6→3→K、7、J、4、9
6→K、7、J、4、9→3 3→6→K、7、J、4、9
6ー3、K、7、J、4、9
最近の馬場と一変した前残り競馬が続けば、今まで軽視してきた逃げ馬も侮れなくなった。一気に勝負が決まるスプリント戦では、ますます先行馬同士の決着が強まる。実績の高齢馬か、成長過程の4、5歳馬か。人気ほど実力差はない。
フジノウェーブはこれまでズバ抜けた持ち時計がないだけに、レコード決着の3着になった前々走は驚いた。スタート直後の芝に惑わされた過去の悪夢も払拭した豪快な末脚で、古豪健在をアピールしている。対象的に不甲斐なかった前走は条件が合わなかったと納得。重賞ロードを歩み始めてから10連勝を決めた頃にあった安定感を失って、一撃必殺タイプに変身しているということ。持ち時計ほど強いイメージはないが、千二(5111)の適性の高さはやはり脅威。内々で脚をためられる枠順を引いたツキを生かしたい。
トップサバトンの前走をどう評価するか。ゲート入りに手間取った馬がいてかなりゲート内で待たされたが、出遅れもなくまともなスタートはひとつの収穫。早めのスパートから4角手前では絶好の手応えだったが、外からマクられた直後に故障のような失速は、いぜん成熟してない精神面の甘さ。ひとつの課題を解消するとまたひとつ新しい課題を抱えるという悪循環が続いている現状では、今までに経験してないスプリント戦はいい刺激になるだろう。路線変更で生まれ変わるか、さらに事態は深刻になるか。いずれにしても折り合いを気にすることのない距離は合っている。
ディアヤマトの前走は思惑どおりの結果になった。やはり短距離ベストの重戦車で、明らかに千六より千二以下がしっくりくる体型をしている。前走の勝ち時計はB級並みの平凡な数字でも、瞬発力勝負で二段加速した末脚こそが強さの象徴。兵庫ジュニアグランプリ勝ちの実力馬が路線変更で試金石以上の期待ができる。58`でグラつくような馬体ではない。
トーセンラヴの前走は内々の折り合いがすべての敗因。今までマクり気味に動いて骨っぽい相手にも結果を残してきた差し馬は、典型的な上がり競馬なったこともマイナスに作用した。条件さえ合えばまだまだ次へのステップが見込める7歳馬。外枠を引いて見直したい。
テッポー実績のないディープサマーが休み明けでは狙えない。千二のスペシャリスト相手に初距離になるアートルマンも強調点に乏しい。別定戦で有力馬とは2`減のフリートアピールに期待か。前走は人気を背負うと消極策になる鞍上特有の負けパターン。強気に逃げることが正解だった相手関係であえて控える不可解さ。これまでのポカを含めても鞍上の責任も少なからず感じられれば魅力の乗り替わり。徹底した逃げ馬不在で、今開催は逃げ馬有利の前残り馬場に変身した条件の良さならば見劣るところは何もない。