8、9、6
8、9、6→8、9、6→
8、9、6、4 (12点)
ローズキングダムはもう休み明けしか狙えない。もう1年以上も走るたびに評価を落としてきたジャパンC馬。前々走はまったく見せ場さえ作れず、前走はまったく流れに乗れず、距離適性の低さをモロに露呈している。それでも3走前は掛かり気味になって0秒4差。古くなるが昨年の京都記念快勝でビートブラック、オウケンブルースリを子供扱いなら、充電完了直後で走ることがはっきり表れている。芝二千四百(3121)はダービーやジャパンC2戦が含まれるすべてGⅠか、GⅡ。やはり格が違う。
ギュスターヴクライの前走は斤量に泣いた可能性が高い。前々走からいきなり3キロ増。いくらオルフェーヴルを負かしても、自身57キロも経験のない初のGⅠ挑戦でポカでも驚きはなかった。いずれにしても標準的な時計決着ならば、まだまだ可能性を秘めているマラソンランナー。折り合いに苦労することのないレース巧者は、これからが飛躍の時期。
オウケンブルースリはわずかながら条件が好転していることは確かで、見せ場のなかった前3走よりパフォーマンスは向上するだろう。この距離でこの程度の相手に凡走すればもう引退しか選択は残されてない。3走前は時計勝負に太刀打ちできなかったスピード負け。前走はスローの瞬発力勝負で伸びかかることなく馬群に沈んでいる。これだけリズムの悪いレースが続いているが、単に距離が長すぎただけのスタミナ切れの可能性をわずかながら残している。振り返れば二千五百以上の距離に凡走が集中。菊花賞制覇で間違った方向に進んでいれば、走る距離とコースで大化けしても不思議ない。変わるなら今回。
フミノイマージンは牡馬相手、それもGⅠ級をネジ伏せた前走が圧巻だった。スローでなぜか仕掛けを我慢し続けた2着馬のへぐりにも助けられたが、それでも3角過ぎからひとマクりで一気に加速していく瞬発力は迫力十分。乗り慣れた相性のいい鞍上に乗り替わりが奏功して、これまで以上に凄みを増している。未知なる距離でもGⅠで即リーチのようなタイプ不在なら展開ひとつ。 |