12⇒10⇔6、9、4、2、16、7、14 (14点)
千六までの経験で千九のワールドクラスに挑戦はどうにも納得できないが、個人馬主のひと時の夢として割り切るしかないか。いずれにしてもゴールデンバローズは同世代で敵なしのダート王者に変わりない。前々走の3着クロスクリーガーはその後連勝で重賞制覇。連勝で挑んできたGⅠ馬の4着ディアドムスは子供扱い。すでに1度負かしている相手に取りこぼすことはまったくイメージできないほどの強さで圧倒してきた。同日1000万の千四より5ハロン通過が速かった3走前で前々競馬。差す形を試した前々走はあえてゆったり進出して抜群の伸び。どう乗っても最速上がりの瞬発力はさらに凄みを増すだろう。死角があるとすれば海外遠征帰りの反動だけ。
ゴールデンの瞬発力に抵抗できるのはノンコノユメぐらいか。キャリア6戦すべてが最速上がりという切れ者。前走は同日3歳500万より5ハロン通過が0秒4も遅いスローとはいえ、良馬場で上がり34秒台は規格外の数字。前走の時計は良馬場限定でメンバーNo1の時計なら胸を張って挑める。新馬勝ち直後の取りこぼしは鞍上の甘さそのもので、名手を配した後は天井知らずの成長を遂げている。気配落ちに映った前走からどう立て直すか。ますば気配を注目したい。
ダイワインパルスは千六までのスピード型として評価が固まった。仕方のない千八挑戦として3、4走前は納得の馬券圏外。一瞬の切れや不発に終われば、距離不適が敗因とはっきり言い切れる。距離短縮でイメージどおりの上昇ムード。前走は直線スムーズに捌けなくても連続最速上がりが成長の証で、時計はまだまだ短縮可能な感触がある。充実した馬体から本格化への勢いを重視。
アルタイルの前走は予想外の踏ん張り。勝ち馬は別格と割り切ると、千四までの距離経験で自身勝ちパターンに持ち込んだことは評価できる。馬群からスムーズに抜けて先頭に立った瞬間に外からあっさり交わされたが、数字そのものはごく普通の勝ち時計レベルに中身の濃さがうかがえた。最速上がり3度経験の差し馬が今度は控えて瞬発力勝負に切り替える。
アキトクレッセントの前走は前々絶対有利で十分な手応えだったが追って案外。休み明けや距離経験不足というより、千四のスペシャリストらしい限定スタミナを露呈だろう。前走よりも一気に同型強力で、千四でも掛かる気性はさらなる試練が待っている。 |