HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
中山裏読み
関東
1R2R
3R4R
8R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R4R
8R9R10R11R12R
JRAホームページ

中山11R推奨レース

3連単フォーメーション14⇒16、10、2⇒

16、10、2、13、12、6 (15点)

10⇒14、16⇔

14、16、2、13、12、6 (18点)

3連複1軸BOX14-16、10、2、13、12、6

馬単14⇒16、2、10、13、12、6

2、10、13、12、6⇒16

3度目の正直というより、2度あることは3度ある。ジャパンCがどんな結果になろうとも、有馬記念2年連続惜敗のキタサンブラックを重視することはなかった。数々の数字がトリッキーなコース、乗り慣れてない距離で価値を見出せない。さらに"魔の叩き3戦目"。キャリアが少ないとはいえ、叩き3戦目(011001)の未勝利は単なる偶然とは思えない低調ぶりだ。

負けたレースを詳しく分析したい。
15年有馬記念3着
前2走は
セントライト記念1着⇒菊花賞1着⇒有馬記念3着
同日の1000万よりわずかに上回った超スロー。
逃げて上がり35秒1はメンバーNo11。
敗因は逃げ切り当然の流れで追い負けただけの瞬発力不足。

16年宝塚記念は稍重3着
前2走は
大阪杯2着⇒天皇賞春1着⇒宝塚記念3着
同日の500万より5ハロン通過で4秒近くも速いハイペース。
逃げて上がり36秒8はメンバーNo4。
敗因は馬場を割り引いても暴走気味で終い失速だが、耐えられるラップでもあった事実。

17年宝塚記念は稍重9着
前2走は
大阪杯1着(GⅠ昇格)⇒天皇賞春1着⇒宝塚記念9着
5ハロン通過が60秒6でごく標準的。
控える競馬から上がり36秒9はメンバーNo9。
少頭数で絶対的な立場にもかかわらず、直線半ばを待たずして大惨敗。敗因は前2走の反動か。

コース適性はどうか。
中山で勝ったレースは
スプリングS  1分49秒1、自身の上がり34秒4はメンバーNo6。
セントライト記念2分13秒8、自身の上がり34秒9はメンバーNo11。
時計を抜きにすればまったく問題ないコース適性。

時計勝負はどうか。
マラソンレース以外の時計勝負で勝ったレースは17年大阪杯1分58秒9、自身の上がり時計34秒3ぐらいが目立つ程度。とにかく勝ち上がったレースでも平凡な時計が際立っている。

16年京都大賞典 2分25秒5
16年ジャパンC 2分25秒8
17年天皇賞秋  2分8秒3

中山に苦手意識はなく、ハナでも控えでも自在に立ち回れて展開に左右されない自在性もある。コースも距離も問題なし。ただ、時計勝負と上がり勝負に決定的な弱さを露呈している。

前走のジャパンCが典型的な例。数字的にもはっきりと表れている。前2年で比較。
5ハロン通過は
16年が61秒7でレースの上がり34秒7。勝ち時計は過去10年でケタ違いに遅い数字。
17年が60秒2でレースの上がり35秒1。今年は昨年より1秒9も速い勝ち時計。過去10年でベスト4の数字。淡泊に負けていることからも時計勝負の弱さがわかるだろう。

時計勝負にはかなり弱く、瞬発力勝負にも限界が近い。加えて激戦続きの3戦目にはまったく良績のない現状で主役として扱えないのも当然。ここでは再びハナを切ることが唯一の生き残る道。主導権を握ってできるだけ前半でスローに落として後半によどみないラップに持ち込めるかどうか。行き過ぎず、控えすぎず。バテず、マクられず程度の絶妙ラップが求められる。

キタサンを物差しにすれば、スワーヴリチャードの数字は頼もしい。とにかく一番の刺激は乗り替わり。元主戦は差しにこだわっても、馬群を割れない度胸のなさ、未熟さでどうしても直線を捌くのにロスがあった。東スポ杯、共同通信杯で最速上がりの切れ者が、皐月賞、ダービーでそれぞれ上がり時計がメンバーNo5、3どまりの物足りなさ。それが乗り替わった前走で即最速上がりならば、この馬と一番合う鞍上配置だったことが伝わってくる。いずれにしても前走の勝ち時計は過去10年でNo2タイの好時計。ガラガラだったラチ沿いとはいえ、残り300までに軽くしごいただけで一瞬にして抜け出して先頭に立った瞬発力は強烈なインパクト。残り100から流して横綱相撲でさらなる凄みを感じさせた。時計、レースぶり、瞬発力のすべてで超一流馬の完成形そのもの。二千五の持ち時計ベスト、二千五限定の上がり時計はNo3で、いずれもキタサンを上回っている。

シュヴァルグランも運命的な乗り替わりだった。これまで置かれすぎて策のなかった器用貧乏タイプが、好位追走で見違えるほどの瞬発力を披露した。キタサンを軽くいなして、レイデオロを抑えた差し切り勝ちは今までにないイメージ一新のレースぶり。長すぎず、短すぎない二千四(412000)がよほどしっくりくるのか、時計勝負に強いのか。とにかく着差以上の強さは名牝の仔ならではの勝負強いタイプとして評価を固めるしかない。
唯一の死角を探し出せばローテーション。古馬になって掲示板を外したのは宝塚記念2回と有馬記念だけだが、いずれも叩き3戦目だった。この馬もキタサン同様に使い減りするタイプの可能性。休み明け(221010)、叩き2戦目(212001)、叩き3戦目(100003)。少なくても激走直後の叩き3戦目で前走以上のパフォーマンスよりポカが頭をよぎる。

サトノクラウンの復活は雨待ち、道悪待ちとしてあきらめるしかないか。天皇賞秋の激走が尾を引いているような状態と思えなかった前走が直線を待たずして惨敗。勝負どころでかなり外を回った早仕掛けが裏目に出たとはいえ、まったく見せ場なしに終わったレース内容から一変は考えにくい。瞬発力勝負への課題を抱えたままは数字にも表れている。単純な上がり時計比較でメンバーNo11、今年は上がり33秒台が未経験となるとスローになりやすい有馬記念でますますハードルが高くなる。

人気的にも妙味が出てきたのは牝馬だが、いずれもモロさ同居。牡馬混合の良馬場GⅠで結果が出てない。オールカマーは恵まれた相手と平凡な時計で勝てたと割り切っっているルージュバックはひとまず経験レベル。二千二でも掛かり気味の折り合いでまずは距離不安。最速上がり連発の切れ者だが、最近は牝馬相手でも瞬発力に陰りが見え隠れするなど、ゆっくり下り坂が否めない状態での挑戦なら強気になれない。

ミッキークイーンも牝馬のレベルから抜け出せない。牡馬GⅠの良馬場では確実に跳ね返されてきた過去。15年ジャパンC3番人気8着、16年有馬記念7番人気5着。前々走の宝塚記念こそ3着だが、時計がかかって混戦になったこと。GⅠでまったく結果の出てなかったシャケトラが2番人気になるようなメンバーレベルの低さなど、GⅠにしてはハードルが低かったレースの好走だけで評価を上げられない。

クイーンズリングは香港遠征で現役生活を確実に縮めた。深刻すぎるスランプ。距離に一貫性のないローテーションからも立ち直るきっかけさえ与えられてないのが現実。理想的な馬体増となったが、千六~千八ベターのスピード型としての評価に変わりない。