時計勝負に課題を残していただけに二千二百2分11秒2でひとまず高速馬場への対応にメドを立てただろう。中、長距離路線を歩む中、最近はとりわけ長距離路線に固執しているが、本来中距離ベストのために吹っ切れなかった可能性も否めない。デビュー5戦目で東京芝二千1分59秒1の破格時計。デビュー7戦目の鳴尾記念では休み明け、初の古馬相手にもかかわらず、千八1分44秒9でヒルノダムールを完封している。道悪で時計が参考にならない金鯱賞でも圧巻のひとマクりで横綱相撲なら、別格な高い中距離適性ではないか。2ヵ月以上の休み明けはドバイ6着、有馬記念4着を含む(2012)。仕上がり早の大型馬は何より道悪は鬼レベル。雨量が強まれば強まるほど、理想的な条件になる。

ダークシャドウは変則的なローテーションになるが、この馬にとって休み明け初戦こそが能力全開のステップかもしれない。テッポーOKを示したすべて掲示板の(2301)。度重なる休養で5歳にしてキャリア12戦のフレッシュさなら、まだまだ昇り詰めるイメージがある。絶対的に自信ある東京(5100)に加えて二千(3300)。時計勝負にも瞬発力勝負にも強い万能タイプにとって敵は雨だけか。いずれにしても昨年、天皇賞で痛恨の直線で前が壁。直線入口、少しブレーキをかけて残り300からようやく本気で追えたわずかなロスが最後まで響いてしまった。着差を考えれば悔やむに悔やみ切れないコース取りだったことは確か。再び主戦に戻ったが、3走前も前走も仕掛けの遅れがすべてのペースを見極めきれなかったへぐりならこのコンビもすでに崖っぷちだろう。まともに乗りこなせば楽勝して驚かないほど馬は充実している。

前走圧勝で最後の一冠をほぼ手中に収めていたフェノーメノの菊花賞回避には驚いた。確かに未知なる距離、微妙な右回りとしても、古馬相手に通用する確かな時計の裏付けがないままで古馬GⅠへ挑戦。前走の直線追い比べでラチにモタれた子供っぽさ露呈では、左回りで変わる余地があることを考慮しても絶対的な主役としては物足りない。それでも東京(3100)で何より有力馬と違ってひと叩きという理想的なローテーションは強み。走るたびに成長を計算しなければならない3歳馬が好枠を引いてどこまで抵抗できるか。大物感のない馬体に迫力が出た際に見直したい。

エイシンフラッシュは堅い馬場が合わないか、驚くような時計勝負に対応できないか、どちらかに敗因が絞れてきた。パンパンのコンクリート馬場で時計を求められると手も足も出ないだろう。この馬の持ち味はスローの瞬発力勝負。ダービーが上がり32秒7、神戸新聞杯33秒3、有馬記念33秒6でそれぞれ1、2、2着と数字的にはっきり示されている。昨年の天皇賞秋、ジャパンCはプチスランプとして割り切っていたが、どうやら万全な態勢で挑んだ前走を見る限り、高速決着に苦手意識が出ていることは否めない。残り100で完全に勢いが止まるという着差以上の完敗から上がり目を望めなくなった。雨を待つ。

昨年の覇者トーセンジョーダンでも再現は難しい。昨年は過去10年でケタ違いに速いペース。5ハロン通過56秒5は逃げ馬シルポートの大暴走。3年前と比べて3秒3も速いラップは鞍上が我を見失ったと割り切るべき。今年乗り替ったシルポートが同じミスを犯すとは考えにくく、ハナにこだわらないカレンブラックヒルの存在で平均ペースからスローがごく普通の見解。スタミナが求められてこそ出番のくるパワー型で、スピードだけが求められる流れではワイドラインが大きな壁になる。

GⅡ3勝、GⅢ2勝のトゥザグローリーがGⅠ7、13、13、5、11、3、12着なのは鞍上のプレッシャー負けとしか考えられない。牝馬か、短距離だけしかGⅠを勝てない前任騎手から乗り替わりは魅力的な好材料。歴史的に超スローになった有馬記念はオルフェーヴルに上がり時計が同タイムで着差0秒1など、底力そのものは現役トップレベルにあることは言うまでもない。休み明けはすべて掲示板の仕上がり早の大型馬。大外枠を引いて迷いのない先行策がしっくりくる。

土曜日重賞でグランプリボスが勝っても毎日王冠組の評価を上げられない。カレンブラックヒルは展開に恵まれて連勝を決めたと納得している。毎日王冠の前日の古馬500万千六と5ハロン通過がまったく同じ。その夜、わずかに雨が降ったが、それでもある程度を割り引いてもGⅠ直結レースが千六とはいえ、同じラップでは前々有利の判断が当然の見解になる。さらにハロン棒通過時点で逃げ馬から5馬身ほど後方の位置取りがカレン。およそ59秒弱で通過して差し追い込み馬はさらに後方待機ならば、直線の追い比べで競り勝つのはごく自然な流れ。前走は上がりレースラップ全11秒台が本物のGⅠ級馬だが、最後12秒2という平凡な数字に距離の壁の近さをにおわせている。