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東京裏読み
関東
7R8R
9R10R
11R
関西
8R9R10R11R12R
WIN5

東京11R3連単フォーメーション17、14、4→17、14、4、15→

17、14、4、15、13、3 (36点)

3連複フォーメーション17-14、4、15-

14、4、15、13、3、5、11、16 (18点)

土曜日の馬場は外が伸びない状態でますます各馬の取捨に迷いが出てきた。金曜日の雨が影響したとしても、あれだけ外差しが利かず、直線ラチに近いコース取りを通った馬に良績が集中すれば、外枠の人気馬は乗り方が難しくなるだろう。日曜日の芝は7鞍。伸びる伸びないコース取りの差をしっかりと見極めたい。

オルフェーヴルの前走はこの馬の特性を知り尽くしているすべての人が驚いただろう。残り1ハロンで勝ちを確信できたほどキレキレの末脚は、まるで高速馬場のホームグランドのような立ち振る舞い。馬群から抜け出すまで時間のかかった前々走と別馬のような反応の良さで、結果的に早仕掛けになったことは仕方ないということ。それにしても残り100からは今までに見たことない無様な内容だった。内に急激にモタれて何度も手前を変える仕草。ソラを使ったのか、苦し紛れか、デビュー以来初となる勝負どころからゴールまで渾身追いに嫌気が出たか。いずれにしても直線半ばで2馬身ほど差し切った相手にゴール直前に差し返されたのは悔やむに悔やみ切れないが、3着馬に7馬身差でワールドクラスの能力を証明できたことは紛れもない事実。33秒台の瞬発力が求められる日本馬場でリズムを取り戻す。
すべてのコース取りでも差がなければ位置取りに固執せず、自信を持って挑むべき。逸走したレースは超スローの流れで馬場の真ん中を1頭だけポツンとハナに立つぐらいまで前々に行った際に起こった出来事。馬自身レースが終わったと錯覚して3角を真っすぐ走っても不思議ではないだろう。9割鞍上の乗り方ミスだった逸走を馬のせいにした陣営、騎手ならば、外に馬を置くような位置取りに固執する可能性は強まっている。事実、凱旋門賞にもわざわざ外に壁を作るためだけにアヴェンティーノを連れて行った。大外枠から馬群に潜り込ませるためには相当引っ張り込まなければ不可能で、超スロー確定メンバーにもかかわらず必要以上の消極策は相当な博打になるだけに避けなければならない。いずれにしてもある程度引っ掛かることは想定内。好機のマクりで圧倒した昨年の有馬記念のような乗り方なら危なげなく勝てる。

フェノーメノの力は認めるが、ダービーと同じ失態を繰り返した前走で同じコンビが続く限り、GⅠ勝ちのイメージが浮かばなくなった。直線まっすぐ走っていれば確実に差し切っていたのがダービー。残り100でヨレて一瞬でも立て直すことに時間を使ったのが致命的となった同タイム2着だった。ゴール直後に交わした勢いの末脚からもはっきりまともなら差し切っていたことがうかがえる。ベテラン中のベテランが前走で再び同じ過ちを犯せば、鞍上のあせりで勝てるレースを取りこぼしていると言っていいだろう。前走は左ムチ連打。左だけに偏りすぎて残り50で外へヨレさせてしまっている。この馬にとって右も左回りも関係ない悪癖持ちということをわかってないらしい。前々走でも直線先頭に立ってからラチにモタれている事実。4走前の青葉賞でもヨレ気味ならば、ムチを使いすぎればまっすぐ走ることはないということ。理想は逃げ馬の直後、ラチ沿いの位置取りをゴールまで貫き通せるかどうか。極限の瞬発力勝負で馬場の真ん中のコース取りでは再び悪癖の出る可能性が高い。

同じ3歳馬でもジェンティルドンナフェノーより信頼できる。ダービーより上回ったレースレコードのオークスがフェノーより高い絶対能力を示している。本来なら絶対届かない位置取りから差し切った前走で牝馬と思えぬスピード、パワー、勝負根性を兼ね備えていると確信した。GⅠでは考えられない未勝利並みのラップになるという超スロー。向正から大マクりを決めた5着チェリーメドゥーサがごく普通の仕掛けで、ヴィルシーナに3角で5馬身差はほぼギブアップの位置取り。先行馬でも上がり33秒後半が可能なラップからも、ヴィルシーナに勝ちパターンの流れと位置取りだったことがわかるだろう。それでも抜群の反応の良さと切れ味で差し切ったのだから恐れ入る。破壊力は牡馬通用レベルの裏付けが示されれば、53キロで挑めるジャパンCで格負けしない。

ルーラーシップの前走は勝ち馬と直線内と外の選択の差が出た。まったくロスなくラチ沿いのコース取りを選んだエイシンフラッシュと同じ最速の上がり時計。大外ブン回したロスを考慮すれば、勝ち馬並みに中身の濃い0秒3差だったことがうかがえる。深刻なゲート難でスローの瞬発力勝負に一抹の不安はあるが、昨年の有馬記念で最速上がりの末脚なら展開ひとつ。

エイシンフラッシュは前走を振り返っても好走条件がいぜん浮かばないというつかみどころのないタイプ。瞬発力勝負に限界を感じさせた前々走から別馬のように変身した前走が本来の姿なのか。単なる流れにはまっただけなのか。いずれにしても直線追い比べで脚をためられるような流れになることが理想ということだろう。直線は前が壁になることを覚悟の内々選択の博打になる。外を回れば以前の姿に逆戻り。

ダークシャドウは本質千八までの中距離型のイメージが強まった。スピードに加えてパワーが求められた前走で着差以上に能力差を感じさせている。休み明けを苦にしない仕上がり早だったことを考慮すれば、ひと叩きで見違えるほど変わる計算がしづらい。牝馬か、短距離GⅠしか勝てない鞍上から乗り替わりだけが頼り。

逃げ馬どころか、先行馬さえ見当たらない超スロー確定メンバーでジャガーメイルの出番が遠のいた。ごく普通に流れれば狙えるほど前走で見せ場あったが、どの馬が逃げるかもわからないメンバー構成では強気になれない。直線内を突いて捌けるような展開になった際の大穴候補。