10⇒7、6、12、13、4、9、8、15 (168点)
24年前の大駆けがトーセンレーヴとダブる。その年の阪神大賞典をレコード駆けの1着⇒天皇賞春1着⇒宝塚記念2着⇒京都大賞典1着⇒天皇賞秋1着降着⇒ジャパンC4着(日本馬最先着)。絶対的な人気だったメジロマックイーンをゴール寸前で鮮やかな末脚で差し切ったダイユウサクを思い出させる。
ダイユウサクは千二レコードホルダー。二千以上の経験は二千四の京都大賞典(メジロマックイーンに2秒差の5着)だけで、レース前はマイラー評価で固まっていた。その年8戦目で内訳は1⇒2⇒7⇒5⇒4⇒5⇒1着。15頭立てのブービー人気も納得だったが、レースでは横綱相撲で現役最強馬をたかがGⅢ1勝馬が一蹴したレースぶりは今でも強烈なインパクトとして残像が残っている。
前走59キロを背負ってオープン特別の千六快勝後、中1週で突然GⅠに参戦した6歳馬は単なる経験レベルと思われたが、終わってみればレコード勝ち。それまでイナリワンの記録だった2分31秒7を1秒以上も短縮した2分30秒6は当時の馬場としては神がかりな数字を叩き出したのだから生涯イチの大駆けだったことわかるだろう。
ダイユウサクと前走の59キロは同じ。前走から中1週と連闘、マイラーと中距離型、6歳と7歳、通算8勝と9勝など多少の誤差はあっても似ている事実。前日1番人気が燃え尽きた可能性もあるゴールド、2番人気がレースレベルの低かったジャパンCで鋭さ負けとなったラブリー、3、4番人気が瞬発力勝負にモロさのあるキタサン、リアならば絶好調のトーセンが決定的に劣るようなサインは出てないということ。
千六に徹底照準から6歳にして突然の路線変更が見事に当たったトーセンは完全に波に乗った。驚く二千で連続好走。デビュー7戦以内で千八~二千4勝とはいえ、4年前のひと昔。2年半ぶりの連対となった前々走ですべてにおいてイメージを一新させている。前々走は上がりレースラップ11秒4-11秒4-11秒5を好位差しで久しぶりの上がり33秒台。前走は自身3度目の最速上がりで二千の持ち時計を大幅に更新した。何より59キロの快勝から今回は2キロ減。残り8ハロンから2ハロンまで減速なしに加えて残り4ハロンがすべて11秒台。サバイバル戦の中で上がりを求められた流れとなった前々走はまさに仮想有馬記念。 |