HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
東京裏読み
関東
5R6R
8R9R10R11R12R
関西
5R6R
9R10R
11R12R
ローカル
11R12R
JRAホームページ

東京11R穴推奨レース

3連単フォーメーション13、2⇒13、2、12、15⇔

13、2、12、15、3、8 (36点)

オークスで距離云々はナンセンス。JRA七不思議のひとつ"マイラーでも好時計で好走するのがオークス"であることはこのサイトで何度も言っていること。スプリントに良績集中している馬以外はごく普通に今までの実績を信頼すべきだ。
持ち時計や上がり時計など単純な時計はひとつの要素になるが、モロさ同居の3歳牝馬にはそれ以上に現在の状態が大事になる。状態の良し悪しにつながる馬体重、ローテーションを加味すれば桜花賞よりフローラS組に魅力を感じる。桜花賞が1分33秒台で決着したハイレベルでも、オークスでは意外に連続好走ができない事実もある。牡馬とは違う体質の弱さ、モロさからレースレベルが高すぎて反動があるということ。桜花賞、オークスの連続好走が稀なのは距離よりも体調キープの難しさの表れでもある。

結論から言えばシンハライトに魅力はない。むしろ危うい人気馬としての扱い。桜花賞馬、桜花賞1番人気が不出走となった桜花賞組より、歴史的な時計が出たフローラS組に魅力。レースレベルも互角どころか、桜花賞を上回れば力が入る。

過去10年の桜花賞で1分33秒台の決着となったのは4度。その中で1分33秒台で走ってオークス出走馬は14頭。オークスで(210119)は桜花賞レースレコードの2戦を含んだ結果でいかにも寂しく感じる。ある程度の馬場差、メンバー差はあるとしても、桜花賞で燃え尽き症候群は否めない。

07年ダイワスカーレット(1分33秒7)、2着ウオッカ(1分33秒9)
1、2、5、7~9、11~18着馬 オークス不出走
3着カタマチボタン   オークス13着
4着ローブデコルテ   オークス1着
6着レインダンス    オークス7着
10着アマノチェリーラン オークス12着

10年アパパネ(1分33秒3)、2着オウケンサクラ(1分33秒4)、3着エーシンリターンズ(1分33秒4)、4着ショウリュウムーン(1分33秒5)、5着アプリコットフィズ(1分33秒6)、6着シンメイフジ(1分33秒7)、7着ギンザボナンザ(1分33秒7)、8着アニメイトバイオ(1分33秒7)、9着コスモネモシン(1分33秒7)、10着ワイルドラズベリー(1分33秒8)
10、11、15~18着馬 オークス不出走

1着アパパネ      オークス1着
2着オウケンサクラ   オークス5着
3着エーシンリターンズ オークス14着
4着ショウリュウムーン オークス17着
5着アプリコットフィズ オークス6着
6着シンメイフジ    オークス11着
7着ギンザボナンザ   オークス10着
8着アニメイトバイオ  オークス8着
9着コスモネモシン   オークス15着
12着タガノエリザベート オークス9着
13着プリンセスメモリー オークス13着
14着ステラリード    オークス16着

11年マルセリーナ(1分33秒9)
3、5、7~9、13~18着馬 オークス不出走
1着マルセリーナ    オークス4着
2着ホエールキャプチャ オークス3着
4着メダタシ      オークス11着
6着バブルバブル    オークス9着
10着スピードリッパー  オークス5着
11着デルマドゥルガー  オークス10着
12着ライステラス    オークス13着

14年ハープスター(1分33秒3)、2着レッドリヴェール(1分33秒3)、3着ヌーヴォレコルド(1分33秒4)、4着ホウライアキコ(1分33秒6)、5着レーヴデトワール(1分33秒6)、6着アドマイヤビジン(1分33秒7)、7着マーブルカテドラル(1分33秒8)、8着フォーエバーモア(1分33秒9)
2、4~6、9、10、12、14~18着馬 オークス不出走
1着ハープスター    オークス2着
3着ヌーヴォレコルト  オークス1着
7着マーブルカテドラル オークス6着
8着フォーエバーモア  オークス11着
11着ペイシャフェリス  オークス17着
13着シャイニーガール  オークス14着

