7、11、3→7、11、3、4→ 7、11、3、4、5、2 (36点) 7、11−7、11、3− 3、4、5、2 (10点) フェデラリストの勢いは止まらない。再び超スローに近い流れになりそうなツキの良さ。極限のスピード勝負が微妙でも、上がり勝負では天井知らずの強さを誇っている。前走も重賞と思えぬ5ハロン通過61秒台。マクれる大業を兼ね備えている上がり馬にとって、シルポート程度の逃げで豪快な破壊力が不発に終わることはない。ジワリと追い上げてマッチレースを制した前走で低調なGU程度なら通過点と確信した。鋭さ勝負でトゥザと決定的な差はない。 そのトゥザグローリーはこれまでGU3勝を含む重賞4勝馬でヒルノダムール、ダノンシャンティ、ローズキングダム、マイネルキッツなどGT馬をことごとく打ち破っていても、レースレベルが上がるとどこか頼りなくなるは否めない。前走は重いハンデを割り引いても鈍い反応。残り50でようやく捕えた0秒2差だった。超スローで極限の瞬発勝負になった有馬記念は着差ほど勝ち馬と能力は接戦してない。数字をそのまま能力差に置き換えられないが、それでも2、3走前に条件戦を走ってきた上がり馬とは格の違いは明らかだろう。GT好走馬の意地とプライドで強気に動くことが大事。2歳馬と牝馬しかGTを勝てないと言われる鞍上も今年が正念場。 リアルインパクトは相性が悪かった鞍上から乗り替われば確実に上昇ムード。絶好位から不発に終わった不可解な負けの前々走は渋った馬場と納得。前走は直線で前が壁になってまったく追えないコース取りなら、前2走は完全無視でいい。いずれも際立つ見た目の良さ。状態そのものに陰りはなく、休み明けの未知なる距離だった毎日王冠で同タイム2着が本来の姿ということ。上がり時計でダークシャドウに0秒5も下回れば、確実に距離は限界スレスレ。もとより切れるタイプでなく、早仕掛けから粘り込みが好走パターンで鞍上にすべてを託す。 ダイワファルコンはブリンカーで簡単に修正してきた。リフレッシュ奏功で大変身した4走前は馬なりの圧勝劇。3走前はじっくり仕掛けを我慢して直線半ばから他馬が止まったように映るほどの鬼脚を披露なら、些細なきっかけで立ち直った前走ぐらい走って当然ということ。今度はフェデラと同斤量で距離短縮。少なくても対フェデラには負けられないか。 ネオサクセスは重賞経験の少なさだけで見限れない。とにかく5歳馬と思えぬ成長力が魅力。初重賞挑戦だった前走は超スロー、大外ブン回しの直線だけの競馬で目につく末脚。ここ5戦で4戦が最速上がりという瞬発力は、いよいよ重賞勝ち可能まで完成されてきた。力足らずとも工夫のない乗り方に固執する鞍上から乗り替われば新鮮さ十分。中山芝(2213)は前走以外で負けて0秒4差以内。前走も3着馬と0秒5差がコース適性の高さの証。 レッドデイヴィスは前走の着差をそのまま能力として置き換えると痛い目にあいそう。歴史に残る超スローとなった昨年の有馬記念は正味残り5ハロンだけの上がり勝負。着差より上がり時計の比較で分析するのが正解だろう。最速上がりとなった4着ルーラーシップより上がり時計で0秒9、最後流していた勝ち馬や3着トゥザグローリーより0秒8も劣ったことに着差以上の能力差を感じさせている。乗り替わった新しいコンビもイメージに合わない。
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