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阪神裏読み関東
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関西
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阪神11R

3連単フォーメーション2⇒3、1、15⇒

3、1、15、10、4、8、16 (18点)

3連複フォーメーション2-3、1、15-3、1、15、10、4、8、16 (15点)

馬単2⇒3、1、15、10、4、8、16  3、1、15⇒2

上位人気馬が同じ前哨戦でワンツー。一番能力差がわかりやすく、測りやすいレースにもかかわらず、どこかパワーバランスがおかしい人気。スワーヴリチャードが好評価すぎるのか、サトノダイヤモンドが低評価すぎるのか。あまり差のない人気には違和感しかない。
少なくてもGⅠ中のGⅠ菊花賞、有馬記念連勝が含まれたGⅠ、GⅡを4連勝のSダイヤモンドと古馬重賞でGⅡ2勝、古馬GⅠで連対のないスワーヴとは絶対的な実績、経験の差がある。前走は同じ休み明けでも国内専念組と一番厳しい環境から帰国して休み明けだったことは大きな差のあるローテーションだったということ。乗り方も雲泥の差があった。重賞勝ちの賞金加算が命題だった馬と賞金云々より先を見据えた内容重視となる完全試走だった馬。かなり行きたがって仕方なしのマクりとなった馬と完璧な折り合いから本番に直結しそうな最速上がりでまとめてきた馬など、やる気と立場はもちろん、完成度そのものが違っていたことは明らかな事実。
とにかくサトノダイヤモンドは雰囲気が変わった。以前は切れ味身上らしい馬体だったが、海外遠征を挟んで大人びた風格十分のディープ産駒にスケールアップしていた。馬体重は変わらなくてもまさに完成形そのもの。中京で上がり33秒台の最速上がりだけでも十分な収穫だったが、馬体の良さと行きたがることもなかった完璧な折り合いを加味すれば青写真どおりに本番へ挑める。世代同士となるクラシック好走実績より、元現役最強馬キタサンブラックに勝ち負けしてきた実績の方がはるかに上ということが裏付けられるだろう。
もとより二千四(110101)よりしっくりきていた二千(202000)。持ち時計No7、二千限定の上がり時計はNo6で数字的には物足りないが、前走は超スロー。それ以前は皐月賞以来となる二千挑戦のため、数字が平凡なだけと割り切れる。

そのスワーヴリチャードはどうか。未勝利並みのラップで完全に引っ掛かったことがひとつ。もうひとつは直線入口の手応えからもっと引き離してよかったが、意外にも最後詰め寄られるレース内容にどこかモロさ同居というイメージが否めなくなった。まだまだ未完成な4歳馬。ここで化けても驚かないが、ポカがあっても納得できるぐらいの完成度ということ。3走前の2着馬はGⅢレベル程度のソールインパクト。前々走と前走はスローと超スローの瞬発力勝負で厳しいレース経験がないのも不安を増す要因となっている。二千の持ち時計はNo6、二千限定の上がり時計はNo7。GⅠの実績不足に加えて数字にもさみしさが残るだけに、これまで以上の大きな飛躍が求められる。

アルアインはもっと深刻の可能性さえある。距離は千八~二千がベストとしても、単純に良馬場の瞬発力勝負で古馬一線級相手に太刀打ちする姿が浮かばない。完全な勝ちパターンに持ち込みながら、ミッキースワローにゴール寸前であっさり交わされた3走前が典型的な瞬発力勝負への苦手意識そのもの。上がり33秒台はわずか2度だけの経験。いずれも単純なスローの直線勝負では、時計も上がり時計も求められる古馬GⅠでは評価が揺らぐのも自然な流れ。タイレコードとなった皐月賞はあくまで突然変異的なレースとして数字を度外視するのがセオリー。

シュヴァルグランはさらに先を見据えた参戦だろう。二千(122000)はすでに遠い昔の戦績。前回の二千挑戦は2年半以上も前の話。クラシックに乗れなかった後は徹底した長距離志向で路線変更後に本格化したステイヤー。昨年は阪神大賞典から始動だったが、一番ダメージの少ないここを選んだのも理解できる。いずれにしても瞬発力勝負に自信はなく、極限の時計勝負に対応できても、単純な直線勝負でははっきりと数字不足が示されている。1000万に上がってからのここ15戦で掲示板を外したのが3回。その中で一番短い距離だった二千二の2戦がいずれも掲示板外。

ミッキースワローは組んだ鞍上が悪かったと常に納得し続けるしかない。鞍上の近年は特にひどくなるやる気十分のレースと捨てレースの差。ペースが読み切れないのもあって普通の鞍上ならば、今後一生頼まないというレベルの最悪な乗り方だった。5ハロン61秒3という500万レベルの流れにもかかわらず、向正面で先頭から15~16馬身差後方から。3角前から仕掛け始めても勝ち馬は3角の時点で先頭から4馬身差では明らかにそこで勝負あり。タンビュライト程度に完敗は正直ショックだったが、早めに仕掛けとはいえ5着馬と同じ上がり時計だったことが、下方修正の決定的な追い打ちとなった。さらなる斤量増で乗り方、位置取りが読めない鞍上とコンビ続投。あくまではまった際の他力本願タイプの評価まで。

サトノノブレスの評価は決まっている。Sダイヤモンドスワーヴも含めてレースレベルが低くくて激走できたのか、この馬が復調急で激走したのかのどちらかだ。仮にレースレベルが低かったら3頭すべてがここで勝つチャンスはない。フロック駆けと思えぬ数字を額面どおりに受け取りたい。中京では破格の上がり時計でワンスリー。この馬自身も苦手だった瞬発力勝負で勝ち馬スワーヴに上がり時計0秒3差まで抵抗したことは驚きだった。ハナ切ったことが奏功したか、中京コースに絶対的に得意なのかとしてもハナか、番手の単騎で激走の可能性は残している。昔の記録としても二千(333003)で持ち時計No1の古豪は無視できない。