桜花賞で好時計馬にさらなる減点材料を突き付ければ馬体重だ。桜花賞激走してオークスでも好走したのは馬格があってこそ。
アパパネは480キロ前後、ホエールキャプチャは460キロ前後、ハープスターは470キロ台、ヌーヴォレコルトにしても440キロ弱の馬体重だった。レースレコードに0秒1差の桜花賞2着となったシンハライトは最低条件が馬体増であることは間違いない。

オークス過去10年で420キロ台以下は1~5着までの総50頭中1頭もいない。430キロ前半だったのは
08年エフティマイアが前走から12キロ増で432キロ。
12年ヴィルシーナが前走から2キロ減で432キロ。
13年デニムアンドルビーが前走と同じ432キロ。
過去10年の掲示板の中で一番軽量だった昨年のミッキークイーンでも前走から4キロ増の430キロだった。初の関東遠征で確実に輸送減り覚悟にもかかわらず、木曜日体重の430キロでシンハライトはますます自信を失っていく。

まだまだシンハには試練が続く。この中間の追い切りには不満しかない。実質2本だけ。1週前は未出走馬が51秒台を叩き出した馬場で53秒台。本追い切りも最後流した緩め。いかにも馬体重維持だけに専念してきた過程がうかがえて、この中間は良くて平行線とみるのが妥当な評価だろう。前々走がレースレコード、前走がレースレコードに0秒1差まで迫った反動が出て掲示板を外しても驚かないほど追い切りは低調となっている。

桜花賞のゴールの瞬間は完全にシンハ優位な尻の位置だった。さらにゴールライン前後も先着していたが、ゴールライン上だけ先着されていたというツキのなさ。鞍上の勝負弱さは結局、知恵も工夫もない乗り方だから仕方なしと納得するのか、減点するのかでこの馬の取捨が決まる。
外差しが決まらない馬場で逃げるメジャーエンブレムをいかに苦しめるかが焦点だった2週前のNHKマイルCは、外差しが利かない馬場で単純な後方待機から4角外へ。掛かる仕草も露呈しながら直線ゴボウ抜きは馬の能力が高かっただけの2着。先週ヴィクトリアMのショウナンパンドラも3角で勝ち馬の直後の位置取りだったが、勝ち馬は終始内目を意識に反して、4角前から強すぎた外へ外への意識。勝ち馬と3角で1馬身程度だった差が、一気に3、4馬身差に広がっていたコースロス。3角で真内にいた2着馬がロスなく立ち回ったことを考慮すると、少なくても2着と3着の差は鞍上の乗り方次第で逆転できたことは言うまでもない。
とりわけ関東GⅠではズバ抜けた能力差のある1番人気にならないと勝てない乗り方に徹するのが鞍上の特徴。人気が集中するほど怖さはまったく感じなくなる。どのみち人気を被って直線馬群に突っ込む勇気はなく、外差しが利かぬ馬場でも再び外々を意識か、真逆に必要以上に仕掛けを我慢しすぎて内々から抜け出せるスペースを失う可能性も否めない。スロー必至のメンバーでどう工夫してくるか。好枠を引いて鞍上の資質が問われる一戦となる。
ローテーションも最悪に近い。十分な休養がないままに年明け4戦目。距離的にも間隔的にも余計な一戦だったのが、桜花賞⇒オークスの王道路線を歩むと思えない1月競馬の千四を使ったこと。邪道なローテは小柄な馬にして先を見据えることのできなかったことも足を引っ張ることになる。

シンハにとって単純に持ち時計と上がり時計だけが頼り。状態、鞍上、ローテーションを無視すれば、圧勝も計算できるほどズバ抜けた数字を誇る。1強と言われた桜花賞からガラリとメンバーが変わったが、牡馬ほどでないにしてもレベルの高いレースが続いていることは間違いない。いずれにしてもレースレコードに0秒1差となる過去10年でNo3の勝ち時計は胸を張れる数字。桜花賞馬や桜花賞1番人気不在となって本来は立場的にオークスで馬券を外すことは許されないという鞍上のプレッシャー負けだけは避けたい。

シンハライトが赤信号点滅状態。さらにメジャーエンブレムジュエラー不在の飛車角抜きで桜花賞組には魅力がなくなりつつある。アットザシーサイドアドマイヤリードレッドアヴァンセデンコウアンジュウインファビラスでも以前、大幅な馬体減の過去がある馬が多く、馬体重維持でもこれまでの疲れが出てくる頃か。

