6、14、8⇒6、14、8、2、10⇔
6、14、8、2、10、12、11、13 (108点)
圧倒的なパフォーマンスでクラシック有力馬が決まっていく牡馬と違って牝馬はとにかく低調。メジャーエンブレムも例外ではない。見た目にはインパクトの強い勝ちっぷりでも、相手に恵まれただけレースが続いていることが数字からうかがえる。3走前の2着馬は当時未勝利、3着馬はいまや3戦連続のフタ桁着順続き。4、5着馬も完全なる500万で頭打ち状態なら勝って当然だった。前々走がこの馬本来の力関係だろう。未勝利並みのラップで絶対的に前々有利で残れるか、残れないかまで接戦になるレベルということ。前走は1~9着馬の中で4着馬以外、その後休養中のためレースレベルを測るのが難しいが、過去10年でNo6の勝ち時計。過去3年に限定するとワースト記録にレベルの低さが見え隠れしている。1度負かした相手には新鮮さがないが、勝ち馬より0秒9も上がり時計の劣った前々走からも切れ自慢の千六巧者に差されることが負けパターンだろう。いずれにしても折り合い難の爆弾を抱える悪癖は解消されなければ、常にポカの不安がつきまとう。馬体よりも気性の成長が課題。
ラブリーアモンは乗り替わりなしで意気消沈。名手が乗れば重賞も勝てる能力があるものの、ペース音痴の鞍上はとにかくペースを見極め切れずに引っ張り殺しを連発している。前走が象徴的。未勝利並みのラップを刻んだ逃げ馬は上がりレースラップをすべて11秒台で逃げ切ったにもかかわらず、この馬は離れた後方の位置取りでは届くはずがない。連続の最速上がりが唯一の救い。前走を教訓に鞍上が積極的に動くかどうかだが、重賞勝ちわずか2勝の鞍上にスローか、ハイペースかを判断させるのも難しいということで惨敗覚悟の狙いとして割り切るしかない。
コパノマリーンも積極策で変わり身待ち。前走は4角の前4頭で上位独占。慎重になりすぎて道中掛かり気味の折り合い、直線で騎乗停止になる強引な外出しといういいわけもできない鞍上のへぐりがすべての敗因だった。最後流して完勝となった前々走が本来の姿。メジャーを大名マークで力試し。
フロンテアクイーンはまさに混戦向きの差し馬。慢性的なスタート難を抱えるが、千六以上で上がり33秒台と最速上がりを2度経験は大きな武器。前走は勝ち馬と終始併せて結局4角の差がそのまま結果になれば、悲観することはない。まずは馬体キープが大前提。
前残りの流れと枠順に恵まれたビービーバーレルとダイワドレッサーは底力を求められると策がないか。時計も決め手もごく標準レベル。前走とは一変して強力な同型の存在で単調な気性のビービーは特にハードな競馬になりそう。この中間で一頓挫あったサプルマインドは仕上がり優先だが、前2走の落差から妙味のない人気馬であることは間違いない。 |