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3→6、1、5、10 3→6→1、5、10、8、7、2 3→1、5、10、8、7、2→6 3−6、1、5− 6、1、5、10、8、7、2 (15点) 東京大賞典でJRA勢を凌ぐ最速上がりの瞬発力だったセレンの独壇場になる。じっくり成長を促したローテーションで重賞初賞戦が4走前というフレッシュさ。それでも2、1、1、4着は相手を考えれば南関東王者として扱える実績までに成長している。瞬発力に磨きがかかって、地味ながらも馬体増で体質強化。恵まれた56キロで出走なら直線だけの勝負でぶっち切るだろう。2分6秒台の決着。 セレンは徹底した待機策が奏功して南関東の王者として君臨した。デビュー戦を除けばすべて掲示板確保の安定感。とにかく打てば響く末脚はこれまで不発がない。折り合いを欠くことなく、ためれば切れる瞬発力は展開不問。GTでも通用することが前走で証明されてますます自信度が高まる。超スローの上がり競馬の典型的な前々有利の瞬発力勝負。それでもサクセスブロッケン、ヴァーミリアン、ロールオブザダイスを上回った最速上がりこそが完成形の姿。着差もわずか0秒3差なら、南関東限定戦ではいかにも相手が役不足だろう。すでに58キロは克服済で、恵まれた56キロの出走。直線だけの競馬で余裕の差し切り勝ち。 年齢的な上がり目を考慮すれば、セレンとの逆転は不可能に近いマズルブラスト。年齢以上の若さで古豪健在をアピールして唯一の抵抗勢力。名手に戻ってまさに絶好調時と変わらぬ凄みで上がり馬に立ち向かっている。以前は徹底先行が好走条件の単調なタイプだったが、前3走はイメージ一新の好位差しで久しぶりの勝利。昨年とは雲泥の差となった理想的なステップも強調点となった。二千(0017)が気がかり。 サイレントスタメンにはまだまだ壁が厚い。ゴールデンチケットとは1秒差、フリオーソとは0秒6差以上に能力の開きを感じさせている。やはり最弱世代のダービー馬が一線級に通用するのはそれなりの時間がかかるということか。経験を積まない限り、南関東限定の重賞でも見せ場が限界。セレンより2キロも重い斤量が致命的な悪条件。 完全復活したロイヤルマコトクンにとってツキのないローテーション。羽田盃0秒5差、ダービー0秒4差でもはっきりうかがえた距離の壁。千六以下にこだわり続けてスランプから抜け出したマイラーは、再び二千挑戦で一気に勢いを失われる。単純に絶対スピードだけなら南関東トップレベルだが、スタミナが少しでも求められると手も足も出なくなる。単騎逃げでもマクれる自在型が揃えば策はない。 シャレーストーンが古馬相手にまったく力が通用しないのは意外だった。確かにレベルの低さが疑われる世代だが、単純な時計比較から惨敗の連続になるような数字ではないはず。前2走のパドックから仕上がり途上とは思えないが、じっくり折り合える二千と乗り替わりで浮上のきっかけをつかみたい。ひとまず経験の段階。 距離適性と軽量を生かして重賞初挑戦で大井記念を制覇したライジングウェーブは、経験を積んで確かな成長を示している。交流を含む重賞1、5、4、3着は折り合い重視で挑んだとしても中身が濃い。それでも57キロはセレン、マズルと比較すれば、一目瞭然の条件の悪さ。ここで勝ち切るほど力は備わってない。 クレイアートビュンは重賞を勝てそうで勝てないのが特性そのもの。疲れの知らない頭の下がるタフネスぶり。常に人気以上の走りで馬主に貢献しているが、相手なりの領域から抜け出せないのは今に始まったことではない。単純に時計比較で上回っても、最後は結局勝ち負けできない勝負弱さ。頼りなくなる大井コースで顕著な結果が出そう。
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