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東京裏読み
関東
3R
8R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R5R
8R10R
11R12R
ローカル
2R3R
5R6R
11R
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東京11R

3連単フォーメーション12⇒16、4、7、2⇔

16、4、7、2、9、1、10 (36点)

マイル路線はとにかくレースレベルが低くて、どのレースも基準にならない。まずはファルコンSだが、道中ラチ沿いを立ち回った馬がワンツースリー。明らかに馬場の適性、枠順の利が結果に直結したという好走条件が偏った低レベルレース。距離適性の差があったとはいえ、相手関係からも示されている。2着アクティブミノル、2番人気だったビヨンジオールがニュージーランドT惨敗。3番人気ブリクストも次走オープン特別で見せ場なく終わっことが決定打。
ニュージーランドTも数字的に何ひとつ強調点が浮かばない。同日未勝利より5ハロン通過が0秒5だけ速く、時計は0秒9上回っただけ。メインレースの方が馬場回復に向かっていただけに実質500万を上回ったかどうかも微妙になっている。
フラワーCは上記2レースよりレベルは上。同日未勝利より0秒5だけ速く、時計は1秒1も上回ったことが唯一の救い。超スローに変わりなく、直線だけの競馬で弾けた逃げ馬の勝ちっぷりは当然ともいえるが、勝ち馬以外のレベルは低いとみていい。やはりマイル王道路線より、中距離路線から距離短縮組有利は間違いない。

ミュゼスルタンは一番大事な時期を骨折で棒に振って、年末に帰厩しながら使い出しが3月ということもあって、春のGⅠ戦線はほぼギブアップ状態の復帰と思われた。長期休養明け、未知なる距離と相手では苦戦を覚悟していたが、首の皮をつなげるどころか、本番に向けて色気が出てくるような上々の試運転。超スローを試走に徹した最後方待機で勝負どころを待たずに終了ムードが一変して、強引なマクりから最速上がりには驚いた。スプリングSワンツーが皐月賞2、3着。泥試合の多い今年のトライアルレースの中でひと際目立つレースレベルの高さなら、リアルスティールと同タイム、キタサンブラックに0秒8も上回った上がり時計に相当な重みを感じさせる。改めて世代トップレベルを確信。底力と条件好転の良さでどう踏ん張るかではなく、直線どこで突き抜けるかというイメージが浮かぶまでさらに上り詰めている。

ダノンメジャーは結局デビュー当初の評価を取り戻せなかった。単なる仕掛けの遅さがそのまま結果につながっていたにもかかわらず、前任の主戦ジョッキーは意味不明ないいわけばかり。乗り替わりの直後だった前々走は鞍上がパンクと間違えてレースを捨てるという災難。前走は流れからも意識して積極的に動いて好位のマクりだったが、慣れない位置取りで不発に終わった。結局ダイワメジャー産駒特有の枯れ方。中途半端に差せる脚があるからデビュー当初から徹底待機にこだわり続ける馬が多数いるが、ディープ産駒に切れ味そのものは敵わないために相手が上がれば上がるほど苦戦を強いられている。あれだけ種付け数が多いのにこれといって強い馬が誕生しない理由のひとつだろう。父も現役途中から先行馬に脚質変換で成功。間違いなく産駒も前々が真骨頂。外枠を引いて気楽に乗れる人気薄。アルビアーノに鈴をつけに行っても面白い。

昨年暮れまではクラシック候補だったアヴニールマルシェが凋落の一途。なるべくキャリアを少なく、クラシックに挑戦しようしたが現時点ではダービー除外対象という散々な結末が近づいている。結局レースを使い続けることのできないスタミナ不足、体質の弱さが大事な時期でモロさが出てきたということ。休み明けとは思えぬ追い切りの消極さ。以前とガラリと変えた調整方法では、惨敗も覚悟の仕上がりで無理やりGⅠを使ってきたというイメージしかない。使って休んで使って休んでの繰り返し。実戦でも追い切りでも負荷をかけないで馬の成長は見込めない典型的な例だろう。きっちり休んで、確実に休み明け3戦を使うようなタイプとは明らかに成長具合が違ってくる。ローテーションを組んだ厩舎、馬主に恵まれなかったとして割り切るしかない。

クラリティスカイは弥生賞、皐月賞で1秒以内の着差なら魅力十分。前々走は直線ラチ沿いを選択して一瞬突き抜けるムードがあった。前走は鞍上らしい奇襲策。残り1ハロンから失速し始める完敗で、明らかに距離の壁を感じさせた内容ならば、実績からも改めてマイル路線で注目は当然ということ。それでもアヴニールとは逆に使いすぎの嫌いも否めない。連闘で使った馬は必ずどこかでピタッと成長が止まるのが自論。それが1年後の可能性もあるが、やはりデビュー2戦目の連闘という無謀なローテーションの反動はいつ出てもおかしくない。母はデビュー2戦で燃え尽きた早熟系のマイラー。このローテが吉と出るか、凶と出るか。いずれにしても初の休み明け3戦目がプチ強行軍。条件好転で輝く可能性を秘めるが、自ら厳しいローテーションを組んでつぶれる可能性もある。

ニュージーランドTの中で一番中身が濃かったのがグランシルクだ。スタートで大ミス、スローも重なって直線入口でギブアップの位置取りから、自己ベストタイの上がり時計で0秒1差まで迫ったことは評価していい。本来先頭~中団までが馬券圏内という流れ。さらに上がりレースラップが減速なしだから恐れ入る。中山では前々走以外、ほぼ4角前からの仕掛けで好走パターンを固めているが、一旦脚をためて追い出した前々走の勝ちっぷりが印象強いだけに、じっくり乗り込める東京替わりはイメージどおりの条件好転だろう。スタートを決めてスムーズに立ち回ることが大前提の狙い。

スタートセンスの良さからどう転んでもアルビアーノのハナは確定的となった。問題はどの馬が鈴をつけに行くか。この馬次第では今年のGⅠ特有の超スローになる可能性は強まってくる。人気馬が差し追い込み馬で前々の好走パターンがタガノアザガル程度なら、簡単に振り切れるだろう。前走はこの馬の流れとはいえ、直線入口で軽く追った際のひと伸びはさすがの瞬発力。着差以上の強さだった前走から、ハナを切ってスローになれば直線の長さなど関係なく前走の再現が濃厚になる。

アルマワイヨリは勝てる相手に取りこぼしの連続。早仕掛けは断罪だが、遅仕掛けはなぜか罪なしというJRA特有の風潮が悪い意味でリンクしている馬だろう。ペース無視で徹底待機、4角前から仕掛けて追い比べに持ち込むことなど、ルーキーでもできる大味な乗り方。前々走は重賞初挑戦の馬に持って行かれて、前走は鞍上との呼吸を崩してまで後方待機する意味があるとは思えぬ最悪な乗り方で賞金加算もできなかった。近年の2、3歳の重賞はとにかく超スロー~スローが連発。デビュー当初だけなら必要以上に控える乗り方もありだが、長い現役を考えれば、少しでも置かれることを避けるようなレースを覚えされることが教育というもの。馬の教育を怠った何年も重賞勝ちを決めてない鞍上に、本番で驚くような乗り方は求められない。どのみち相手なりに動くだけなら怖さはない。