3、12→4、1、8、11、9 (30点)
3、4→1、8、11 (18点)
12-3、4、1-
3、4、1、8、11、9、5、10 (18点)
ダート界の世代交代は加速している。最強世代の3歳勢はとりわけダート界で強さを発揮。先週のみやこSでも如実に表れた。3歳勢はわずか3頭。すべてが休み明けにもかかわらず、3着にホッコータルマエが食い込んでいる。ジャパンDダービー5着馬だが、それより先着しているのがトリップだ。ダートは地方交流の1戦だけとはいえ、大井二千をいきなり2分5秒台が絶対能力の高さ。本来なら大井でご法度の3角マクり。それでも残り50まで先頭ならば相当な高さのダート適性ということ。前走は休み明けでどのみち芝も距離もステップも悪かった度外視レース。母は地方交流重賞勝ちのビーポジティブ。芝に見切りをつければダート馬として大成する。
ホッコータルマエ基準でナムラビクターも遜色ない存在になる。レパードSで同タイムの2着。脚を余した内容ならむしろ評価はこちらの方が上か。なるほど前走は追えば追うほど伸びるような瞬発力で古馬を圧倒。谷間のオープン特別とはいえ、11秒台が含まれる上がりレースラップは出色の数字だろう。トリップ同様に芝を挟むため出世が遅れているだけで、ダート専門に絞れば一気に重賞ロードへという勢いがある。ひと頃よりスタートが安定。距離短縮に不安はない。
イジゲンの前走はまさかのハナ。スローの単騎逃げで展開の利がすべてだったが、同世代重賞や準オープンを含めて全7戦中5度の最速上がりに凄さが伝わってくる。走るごとに磨きのかかる瞬発力はまさに天井知らずで、いぜん切れ味を増しているのが現実。4走前は世代王者の勝ち馬ハタノヴァンクールを上回る上がり時計。3着ホッコータルマエには上がり時計で0秒7も上回れば負けて強しということ。前走では再びホッコータルマエ、ナムラビクターに上がり時計で上回れば、流れが速くなればなるほどこの馬の出番が近づくということだろう。鞍上のペースの見極め方に注目したい。
同馬主ガンジスは千二~千四ベストのスプリンター色がますます強まっている。条件的に分が悪く、ひとまず経験レベルか。500キロと思えぬ見た目に力強さを感じないが、レースでは別馬のようなパワフルさに特長。好位差しを完璧に固めて千四ならすでに重賞級の強さを備えている。スローの前残り有利の流れを突き抜けた前走は時計的にも内容的にも圧巻だった。外枠を引いてロスなく立ち回れるかどうか。
波乱があれば古馬の意地。ハナにこだわって新境地を切り開いたバーディバーディだが、前走のようにうまく逃げられるか微妙な枠順と相手関係になった。控える競馬ではすでに底が割れている古豪だけにとにかくスタート勝負。主導権を握れば、東京(3033)以上の怖さが出てくる。雨は大歓迎。
千六で馬券的にパーフェクトの続くアドマイヤロイヤルだが、以前の輝きを期待するのはもう酷かもしれない。休み明けで16キロ減の誤算があったとしても、前走は4角で先頭から約5馬身差の射程圏。追い比べから2着の9歳馬ダイショウジェットにも引き離されたことで年齢的な衰えが見え隠れしてきた。ひとまず馬体回復で正念場を迎える。
ナムラタイタンの前走はどうにもならないスタート直後の躓きでレースが終わった。それまで走る気のないようなパドックでも終わってみれば完全燃焼する特異なタイプ。58キロ以上を背負って5、1、3、2、中止なら、まだまだ見限れないだろう。デビューから6連勝を決めた実績に加えてダノンカモン、アドマイヤロイヤルの猛追を振り切った重賞ホルダー。不発のない瞬発力型は叩き2戦目、走る東京コースでリベンジマッチ。
伏兵は多数揃っている。3歳ストローハットはマイル前後のダートで底をみせてない。前走ははっきり距離の壁を感じさせた完敗でも、直一気を決めた前々走の強烈なインパクトに陰りはない。鞍上から徹底待機の乗り方に終始するシルクフォーチュンに怖さはないが、久しぶりに得意のダートに戻るダノンカモンは不気味な存在。肝心なところで気を抜くような仕草が出る悪癖持ちに外国人ジョッキーのコンビで覚醒可能。確実に前がかりになるメンバー構成でマルカフリートの末脚も侮れない。 |