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3R4R
5R6R
7R8R
9R10R
11R12R


11R
フォーメーション3連単1→6、4、9、I、M→

            6、4、9、I、M、J、8   (30点)

       3連単6→1→4、9、I、M、J、8


ヴァーミリアン不在、世代交代時期の谷間、回避馬続出で帝王賞としては物足りないメンバーになった。スパーキングレディーCでメイショウバトラーに子供扱いされた牝馬のヤマト、そのヤマトに追い比べで劣ったワンダーも頼りない。今年のJRA勢はボンネビルを除けば小粒。地方勢にチャンスが回ってきた。大井外二千はスピードよりも、勝負どころからゴールまでどれだけパワーが続くかがポイント。3角すぎからペースアップして置かれた馬はその時点でギブアップとなる。2分4秒前半が目安。

ボンネビルレコードはJRAの馬場に合わないことがはっきりしている。恵まれた相手になるGVやオープン特別でも入着ラインが限界だが、地方馬場の交流戦ではとりわけ強さを発揮してきた。むしろ移籍前よりパワーアップ。昨年2月まで大井在籍で重賞は4勝だが、JRA交流戦で歯が立たなかったのも事実。帝王賞、東京大賞典は入着ラインで一進一退だったが、JRA転入後4戦目になった昨年の帝王賞でブルーコンコルドサンライズバッカスなど今年より手ごわい相手に完封勝ちして勢いづいた。その後もJRAでは苦戦続きだが名古屋グランプリ4着、ダイオライト記念2着。極めつけは前走の千六でブルーコンコルドワイルドワンダーらのマイルのスペシャリストを最速上がりで差し切った。とにかく水の合うJRA厩舎ということか。480`台の馬体は今までになかった変動のない体調の良さをキープしている。千六より二千、船橋より大井外コースなどすべてにおいて条件が好転すれば、手薄なGTで死角らしい死角がない。アジュディミツオーに力負けしていた頃とまったく別馬のように強くなっている。

最強世代といわれた4歳の中で、フリオーソだけが面目を保っている。クラシック時にライバルだったアンパサンドトップサバトンレッドドラゴンが成長今ひとつ。羽田盃1分51秒台、ダービー2分5秒台、ジャパンDダービー2分2秒台の決着になった超ハイレベルな数字は、帝王賞でも他馬の持ち時計がかすんでくる。ヴァーミリアンに2着2度など、振り返れば相手に恵まれなかっただけ。ダービーはアンパサンドの大駆け、JBCクラシックでは成長途上の3歳馬が完成されたドバイ帰りのヴァーミリアンが相手。東京大賞典で3着馬に5馬身、川崎記念で4馬身差、前走でボンネビルに5馬身先着が相手有利を示してる。今年後半にはJRAの最強3歳世代が大挙登場で、ここはどうしても取りたいタイトル。

2頭を負かすとすればJRA勢でも南関東勢でもない。チャンストウライだろう。適性がまったくない芝に挑戦した前々走は余計だが、昨年から急激に力をつけた上がり馬。初の交流挑戦となった名古屋大賞典で好調のブルーコンコルドに0秒3差、キクノアローに0秒2差。昨年の帝王賞では15`減の体調微妙な中で、メンバー中NO4の上がり時計で4着に健闘した。サンライズバッカスとわずか0秒3差。その後の名古屋グランプリでボンネビルに先着して、クーリンガー以下を子供扱いした佐賀記念はレコード勝ちも納得できる。輸送減りしなければ2分4秒台が可能な計算。

コウエイノホシの本当の能力が試されるレースになる。確かに格の違い、能力の高さで2連勝だが、統一Gとなれば話は別。現実にJRAでは1600万で勝ってない実績の低さ。前走も3`差があったルースリンドに0秒3だけ上回った結果ではますます楽観できなくなっている。昨年の帝王賞は前半61秒5の通過でレース上がりが37秒9。東京大賞典は61秒6で36秒6。62秒1で37秒6だった前々走よりも速いペース、速い上がり時計が要求される未知の世界で2分4秒前半を走れるイメージが浮かばない。ルースリンドを物差しにすればワイドラインに相当する。

ワンダースピードは軽い馬場、逃げ馬有利の直線の短さなど条件が揃わなければ好走のないモロさがある。交流戦は園田、笠松で3戦だけ。昔の記録としても5、2、1着はいかにも物足りない数字。スピードだけでもスタミナだけでもクリア不可能な大井二千。牝馬に競り負けた前走から2分5秒台でも厳しさが伝わってくる。

ルースリンドは南関東馬限定の重賞で勝ち負け可能なレベル。統一Gの極端な時計勝負ではどうにも裏付けがない。ジャパンDダービーはイレ込みで惨敗した直後に黒潮盃を横綱相撲となったマルヨフェニックスは、輸送をクリアすれば面白い存在になる。当日の落ち着きがカギ。