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京都11R

3連単フォーメーション1⇔7、13、9⇔7、13、9、3、14 (30点)

ディープ産駒のピークは牡馬牝馬問わずに約1年、長くて1年半。ジェラルディーナの近走はまさに転落の序章、または下降中を示した低調内容となっている。ディープ産駒の好不調を語るのに瞬発力は絶対的な指標。計8回の最速上がりを誇る瞬発力型の牝馬にとって前2走は屈辱的な惨敗と言っていい。背伸びした海外遠征をきっかけに前2走の上がり時計はNo7、5。最速上がりよりそれぞれ0秒9、0秒4も遅い数字には体調云々で語れない惨敗ということ。大阪杯の上がりNo2がピークでそれから走るたびに下降線は、単なるレースレベルの高さと割り切れない。鞍上強化の乗り替わり、直線平坦(201000)、休み明け(001103)から叩き2戦目(200002)の条件好転で血統的にも難しいV字回復を描けるか。ここで現役生活の長さが決まる。

3走前に未勝利勝ち。まさに異例中の異例だが、ブレイディヴェーグの勢いは底知れぬ。たった4戦でも持ち時計は二千でNo3、千八でNo1がすべてを物語る。デビューから一貫して差しに構えてすべて最速上がり。3走前は翌日の共同通信杯に1秒1差、9着に相当して上がり時計はNo1に相当するから恐れ入る。前々走はペースの違いがあるとはいえ、前日の古馬3勝より2秒2も速い勝ち時計でGⅠ級を示してきた。極め付きは前走だ。不滅に近いレコード決着は勝ち馬の凄さだが、勝ち馬は世代オープンを経験済みだった事実。この馬は初のオープン相手だったことを考慮すれば、負けて強しの好内容だったことは言うまでもない。じっくり構えすぎて鞍上も手探りだったことを割り引けば勝ち馬と同等のレベルだったと納得できるだろう。決まって置かれるスタート難とズブさでも納得の狙い。勝っても負けても古馬の一線級相手の牝馬でこの馬より上回る瞬発力の馬は不在と断言できる。教育的な乗り方は終了。鞍上の腕に賭ける。

小柄な馬での弊害。サリエラは早くも限界が見え隠れしてきた。標準的な馬場と流れでは上がり33秒後半が限界。エリート路線で結果を残してきたものの、軽量を活かしただけの好走だったことをにおわせ始めている。すでに大きな壁に当たり出したのが現実で、低調牡馬相手に上がりNo2、3で終わった前2走で評価は急降下。超スローで3着の前々走はあくまでスタミナ不問の流れ。二千を超えた距離はまだ確かな裏付けがないだけに、久しぶりの牝馬限定で今後の進路、評価をきっちり占いたい。ここは大事ななターニングポイント。

ハーパーは理想的な成長で春と一変した好馬体で帰ってきたのが何よりの収穫だろう。見た目の非力さで高い評価を躊躇してきた小柄な馬が3歳馬らしい成長度。瞬発力型のイメージの強かった置かれ癖だが、最速上がりなしの実績で二冠4、2着を含む重賞ホルダーには愚問か。いずれにしても持ち時計は千六No3、二千四No1。マイラーがオークス好走の典型的なパターンで3歳秋に距離の壁が出始めるとはいえ、内回り前走を好位差しで前走0秒5差はたとえマイラーでも評価は高まる。上がり33秒台以下未経験がどこまで響くか。馬体重はまだプラスが理想。

3歳優位のメンバー構成の中でマリアエレーナには妙味しかない。持ち時計二千No1、二千二No2はもちろん、牡馬相手に掲示板を外さなかった前4走の内容を高く評価できる。少なくても前走でテン乗りの乗り替わりによって新たな刺激を受ける可能性は断然広がったことも魅力的。そもそもこの馬は着差より上がり時計がそのまま結果に直結するタイプ。4、5走前に牡馬一線級相手に連続で上がりNo5、格落ちの相手の前2走で上がりNo4、3ならば体調に狂いはないだろう。とりわけ前走は最悪な行きっぷりで上がりNo3。二千二持ち時計No2の古豪が直線平坦(302000)で化けても何の驚きもない。

ルージュエヴァイユには何の強調点も見出せないのが本音。前走で久しぶりに折り合えたことを筆頭に二千持ち時計No12で二千二未経験。4走前の初重賞は上がりNo7で12着。前々走は2着とはいえ、上がりNo12ではごく普通に距離延長と相手強化で前走より苦戦するのが決定的になる。馬場差を考慮すると例年以下のレースレベルになることも致命的な追い打ちとなる。二千持ち時計No12から距離延びていいイメージのないマイラーはひとまず経験レベル。