2⇔17、5、10⇔
17、5、10、13、11、6、7、9、4、12 (69点)
2-5、10-
5、10、17、13、11、6、7、9、4、12 (17点)
2歳暮れのGⅠは1000万レベルが勝ち負けのボーダーラインだが、アルテミスSは楽に越えているレースレベルの高さ。ほぼ同じ馬場差で前週の1000万に勝ち時計がわずか0秒3劣るだけ、上がり時計は1秒5も上回った。翌週1000万には時計で0秒2上回り、上がりは0秒4劣って、ほぼ1000万レベルが決定づけられた。
アルテミスS組のメジャーエンブレム、デンコウアンジュはどちらも理想的な枠順を引いて申し分ない条件となっているだけに2頭の共倒れはどうにも考えにくい。中心はメジャーエンブレム。行きたがって掛かり気味のレースは続くが、そもそも他馬とは絶対スピードが違っている。逃げ先行馬というより、むしろ好位差しの瞬発力型のイメージが強まってきた。
デビュー戦の上がり33秒8は軽くしごくだけで3着馬に0秒9差。前々走は数字どおりの太めにもかかわらず、ひとマクりから直線入口で先頭。減速なしの上がりレースラップを直線半ばにセーフティリード。最速上がりの圧勝劇だから凄みがますます増してくる。キャリア2戦目で早くも貫録十分。
まさに青写真通りのローテーション。1戦だけで休養入りしてリフレッシュ。ダメージの少ない上がりだけの競馬で2勝目を挙げて時計勝負にメドを立てる前走を経験。来年の春にもつながるというローテーションを守るためのスタミナ造りに叩き3戦ひとパックは大きな財産になるだろう。いずれにしても前走はガツンと掛かって完全にリズムを崩した捨てレースで、勝ちパターンに持ち込めたことがレベルの格差。流れが速くなるほどレースがしやすくなることは間違いない。
デンコウアンジュは前走の18キロ減と右回りを嫌った。わずか2か月弱の間隔で再びピークに持っていくような万全の態勢に持ち込むのは至難の業。2着メジャーより0秒9も上回る最速上がり。終始モマれない外々を立ち回って直線入口で先頭から6馬身差を直一気は強烈なインパクトを残したが、前走の見た目は明らかな限界を超えたギリギリの馬体だっただけに激走の反動が出ても何ら驚かない。さらに何度も手前を替えても真っすぐ走ったことを考えれば右回りに問題ありか。前々走は強く追い始めたと同時に急に内にササって騎乗停止を食らったことをいち早く頭によぎるのが鞍上だろう。直線で馬群に突っ込めぬ悪癖は多頭数になるほど外々を回らされるロスを覚悟。
アルテミスS1、2着馬以外は一長一短のどんぐり。2歳戦の重賞、オープン特別の乱立で見事なまでにレースレベルが低下している。ファンタジーSも例外なく泥試合。未勝利並みのラップで4角、前4頭の決着に終わった前残り。絶好位から振り切るどころか、差し切ることもできなかったブランボヌールは一気にトーンダウンした。数字通りの太めとしても不甲斐ない内容でさらなる距離延長となると昇り目がイメージできなくなったのが現実。
キャンディバローズもひと絞り可能な馬体だったが、直線でジリ脚争いを制したことが唯一の救い。前々走がレコード決着、前走が初の上がり33秒台でディープ産駒特有の加速的成長期に入っているが、やはり距離未経験は不安の方が大きい。
アットザシーサイドは連続最速上がりの2連勝でも前走のレースが低レベル。各馬、スタート直後から引っ張り殺し。内、外コースの差があったとしても、同日の未勝利より5ハロン通過が1秒7も遅いラップでは能力云々を測れるレースでないことがわかる。慢性的なスタート難も厄介。
アドマイヤリードはプレッシャーに弱い鞍上配置で度外視。前走はラチ沿いでも捌きやすい流れだったから差し切れただけ。GⅠでごちゃつく流れになると迷惑をかけまくった過去から成長がないことは天皇賞秋をみれば一目瞭然。ラストインパクト同様に乗り替わってからの狙い目。 |