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東京12R裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
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東京12R穴推奨レース

3連単フォーメーション14、15、6⇔13⇔14、15、6、5 (27点)

14、15、6⇒14、15、6、5⇒14、15、6、5 (18点)

3連複フォーメーション13-14、15、6-14、15、6、5、2、7、10、8 (18点)

過去20年で前々走が条件戦にもかかわらず、ジャパンCを勝ったのは14年前の08年1着スクリーンヒーロー(前走はアルゼンチン共和国杯1着)だけ。3着以内に広げると04年3着デルタブルース(前走は菊花賞1着)もいるが、わずか2頭しかいない。
スクリーンの勝ち時計は良馬場で2分25秒5、レースの上がり34秒4。ひと昔前の勝ち時計と上がり時計で現代競馬ではもっとハードルは上がっている。
昨年は同日にレコード。2分23秒台以下が確実視されていたが、終わってみれば2分24秒台の拍子抜け。これだけレースレベルが下がっても外国馬の台頭がないことが高速馬場での弊害で、外国馬用の新厩舎設置でも全外国馬を見限るのが近年のセオリーに変わりない。
いずれにしても日本馬だけの決着になる確率は極めて高い。ワールドクラス級のメンバーが揃って高速決着となった18、20年より今年は確実に低下したメンバーレベルで、前日の1~4番人気で3頭もGⅠ未勝利が存在していることからも波乱含みであることに間違いない。

メンバーのレベル高低にかかわらず、最近は持ち時計と結果が直結する傾向が強まっている。19年からますます二千四の持ち時計重視。
それぞれの二千四持ち時計ランキングは
19年1~3着No1、4、8。(2着は牝馬、3着は二千の持ち時計No1)
20年1~3着No1、6、8。(2着は千八の持ち時計No1、3着は牝馬で5戦全勝)
21年1~3着No5、4、2。(1着は千八の持ち時計No2、3着は千八の持ち時計No1)

牝馬以外はとにかく時計が必要。最低でも千八、二千、二千四で持ち時計No2以内が必須となる。

ヴェラアズールはここまでの過去の傾向を並ばれるとまったく太刀打ちできない条件が揃った。むしろ、この人気が異常に思える。いずれにしても2分24秒台以上の決着で上がりも34秒台以上が限界。突然の大幅な数字短縮はタイプ的にもイメージできない。
デビューから16戦連続でダート路線。今年の3月から芝路線に転向後は胸を張れるような持ち時計も上がり時計も一切ないのが現状。ローテにもハンデありをうかがわせる上がり馬にとって持ち時計不足は、常識的に致命傷となることが避けられない。追い打ちとなるのが57キロを7戦しても連対なし。明らかな斤量泣きを示して、初のGⅠ挑戦がジャパンC。前々走が条件戦だったゴールドアクターでさえ、菊花賞3着の実績があってGⅠ2戦目だった。時計は平凡、瞬発力は標準。昭和的な上がり馬のイメージが強すぎる。

ヴェラより計算しづらくなったのがシャフリヤールだ。3走前に海外GⅠを勝ったものの、ダービー後は5戦1勝で1連対のみ。明らかに3歳時の勢いを失っている。同時期に日本と海外GⅠの両取りは無謀な挑戦であり、失うものも大きいことの典型的な例か。いずれにしてもデビューからダービーまで4戦の上がり時計はNo1、2、2、1。ダービーを最速上がりで勝ち上がった瞬発力型だが、ダービー以降は海外を除くと上がりNo5、5、10。掛かったとはいえ、前走の平凡すぎる上がり時計にはディープ産駒の終焉を示す数字の可能性も出てきたことを示唆している。休み明け(202210)と叩き2戦目(100000)。ポン駆け専門からローテに少し変化をつけてきたことにも嫌気。ここでの凡走は引退をちらつかせるレベルとみる。まずはいつも以上の落ち着きがほしい。

ダノンベルーガはキャリアの少なさが歯車の噛み合わない大きな理由のひとつ。この陣営はなぜかキャリアを少なくしてクラシック挑戦がお好き。現代競馬においてある程度のキャリアを積んでも、へこたれないフィジカル強化が大事なポイントだが、これまで一貫してダービーまでできるだけ少ないキャリアにこだわるからこそ、一番ほしいタイトルが遠のいている。それは古馬になってからも同じ。年齢的な体調ピーク時に経験不足。結局、キャリア不足が常につきまとってうまくリンクできないタイプが多数存在している。
この馬も1戦だけでも古馬相手の二千四を経験していれば自信度は増していたが、超高速馬場だった前々走の時計だけが頼りでは不信感しかない。前走は待機策から内目を立ち回れたことを割り引いても、瞬発力だけなら古馬で通用することを証明した上がりNo2が唯一の収穫。現時点でのイメージは中距離ベター。

ボッケリーニはここ3戦で2度のへまをしても乗り替わりなし。3走前は超スローを見極めきれなかったことが仕掛けの遅さではっきり伝わった。もう少し早仕掛けなら届いていたという最速上がりの脚余し。前走は超スローが確定的なメンバーにもかかわらず、不可解な必要以上の待機策。結果的にこの馬自身も上がり33秒台になったものの、20年12月以来上がり33秒台以下の脚を使ったことがなかった馬の立ち回りとしては最悪に近かった。先行可能な馬をあえて瞬発力勝負で挑んだ勝負勘の悪さがすべての敗因として断罪すべきだろう。言われたとおりなのか、鞍上の判断かは別にして、ロジャーバローズのような棚からぼた餅レースは20年に1度の珍事だけにここでも期待は高まらない。

死んだふりなのか、すでに燃え尽きたのか。テーオーロイヤルの低空飛行はしばらく続く可能性は高まっているが、一変するなら良馬場の左回り。前走より斤量減、距離短縮のここしかない。2着以下の各馬がバタバタで最後同じような脚色になった天皇賞春のダメージが相当残っていたと割り切れば、まだまだ見直しが必要な実力馬だろう。
持ち時計はシングルのNo9。二千四限定の上がり時計はNo6。4走前のダイヤモンドSで圧勝劇は強烈なインパクトとして今でもしっかり残っている。