3⇔6、11、5、7⇔6、11、5、7、4、1、14(60点)
5歳馬の層の薄さがどこか頼りないメンバーに感じさせるのもあるが、ダートなら納得できても芝の重賞で7歳以上が実に10頭もいればレースレベルに疑問が残るのも当然。ここ2戦の不甲斐なさでも4歳馬のサトノラーゼンに期待が高まるのも自然な流れだろう。日経新春杯2着のシュヴァルグランを子供扱いした京都新聞杯快勝した重賞馬はこれからが成長期。前々走は数字どおりの太め、前走は内々でじっくり我慢して直線入口で一瞬前が狭くなって追うのを止めたロスがなければもっと際どかった0秒5差だった。人気が過剰になりやすい世代だが、キタサンブラック基準で手薄な重賞では常に勝ち負けの計算が成り立つ4歳馬だが、馬体から受けるイメージは二千まで。6走前や前2走の敗因は距離の可能性も否めないだけにここで真価を問いたい。
超低調の中山金杯に強調点などまったくない。5ハロン通過が同日未勝利より1秒5も遅く、勝ち時計は0秒5遅いという考えられない数字が並ぶ。上がり32秒台が4頭、33秒台が7頭で数字的にもはっきり表れている直線だけの競馬。直線入口で前1~3番目で1、2、5着ならマイネルフロストの前走は展開の利がすべてと割り切れる。逆に前々で攻めながら終いタレたステラウインドはもっと厳しい評価。年齢的にもすでに下り坂は止まらないか。上がり32秒台が4頭でライズトゥフェイムの上がり時計が色あせていく。3戦連続の最速上がりで古豪健在を示したが、7歳にして未知なる距離への挑戦がどう転ぶか。
同じようなタイプのショウナンバッハも微妙だ。初重賞がジャパンCだったが、いきなり最速上がりにレースレベルの低さが示されている可能性が高まっている。5着サウンドオブアースは有馬記念2着で結果を残したが2、3着のラストインパクト、ラブリーデイが人気を裏切り、ジャパンC掲示板外の馬はさらに苦戦を強いられている。ワンアンドオンリー、ゴールドシップ、ダービーフィズ、ヒットザターゲット、アドマイヤデウスが見せ場もなければ強気になれないのも当然。
どうにかロスなく立ち回ろうとする地方出身騎手や外国人騎手と真逆な乗り方が元主戦の乗り方。明らかにロスを覚悟でも、4角ではぼ常に外に出すだけを意識する乗り方では重賞でなかなか勝ち上がれなかったのも当然だろう。元主戦の呪縛から逃れればディサイファは一気に本格化する。外枠ながら珍しくロスなしで立ち回った札幌記念で能力の高さを確信。その後好枠を引くツキの良さで最近は崩れないことからも地力強化がうかがえる。千八、二千の持ち時計ベストで中山(022012)なら絶対的な主役。 |