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小倉裏読み関東

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小倉11R

3連単1軸マルチ9⇒4、2、1、16、14、5、3、7 (168点)

3連複フォーメーション4-9、2、1-9、2、1、16、14、5、3、7 (18点)

ハンデをある程度課せられた馬はどうにも主力として扱いにくい。まずはカレンブラックヒル。ようやく目覚めたのが鞍上という不運な馬。もとより逃げ気性。前が勝手にバテてチョイ差しとなった毎日王冠で控える競馬でも通用すると勘違いしたのが不幸の始まりだった。行くしかない逃げ馬を自分の形を崩して走って自らスランプに陥るという負のスパイラル。ダート替わりを進言してブービーになるなど、とにかく最悪のコンビが続いている。乗り方を変えるのでなく、ペースを変えるべき逃げ馬にとって乗り替わりなし、同型揃い、58キロの酷量の三重苦を一気にクリアするには相当な能力が必要。

レッドレイヴンはレースでも追い切りでも馬を強くする意識の薄い厩舎の弊害ということ。いくら強い勝ち方をしても、相手が上がると淡泊な負け方。たび重なる休養を繰り返して5歳にしてまだキャリア14戦。傷みのない体としても、能力そのものは以前とほぼ変わりない。オープン特別2勝の実績を買われて重賞1番人気3度、2番人気1度をすべて裏切り続けている。この勝負弱さこそが厩舎特有。休み明け(210001)、千八(421010)ほど凄みは感じない。

どちらもハナを切ることが生命線の単調な気性。本来メイショウナルトカレンブラックヒルの共存はないが、カレンの鞍上が勘違い中ならば、メイショウがハナを切れる可能性は残っている。二千の持ち時計と小倉千八の持ち時計はメンバーNo1。強気の逃げがしっくり。

キャトルフィーユは牡馬混合となって厳しくなるが、さらに追い打ちをかけるようなハンデ55キロ。4勝すべてが牝馬限定戦。1000万、1600万でも牡馬に勝てなかった非力な牝馬が突然変身するイメージはまったく浮かばない。

重めのハンデ馬の中で一番輝いているのはヒットザターゲットだ。京都大賞典は大逃げでバテた馬以外、前残りが上位を占めたにもかかわらず、最速上がりで0秒3差。前々走は必要以上に道中外々を回ってゴール前は一番目立つ脚。前走こそ見せ場なく終わったが、一線級相手に接戦のレースぶりで古豪健在をアピールしている。2年前のこのレースは57キロで1分46秒4の快勝。小回り千八は少ないキャリアだが、イメージはピタリ合う。

ダコールは末脚自慢の差し馬だが、ゆっくりと下り坂になっていることは否めない。これまで11度の最速上がりもここ4戦は不発。手ごろな相手のGⅢでも大敗するようになった。それでも小倉(220101)、稍重(112201)、千八(021010)の条件が揃えば見限れないか。いずれにしても雨を待つ。

コスモソーンパークは走っても走っても人気にならない特殊なタイプ。前々走の勝ち馬アーデントが3番人気で、その馬に0秒3差まで迫ったのに8番人気は人気の盲点になったか。ここ3戦は良発表で渋り気味の馬場と前々走の不良馬場。とにかく時計がかかる馬場に強さを誇る。雨は大歓迎、千八(020210)なら単なるマイラーではない。

ラングレーは今までのイメージを前走で覆した。どこかジリっぽく、並んで追い負けの連続だったが、残り100で抜け出す横綱相撲は時計、着差以上の迫力があった。自在に立ち回って走るたびに器用さを増している現状で小倉コース替わりはしっくりくる。好枠を引いて逃げ馬の直後の位置取りから一瞬の脚を使って抜け出すか。勢いの出たディープ産駒は逆らえない。