ウインは最悪な休養に加えて走るたびにスタート下手の悪癖が強烈になっていく傾向は、乗り替わらない限りますます強まっていく。新鮮味のない鞍上配置で見限った。
レッドは14キロ減の前々走でエリートから完全に離脱している。英断もないままに結局桜花賞出走なら短い期間の回復は見込めないか。母エリモピクシーJRA7勝ながら重賞3着3回で重賞未勝利の勝負弱さがそのまま遺伝している可能性も否めない。
デンコウも4走前に18キロ減で激走した反動が出て、メジャーエンブレムを差し切った強烈なインパクトも薄れてきた。馬体回復が見込めない現状は前2走のように相手なりに走るだけか。
アドマイヤは馬体重だけで見限った。長く続いたスランプから脱出ムードでも、オークスでは致命的な馬体の小ささ。
晩年はスプリント路線となった母ルミナスハーバーのデビューは千八、2戦目の初勝利は千六。ジュベナイルFでウオッカの0秒6差3着ならば、仔が千六で強い競馬をしても何ら驚きはなかった。確かにアットザシーサイドは常識に当てはまらない意外性が魅力だが、神通力もいよいよ終わる時が近づいてきた。5戦中3戦で最速上がりの切れ味は天井知らずで磨きがかかった瞬発力。最速を逃した2戦でもジュベナイルFはメンバーNo2、桜花賞でNo4でも、さすがにシンハよりも追い出し時期が遅くなったことは見逃せない。想定外の馬体減となった前走から1カ月で以前の変わらぬ姿に戻ることは無理に近い。
結局、馬体重維持だけに懸命なシンハを筆頭にアットザレッドデンコウウインは過去に大幅な馬体減の前歴。アドマイヤも馬体成長に課題を抱えれば、桜花賞組の苦戦は避けられなくなっている。

桜花賞、フローラS組以外から人気になっているエンジェルフェイスの前日3番人気は過剰人気を否めない。前走は同日の未勝利より5ハロン通過が0秒1だけ上回っただけの超スロー。それでも上がりレースラップがすべて11秒台にならないことにレースレベルの低さが表れて、メンバーNo10の上がり時計では手も足も出ないだろう。今の東京は逃げ先行馬でもある程度の瞬発力が求められる超高速馬場。同日未勝利より1秒上回っただけの勝ち時計では総合力もこのメンバーで通用するかが怪しい。

同日の1600万より0秒4劣る時計で0秒5速い上がり時計。フローラSは間違いなく、近年にないハイレベル。これまで2分0秒台の決着は過去10年で4度。
07年ベッラレイア  オークス2着(馬体重444キロ)
08年レッドアゲート オークス6着(0秒4差、馬体重430キロ)
10年サンテミリオン オークス2着(馬体重460キロ)
14年サングレアル  オークス9着(0秒9差、馬体重400キロ)

2分0秒台決着のフローラS2着馬
07年ミンティエアー  オークス4着(3番人気、馬体重454キロ)
08年カレイジャスミン オークス15着(14番人気、馬体重484キロ)
10年アグネスワルツ  オークス3着(8番人気、馬体重456キロ)
14年ブランネージュ  オークス5着(7番人気、馬体重462キロ)

ある程度の馬格があればオークスでも好走可能を示している。今年のフローラS組では1、3、4着馬が勝ちを意識できる立場にあるということ。

87年に距離変更で二千となってから初の2分割れ。歴史的にも価値あるレースレコードとなったチェッキーノの強さは計り知れない。ごく普通にオークス制覇を意識できる快時計。同日の1600万より0秒4だけ勝ち時計が下回りながら、上がり時計は0秒5も上回ったのだから恐れ入る。牡馬でも難しいこの時期の1600万超レベルをキャリア4戦目で叩き出せば、軽くシンハライトを上回れる。この馬も反動が心配だが、じっくり間隔を開けた叩き3戦目なら気にするまでもないか。坂を上がってからの加速力はデビュー3連勝を飾った時の全兄コディーノそのもの。距離を無視できるオークスならば、イメージをダブらせていいだろう。クラシック無縁、好走と凡走の繰り返しで連続好走が稀になった厩舎でも圧倒的な数字が揃って、この馬が崩れる姿は浮かばなくなっている。