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京都裏読み
関東
1R2R
5R10R
11R12R
関西
1R2R
8R9R10R11R12R
ローカル
1R2R
11R12R
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京都11R穴推奨レース

3連単1軸マルチ2⇒13、14、12、9、11、4、5 (126点)

3連複フォーメーション13-2、14、12、9-

2、14、12、9、11、4、5 (18点)

馬単2⇔13、14、12、9、11、4

乗り替わり初戦が狙い目とはいえ、ニシノデイジーは遅すぎる英断だった。
振り返れば数々の失態を繰り返していることがうかがえる。
5走前はスタート直後に無理やり控えて超スローを引っ張り殺し。前へ行くはずの先行馬がほぼすべて行かなかったことがわからないという未熟さ。回りをまったく見ないで乗っていることの象徴的なレースだった。
4走前は馬場差を計算すると良馬場で5ハロン通過が58秒台になるハイラップ。それを5走前から一変した積極策だからペースも見極められないことがわかった。
3走前は5走前の前残りを控えて失敗、4走前はハイペースを前々で失敗して、今度はまた控えるという安易な考えだった。いずれにしても人馬ともに戸惑って完全不発。
前々走は直線ラチ沿い近くがまったく伸びない馬場状態にもかかわらず、最後までラチ沿いを貫いて馬場を読む力もないことがわかった。
前走は向正面で完全なる馬券圏外が確定するような必要以上の待機策。ペースも読めず、馬場も見極められず、馬との呼吸も最悪ならば、GⅠでいきなり通用するかは別問題としてもパフォーマンス向上は間違いなし。少なくても乗り替わりの刺激は必ずあるだろう。
逆に考えれば、これだけ下手に乗ってもある程度の結果を残してきたことが底力そのもの。直線で伸びないコース取りをした前々走でもメンバーNo3の上がり時計で着差は0秒5。3角で完全ギブアップの位置取りからマク気味に動いて4角は7、8頭分も外を回ったにもかかわらず、最速上がりで着差0秒6に価値を見出せることは言うまでもない。
母は未勝利で終わったが、母母は最優秀スプリンターのニシノフラワーという確かな血筋。近年の菊花賞は昔よりかなり瞬発力重視になっていれば、父系にスタミナ、母系にスピードは理想的な配合か。馬自身の能力は太鼓判。とにかく人馬との兼ね合いがすべてのカギを握る。名手に託す。

ヴェロックスの主役はない。絶対的な王者不在でもあくまで脇役。何より前2走の結果が距離不安を増幅させた。王者を本気にさせた皐月賞と前2走に着順、着差以上のギャップを感じさせている。3歳になって上がり時計は5走前からメンバーNo1、1、2、3、3。走るたびに切れ者という評価を下げ始めて、とりわけ前走は3着馬より劣る瞬発力に距離不適のイメージを強めている。
やはり血は争えないということ。ジャスタウェイはNHKマイルC6着からダービー11着。結局二千四以上の経験はわずか4戦で、連対はわずか1回しかない。千六~二千がベストのスピード型だったことを忘れてはならない。前走で珍しく掛かり気味の折り合いだったことも異変の前兆だろう。勢いだけで距離をこなしていた春当時とまた違った完成度が、ひと夏を越した3歳馬の特徴。絶好の雰囲気で勝ち馬に子供扱いされた馬が最後の1冠で人気になるほど妙味が薄れていく。今年はあれだけ絶好調ながらGⅠだけ勝てない鞍上、3歳以上のGⅠが勝てない調教師というコンビが決定的な割り引き材料。

予想を下回った成長に乏しい馬体だったが、サトノルークスは春当時より精神面の成長が大きい。皐月賞、ダービーで惨敗は心身ともに子供で、何より鞍上が好走パターンを理解してないことが最大の誤算だった。皐月賞はいつもどおりの積極策ならもっと際どかったが、鞍上はなぜか必要以上の消極策。ダービーは真逆でハイペースにもかかわらず、なぜか積極策というペース音痴全開の乗り方では見せ場なしも仕方なかった。全姉タッチングスピーチの幻影を追いかけて、その後まったく走らない産駒が続いても人気集中のリッスンの仔に待望の期待馬が誕生したことは間違いない。いずれにしても内々でじっくり我慢できて最後の最後でひと伸びから2着浮上。モロさ同居だった以前とは逞しさがまったく違っている。ディープ産駒特有の覚醒が前走で始まったか。馬場回復の遅れが理想。

母はJRA3勝だがデビュー千六以外、すべて千二にこだわったスプリンター。その仔ヴァンケドミンゴは二千まで楽々クリアしたことに驚く。なるほどとにかくこの血統は意外性の塊ということか。兄サンリヴァルは皐月賞9番人気で2着。母母ウメノファイバーは大駆けタイプの真骨頂。函館3歳S15番人気で4着、京王杯3歳Sは6番人気で1着、京王杯スプリングCは12番人気で4着、阪神牝馬特別は10番人気で6着はもちろん、真骨頂はオークスだろう。阪神3歳牝馬S6着、桜花賞6着でGⅠでは掲示板も確保できなかった馬が、7番人気でオークスを制覇している。唯一古馬3勝クラスからの挑戦も不気味で、ダービー1、2着馬と皐月賞馬不在ならば大駆けがあっていい。

最速上がり3回の経験でも本質が切れるタイプでないレットジェニアルは理想的な馬場悪化となった。ダービーで上がり時計がメンバーNo2はあくまでハイペースをじっくり後方待機が奏功しただけ。前走の直線だけの瞬発力勝負で申し分ない位置取りから上がりNo5が瞬発力不足を示す象徴的な数字だ。いずれにしても人気で凡走、人気薄で激走は母譲り。母レッドアゲートはフローラS勝ちだが、その後はオークス2番人気で6着、紫苑S1番人気で3着。秋華賞7番人気で14着。その後はステイヤーズSにも挑戦しながら惨敗続きから、ようやく日経新春杯で12番人気3着に食い込んだ。結局連対実績はフローラSが最後。距離適性がはっきりしないままに引退している。調子落ちで凡走なのか、道悪が敗因なのかも微妙な母の道悪巧拙だが、この馬自身の体型的にはこなせる雰囲気。まずはイレ込むぐらいの落ち着きのない気性の成長待ち。

ダービー経験馬を相手にシフルマンは距離未経験。それでも2着馬に0秒6差ならば、初重賞挑戦の前走は上々の試運転といえる。母がダート勝ちのみで仔が早くも芝3勝という特異なタイプだが、母母がファビラスラフインという超良血で納得の走りが続いている。ファビラス一族に超大物は出現しなかったが、それでも母母の大一番の強さが引き継がれればまだまだ見限れない。