13⇒2、7、18、14、9、8、4 (126点)
2-13、7、18、14、9、8、4、16
GⅠのヴィクトリアM、エリ女がスロー。ほぼ直線だけの競馬で着差の少ないレースになって比較は難しいが、活きのいい4歳馬が見当たらなければ古馬有利のレースになるのは避けられない。まずは昨年の覇者ウリウリ。昨年の52キロから2キロ増、休み明け2戦目(000003)など嫌な数字が揃った。それよりも気になるのが、1度調子を崩したり、1度壁に当たったディープ産駒の復調は稀という傾向が強いこと。ディープ産駒は一気に成長するが、ピークが短い。以前のようなチャカつく気性の荒っぽさと結果が直結か。いずれにしても気配優先。
4走前に重賞勝ちのキャトルフィーユはウリウリ以上に条件が悪い。前走は雨量が多少違ったとしても、3つ前の500万二千二のレースより5ハロン通過が遅いという超スローでごく普通の前残り。後方一気に差し切られたことで評価が上がらないのも当然だろう。加えて千八(230220)と千六(100012)の比較で決定的。スピード勝負の千六をこなすというイメージがまったくないパワータイプの先行馬で、京都(101015)の苦手意識もあれば苦戦覚悟。
アロマティコはキャトル以上に中距離ベターのイメージが強い。千六そのものの経験不足が否めず、重賞で人気になるほど驚くような持ち時計もないのが現実。休み明け(400020)でローテーション的な減点はないが、やはり必要以上に置かれるズブさが致命的になる。秋華賞3着はすでに2年以上も前。あれから福島牝馬S4着、マーメイドS3着、エリ女3着、小倉大賞典5着、中山牝馬S4着、クイーンS2着、オールカマー5着。牡馬混合で掲示板確保でも相手なりに動くだけ。結局今でも重賞未勝利という勝負弱さがこの馬らしさということ。今後大駆けがあるならば距離延長時か。少なくても距離短縮で化けるイメージは浮かばない。
人気的に上位3頭が危うい条件になって下剋上。ケイアイエレガントは無視できない。昨年前半に花開いた上がり馬。現実にキャトルフィーユを振り切って初重賞制覇した。重賞のキャリア2戦目だったことを考慮すれば、着差以上に価値のある一戦だろう。3走前は初GⅠ、前々走は初の北海道、前走は牡馬混合と敗因がはっきり。着順、着差に成長度合は表れないが、4戦連続の自己ベスト更新中に隠れた才能が見え隠れしている。心強い乗り替わり。
パワースポットの前走は鞍上がうまく立ち回った。終始口向きの悪さを露呈していたが、二千経験不足のマイラーが0秒3差は思っていた以上に地力強化している証でもある。手の内に入れた鞍上で54キロ、平坦で長い直線はまさにイメージどおり。走る条件は揃った。
牝馬重賞は1600万勝ち負けのレベルで十分に太刀打ちできる。確かに距離は微妙だが、4歳馬の中で唯一抵抗できるのはベルルミエールぐらい。前2走がいずれも着差以上の完勝で、何より脚質が固まって鞍上に迷いがなくなったのが好感。 |