１⇒11⇒10、12、８、６、９、５

１⇒10、12⇒11

最速上がりを逃したのは最後流したため。それでもメンバーＮｏ２の上がり時計。Ｎｏ３より０秒６も速い末脚はグイというよりギュンという表現がしっくりくる。ミスエルテの能力は前走だけで測れない未知なる底力を感じさせた。同じフランケル産駒のソウルスターリングよりコンパクトに映って見た目からタイプは違って、こちらは確実に短～千六で本領のスピード型。筋肉質でシャープに仕上がった馬体からも大物感がうかがえる。
いずれにしても初戦圧勝から圧倒的な人気にもかかわらず、２戦目で早くも負けたヴァナヘイムとは雲泥の差がある。稍重とはいえ、直前の未勝利千二で１分９秒３の馬場状態。平凡な時計で上がりレースラップに11秒台なしは明らかな価値を見出すことはできないレベルだった。追い切りよりわずかに上回った程度の時計では教育も経験も成長もあってないようなもの。
ミスエルテの前走は道中、馬群でモマれる"教育"をして、上がりレースラップはすべて11秒台の"経験"。残り100で突き抜けた内容ならば、少なくてもここへつながる"成長"が確約できる。勝利直後にここ使うことを表明して、有力馬はほぼ別路線へ回避。ここまで相手が低調になれば最内枠、距離短縮などが敗戦につながるマイナス要因になるわけがなく、ごく普通に出たなりの馬任せで圧勝劇。

相手はヤマカツグレースに絞る。内枠を引いたのがアダになったとはいえ、前走の５ハロン通過ラップは同日の未勝利二千よりわずか０秒２だけ上回ったという超スロー。道中ラチ沿いで完全に引っ掛かって動くに動けかなかった大へぐり。それでも２戦連続の最速上がりが能力の片鱗で、まともに立ち回れる外枠を引いて良馬場なら当然の上がり33秒台。ミスエルテだけを意識して脚比べに持ち込みたい。