5⇒10、1⇔10、1、9、4、7、3 (18点)
5-10、1-10、1、9、4、7、3 (9点)
5⇒10、1、9、4
2戦2勝はほぼ完璧な内容。ギベオンが大一番に向けて視界良好となっている。ビュンというよりジワーといい脚を長く使うタイプのディープ産駒。前2走のいずれも上がり33秒7の瞬発力は数字以上に迫力があった。前々走はメンバーNo2上がり時計とはいえ、上がりレースラップは11秒4-10秒9-11秒5で好位差し。1分50秒を切る勝ち時計、さらに馬体の良さが結果に直結した内容で早くも重賞級を確信した。圧巻だったのは前走だろう。それなりに役者の揃ったメンバーで唯一の33秒台となる最速上がり。引き締まった好馬体、距離にメド、東京ベストをにおわせる着差以上の圧勝劇は、いかにもエリートらしい成長過程が垣間見えた。時計は速くなくても上がり時計が求められる今開催の馬場状態。前走よりも組みやすい相手となって、額面どおりの絶対能力で圧倒する。
不振というより化けの皮がはがれかけている鞍上にスイッチは嫌な材料だが、アルムフォルツァの能力は軽く重賞に届くレベルだ。デビュー戦こそ、取りこぼしたが、それでも勝ち馬とは4角の差がそのまま着差。超スローの瞬発力勝負で上がりNo2より0秒2速い最速上がりは価値を見出せる。休み明けの前走は順当勝ちだが、内容的にも文句なし。同日の古馬500万と比べても軽く数字が上回っていることがうかがえる。時計は0秒2劣っても、上がりレースラップが雲泥の差。500万は12秒2-11秒7-12秒3に対して未勝利が12秒3-11秒6-11秒6で残り4ハロンから減速なし。ラスト2ハロンが11秒台で絶対能力の凄さが伝わるだろう。とにかく死角は鞍上だけ。ギベオンより前々で攻めることが最低限の仕事。
インディチャンプはいかにも人気になりそうな2連勝だが、距離に確かな裏付けはない。平凡な時計と平凡な上がり時計でギリギリ勝ち上がったデビュー戦から前走はイメージ一新の直一気で差し切り勝ちだけが頼りか。インパクトそのものは強烈でも、時計とラップを考慮すれば実質残り2ハロンだけの競馬でごく標準レベルの上がり時計ということ。母は芝、ダート兼用の千二2勝、千四2勝で千六以上は経験もないスピード型。血統的には見限ってもいい。
ユーキャンスマイルの出番は難しい。とにかく直線で真っすぐ走れない悪癖持ちに明るい未来はない。追い切りでそんな素振りをみせなくても実戦では口も外を向いて、鞍上がロデオ乗りになるくらいの矯正追い。相手と時計に恵まれた好成績に何の価値もなく、力関係以前の問題になる可能性が高い。馬具を変えても変わり身がうかがえない現状では、左回りまで狙いを待つのがセオリー。
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