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京都裏読み

関東
1R
2R
3R8R
9R10R
11R12R

関西
1R9R10R11R12R

WIN5


 

京都11R馬単18→2、7、10、1、6、8

3連単フォーメーション18→2、7、10、1、6→

2、7、10、1、6、8、3、4 (35点)

3連複フォーメーション18、6−18、6、2、7−

2、7、10、1、8、3 (24点)

スノーフェアリーは今回が過酷なローテーション、中間のアクシデントなど本来無視していい外国招待馬のマイナス材料が揃っても、昨年の衝撃的な勝ち方となった前年のレースぶりが脳裏に焼き付いているだけに無視どころか、軽視もできないのが本音だろう。絶対的な人気だったアパパネを徹底マークで4角の位置取りはほぼ同じ。外へ出したアパパネに対して内に切れ込んで直線だけで1秒差も突き放した瞬発力はまさにワールドクラスだった。体調さえ整えばまず負けない相手だろう。
それでも不安はすべて拭えない。まずは昨年と雲泥の差になったローテーションの悪さ。昨年はほぼ牝馬限定戦を5月から使い出して6戦目の挑戦がエリ女だったが、今年は7月から使い出して6戦目。凱旋門賞を含む牡馬混合で58〜60キロを背負うなど、少なくてもいつ反動が出ても驚かないハードなローテーションを組んでいる。
日本到着後に原因がはっきりしない体全体の発疹で、馬場入りを休んだ事実。虫刺されならそれほど問題ないが、内臓からくるアレルギーなら大きなアクシデントとなる。昨年は1ヵ月以上、前走と間隔があったが、今回は中3週の厳しさが出た可能性も否めない。
プラス材料を並べるなら、レース内容を振り返るのが一番。さすがワールドクラスの超一流馬と感心する。5走前は昨年の凱旋門賞馬ワークフォースソーユーシンクが出走するレベルの高さ。少頭数の上がり競馬で5馬身差の後方で内々からじっくり構えて惨敗は、休み明けと59キロを背負ったことが響いたと割り切れる。
3走前の相手、ソーユーシンクはそれまでGT7勝の猛者。内々で前のソーユーを徹底マークからマッチレースで少しずつでも差を詰めた惜敗ならば十分すぎる内容だった。3着馬に6馬身差、4着馬に4馬身差。
大一番の凱旋門賞ではまさかの伏兵のレコード大駆けに合うが、上位2頭は54・5キロの3歳牝馬。酷量を背負う不利な古馬の中ではソーユーシンクを含めて再先着ならば、完全燃焼で示した世界トップレベルの牝馬ということ。いくらアパパネが復調中とはいえ、世界レベルまでは大きな壁を感じるのが本音。古馬と走ったことのないレーヴディソールなどは比べること自体が間違っているか。圧勝あって連なしタイプ。気配をみたい。

アパパネの不振は深刻になっている。ひと息入れても良化なしの前走が決定的。十分な手ごたえで不発に終わればひと叩きだけで一変のイメージが浮かばないのも当然だろう。極限の決着になったヴィクトリアMは予想以上に大きなダメージになる可能性が強まっている。2着ブエナビスタもその後宝塚記念2着→天皇賞秋4着。3着レディアルバローザ、4着グランプリエンゼルも手薄な相手に取りこぼしている。もとよりマイル適性の高いスピード型がある程度のスタミナを求められる外二千二百という条件の悪さは、昨年落ち目のリトルアマポーラに同タイムが示すとおり。時計の出やすかった本追い切りでいくらか良化程度に映る状態ではあまりにも物足りない。絶好調時の動きなら前走時より誰がみてもスピード、パワー、迫力を感じる時計と動きになっていたはず。

逆にイタリアンレッドはこれからピークを迎える上がり馬だ。スタート後の行きっぷりの悪さは相変わらずだが、走るたびに時計短縮は3歳並みの成長力。今季、最速上がりはないものの、レコード勝ちの含まれた3連勝は牝馬GTで十分に太刀打ちできる完成度の高いレースとなっている。初の56キロと初の二千を超える距離にそれほど違和感はない。

アヴェンチュラの前走は展開の利が大きかった。大逃げでも平均ペースという特異な流れ。離れた第二集団の先頭だったこの馬にとってスローで逃げているようなラップだったことは言うまでもない。55キロの経験がわずか1戦だけで、もちろん未知なる二千二百、外コース替わりも確たる裏付けのない弱み。前走の最速上がりより0秒7も遅い上がり時計が瞬発力勝負の弱さの証か。いずれにしてもサバイバル戦必至の外国馬混合レースで真価が問われる。

ホエールキャプチャはいつもより前々だったが、4角で勝ち馬より3馬身後方が致命傷になった。本質が千六ベストのスピード型で、前々走も超スローで最後の上がりレースラップが12秒0の平凡な数字に距離の限界の近さが表れている。内コースから外コース替わりでも、さすがにさらなる距離延長でクロフネ産駒の差し切り勝ちはイメージしづらい。

レーヴディソールは常識的に馬券圏内の走りを期待できない。まず長期休養明けのブランク、さらに古馬相手に未経験、距離は千六までの経験しかない。たとえ、世代でズバ抜けていたとしても、3歳春までの評価ならば怪しい力関係か。追い切りの動きはさすが。

距離適性の高さを重視すればアニメイトバイオフミノイマージンが穴候補になる。アニメイトは馬体が細く映った際に好走する特異なタイプ。前走は勝ち馬の直後からほぼ同じ脚色ならば互角の評価。フミノは直線入口で前が壁になって勝ち馬より仕掛けが遅れたのが痛かった。長くいい脚はまさに外コース向き。もう1頭の外国馬ダンシングレインは出走すること自体が驚き。両前肢に熱があって木曜日に馬場入りを控えた最大級のアクシデント。このような馬はジャパンCでもまったく走らなかった前歴。