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中山裏読み
関東

5R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
ローカル
5R
WIN5

中山11R3連単フォーメーション12→3、1、10、8、11→

3、1、10、8、11、6 (25点)

3連複フォーメーション12-1、10-

3、1、10、8、11、6 (9点)

エピファネイアコディーノキズナという世代3強評価は暮れのレースで崩壊し始めた。一番の急落はキズナだろう。折り合ったにもかかわらず、3角過ぎに外から被されると一気に手ごたえを失うモロさを露呈。直線の追い比べでは肩ムチ以外でわずか2発だけの追い方にも問題はあったが、それでも2着馬に最後差し返されるといういいわけのできない負け方となっている。懸念されていた極限に近い瞬発力勝負へのモロさは、パンパンの良馬場になればますます如実に表れてくるか。いずれにしても前走でエピファには大きく水を開けられた。

コディーノも褒められる内容ではなかった。3角過ぎに外へ出したために引っ掛かるという不可解な仕掛けでリズムを狂いかける誤算はあったが、この些細なミスが結果に直結ならば超A級のクラシック候補とはいえない。勝ち馬も同じように行きたがって勝ち馬より位置取りは良かっただけに競り負けたショックは大きい。振り返ってみれば札幌2戦は相手にも恵まれて、前々走は鞍上の好プレーが光った一戦。前が止まらない超高速馬場を内々でじっくり我慢。直線前が壁になりながら慌てず騒がず振り切れたのは、力でねじ伏せたわけではなく、コースロスなく立ち回れたことが大きな勝因か。最後猛追した2着馬がかなり外を回った後方一気なら、単純に内外のコース取りの差だけで先着した可能性も否めない。意外にも最速上がりはデビュー戦だけ。レースセンスの高さでデビュー3連勝だったが、スピードに加えて極限の瞬発力が求められた前走で淡泊に競り負けたことが、極限決着でのモロさ、弱さともいえるだろう。これまで以上にスタミナが求められて今までどおりの末脚が使えるかどうか。未知なる距離で本番同様の世代トップレベルが相手。厩舎独特の追い切りでは前走から驚くような成長は期待できない。良くて現状維持とみてキズナ同様に前走より評価を下げた。

正直前走のエピファネイアには驚いた。この馬の成長力は超A級、歴史に残る馬としての素質を確信した。デビュー戦は千八1分50秒割れにもかかわらず、ムチなしから上がり33秒8という規格外の内容でクラシック有力馬へ。続く2戦目は結果的に横綱相撲でも、道中かなり行きたがっていただけに再びムチを使わない圧勝劇の姿より、自滅との紙一重だった気性の難しさが強烈な残像として誰もが残ってしまっただろう。いつでも致命傷になる悪癖と思って前走はいくらか評価を下げたが、3角まで少し行きたがった程度で明らかに前々走より折り合い面で成長を遂げた。今度は軽く追ったが、それでもまだ全力追いがなくて3戦すべて最速上がりの破壊力。重賞とは考えられない未勝利級より遅いラップの5ハロン66秒0を耐えたのだから、前走より確実に速くなる弥生賞で掛かる心配はまったくいらない。負けても勝っても引っ掛かる騎乗だけは避けるべき。大外枠を引けば前走と同じ乗り方でOK。

3強の牙城を崩すのはカミノタサハラサトノネプチャーンのどちらか。カミノはとにかくパワー満点のフットワークに特長。3戦連続の最速上がりは数字ほど鋭さはないが、一戦ごとにレベルを上げていることがうかがえる。デビュー戦はムチによってヨレる若さがあったが、終わってみれば貫禄勝ち。前々走はラチ沿いを立ち回った勝ち馬とは対象的に終始外々を回るコースロス。それでも勝ち馬に0秒2上回る瞬発力ならサトノ以上の評価ができるということ。前走は同日新馬比較で5ハロン通過がわずか0秒4だけ速いラップとしても、上がりレースラップ11秒7-11秒1-11秒4を流れにうまく乗ったと言えぬ位置取りから差し切るのだから恐れ入る。全兄ボレアスマウントシャスタとはイメージの違うディープ産駒。厩舎国枝=馬主金子の最強コンビでクラシックへ弾みをつけたい。

サトノは気がかりだった距離を克服して色気が出てきた。デビュー戦のメンバーで勝ち上がったのが、この馬も含めてわずか2頭だけとはいえ、前走の2着馬が共同通信杯3着で改めて素質の高さが示された。前走は少し行きたがる折り合いでも、追い出すと抜群の瞬発力で他馬を圧倒。少なくても中山や二千を未経験なキズナよりも走る条件は揃っている。まだまだ成長途上を感じさせる平凡な見た目なら、本番を見据えて10キロ以上の馬体増が理想的。

ダービーフィズの前走は予想外の好位差しだった。置かれるのが当然だった行きっぷりの悪さが解消してイメージ一新。早めに動いても最後まで勢いが持続する末脚が使えれば、持ち時計の数字以上に期待が高まってくる。10秒台が含まれる超スローを直線だけで同タイム2着に持ち込んだデビュー戦がとにかく圧巻。ラチ沿いの位置取りでもがいていた前々走から、どうやら外から被されるような位置取りに苦手意識。のびのび走れるコース取りで本領発揮のタイプのようだ。稍重に近かった前走より切れ味勝負のパンパンの馬場でさらなる進化。