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中山裏読み
関東

5R6R
9R10R
11R12R
関西
1R3R4R5R
8R9R10R11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション4、8、3⇔4、8⇔4、8、3、11、1 (24点)

今年の牡馬3歳世代の重賞で基準となるレベルの高いレースが共同通信杯ぐらい。ホープフルSはこのレースではっきりするが、数字的にはレベルの低さだけが物語っている。何といっても同日未勝利にわずか0秒1だけ上回った勝ち時計。5ハロン通過は未勝利より0秒3遅いにもかかわらず、上がり時計は0秒2も劣った。普通なら同じようなラップになると上がり時計に決定的な差が出るはずだが、上がりレースラップがすべて11秒台にならなかったからこそ、1戦1勝馬が勝てるレースだったということになる。3着ブラックバゴは次走の京成杯で同タイム2着。4着ソールインパクトは次走京成杯で同タイム4着と好走したものの、共同通信杯で0秒9差の6着。スローで着差のない競馬は納得としても、0秒4差の5着エニグマバリエートは自己条件で連続して惨敗しているのが現状だ。

それでもシャイニングレイは時計、着差以上にインパクトのあるレースだったことは間違いない。キャリア1戦と思えぬレースぶり。がっちり折り合って正攻法の競馬で突き抜けた。着差がないのはスローだったためで、さすがデビュー戦で10秒8-10秒8の上がりレースラップで圧勝しただけある。直線坂コースを難なくクリアして当然の前日1番人気。前走と同じ舞台でコースも輸送も2度目になるが、悪条件があることも事実。
典型的な瞬発力型のディープ産駒は日曜日の雨予報にプラスがない。先週も発表以上の馬場の悪さ。道悪巧者でも苦労させられたパワー馬場に変身すれば、手も足も出ない可能性を考えなければならないか。前走は道中、外から被されることのないストレス最小限の楽な位置取り。くしゃくしゃにモマれたことのないキャリア2戦の若駒にとってハードな試練が待っている。母も兄弟も走るたびに評価を下げた早熟系。

サトノクラウンシャインニグ以上にインパクトがあった。まるで重賞を何度も経験しているような大人びたレースぶり。確かに1番人気のアヴニールマルシェは最悪なローテを組んで思っていたほどの成長がうかがえなく相手の凡走にも助けられたが、それでもクラシックに直結するレースと断言できる。アヴニールが直線で前が壁になって仕掛けに遅れたが、結果的には前が開いたのがサトノの追い出しと同じ位置取りとタイミング。脚をためての追い比べだっただけにまったく同じ条件となって着順がそのまま力どおりの結果ということ。重賞で上位常連のアヴニールを相手得意の瞬発力勝負で競り勝ったことだけでも凄いが、上がり時計はアヴニールに0秒5も上回ったことがさらなる驚きだった。次走でホープフルS同タイム4着のソールインパクトにも上がり時計が上回れば、文句なしの世代トップレベル。見た目はまだまだ変わる余地の前走からどれだけ成長したかに注目したい。キャリア2戦の馬だけに先を見据えた仕上がりならば、ここでも本番でも見切りたい。

重賞初挑戦になるが、トーセンバジルに格下感はない。重賞以上の時計で2、1着の前2走が能力の高さそのものを示している。ハービンジャー産駒として異質なパワータイプの瞬発力型。ディープ産駒を上回る切れ味はないが、並んでからが実にしぶとい。どうやらパワーも求められるコースで絶対的な自信。器用に立ち回れる自在性も兼ね備えて時計勝負にも確かな裏付け。さらに距離はベストに近い条件ならば、額面どおりに数字で判断していい。

数字的には500万程度のレベルだけに朝日杯組の取捨は悩む。GⅠとすればスローで基本、前残り。そこで直一気を決めた勝ち馬だが、ラスト2つのレースラップの差が1秒3の落差があったからこそ届いたと判断できるのも事実。重馬場に近かった馬場状態も災いした馬もいるだけに大敗した馬でも一変するか。いずれにしてもベルラップタガノエスプレッソに二千で変わり身を求められない。どちらもマイル路線にシフトチェンジして前走から一気の距離延長。ベルラップは見るからにマイラー、ダカノは前々走で完全に引っ掛かった気性の難しさならば、長距離輸送と直線坂コースの中山二千で勝ち負けまでは厳しい。

グァンチャーレは数字的に重賞レベルにほど遠い前走勝ちだけで評価を上げられない。過去5年で断トツのワーストNo1勝ち時計。同日1000万二千二では上がり33秒5が出る速い馬場で33秒後半の上がり時計は寂しすぎる。どのみちここでも徹底待機。器用さも鋭さもない差し馬をどう乗りこなすかが焦点だが、もとより馬っぷりに大物感を感じたことはない。

そもそもシャイニングを信頼するならば、時計も上がり時計も0秒2差だったコメートの評価も上げなければならない。昨年暮れまで世代の中心レースだった新潟2歳S4着。前々走は器用に立ち回って加速する上がりレースラップを前々で振り切った。前走も初距離、12キロ増、直線の坂など数々の試練を乗り越えた結果2着。シャイニングが前日頭ひとつ抜けた1番人気でこの馬が8番人気にはどこか違和感。