3、11⇒7、9、18、4、10、6 (36点)
3、7⇒9、18、4、10、6 (30点) 3、9⇒18、4、10、6(24点)
6-3、11、7-3、11、7、9、18、4、10、15(18点)
3⇔11、7、9、18、4、10、6、15
デアリングタクトは前走だけで見限るのが危険としても、短期間でスランプからの脱却は難しいのも事実。現時点ではまさに枯れゆくエピファ産駒の特徴を表している。好調期間が短く、ディープ産駒の特徴とかなり似ている好長期期間の短さ。一旦、調子を崩した後は一気に低空飛行。同じエピファ産駒のエフフォーリア(有馬記念快勝後に不可解な2連敗中)、アリストテレス(AJCC勝ちからその後8戦は未勝利で引退)、オーソクレース(デビュー2連勝で結局、3歳以降は未勝利)。トップ3の稼ぎ頭が同じような戦績ならば、血統的な弱みであることは間違いなく、デアリングも一過性のスランプというより立ち直り不可能の状態に入った可能性が否めない。
前走は外差しのまったく利かない馬場で外々回るなど、鞍上の資質を疑いたくなるほど馬場の特徴を無視した乗り方。それでも54キロで同斤量の勝ち馬より0秒6も劣る上がり時計に深刻さがうかがえた。少なくても乗り替わりの刺激がほしい馬でコンビ続投にプラスはない。牝馬限定になることが唯一の救い。
ラチ沿いで立ち回った馬が1~3着。ジェラルディーナの前走は馬場の特徴を見極めたというより、好枠だったことが最大の勝因だろう。馬場差から計算すれば21年(1~3着ウインマリリン、カレンブーケドール、ステイフーリッシュ)と同レベルの勝ち時計。数字から受けるイメージよりレースレベルは高かったことに間違いない。二千以上の距離で重賞勝ちしたモーリス産駒だけにこれまでより距離の融通性が出ているが斤量55、56キロの未経験は致命的な経験不足とみていい。前走の好枠から一変して大外枠という不運も重なれば、鞍上強化など何の効力もない
好時計となった秋華賞でも同日のレースから馬場差を計算すれば、それほど抜けた数字でもない。
時計(5F通過-レース上がり=最速上がり)
今年1586(597-348=335)、16万18で1443(588-337=330)
21年2012(612-365=355)、16万18で1461(605-342=333)
単純経験で2秒前後速い馬場ならば、昨年1~3着(アカイトリノムスメ、ファインルージュ、アンドヴァラナウト)より高く見積もっても若干上回った程度。勝ち馬スタニングローズに過度の期待は危険だろう。スローにもかかわらず、各馬が引っ張り込むという不可解な選択した馬が多数。人気の中で唯一、前々で立ち回ったからこそ、ギリギリ勝ち上がれたということ。立ち回りの良さがすべての勝因とみるべき。
最速上がりの3着馬より0秒8も劣る上がり時計が如実に位置取りや展開が向いたことを示している。いずれにしても前2走ともに展開の利で2連勝。この馬にとって厳しい流れや位置取りになるのが初の古馬GⅠか。厳しい競馬を耐えてから評価を上げたい。
ナミュールの鞍上は昨年GⅠ5勝。それが今年は重賞さえもなかなか勝てずに現時点で今年GⅠ未勝利が鞍上の神通力喪失を示している。さらに今年は乗り方そのものも首を傾げたくなるレースを連発。少なくてもペースを見極めて緩急自在の立ち回りを期待できない状態が続いている。スロー確定メンバーでもひたすら後方待機。4角前まで仕掛けを我慢すれば、届かない展開負けを連発するのも自然な流れ。中~長距離では上がり34秒前後ではっきり壁のある瞬発力型を同じ鞍上に託すにはさすがに無理がある。ここも工夫のない乗り方が決定的。ひたすら混戦を待つ追い込み型がこれだけの人気を集めれば妙味はない。
ピンハイは痛恨の秋華賞除外だった。自己条件の前走で重賞級を確信された横綱相撲。負かした2着馬が次走でも重賞級の牡馬と一騎打ちで惜敗ならば、前走のレースレベルの高さを確信。さらに勝ち時計にも重みが出る。スタートして2ハロン目から最後まで11秒台以下。超高速馬場としても上がりレースラップに10秒台が含まれながら、上がりNo2より0秒5も速かった最速上がりの瞬発力は世代というより現役牝馬でトップクラスの数字。"たられば"は禁物としても千八1分44秒台は秋華賞出走しても勝ち負け可能だったレベル。410キロ台という小柄な馬体をキープできるかどうかで取捨が決まる。
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