7、15、16⇒7、15、16、3、14⇒
7、15、16、3、14 (36点)
7-15、16、3-15、16、3、14、4 (9点)
7⇔15、16、3、14
ヴェロックスの前走は下手に乗った鞍上がすべての敗因。当日の馬場は完全なる前残り馬場。逃げ馬が1、3、1、1、9着にもかかわらず、絶好のスタートを切りながら無理やり控えたことが勝負の分かれ目になった。13秒台もあった超スローを3角前に先頭から4馬身差の消極策。ペースを見極めきれず4角前にようやく動いた仕掛けの遅さが致命傷になった。結局最後まで差を縮めることができなかった着差以上の完敗。直線の坂でモタつき気味になったことも今後の課題だろう。それでも連続最速上がりが能力の片鱗。流れと位置取りが合致した前々走が本来の姿で、乗り替われば以前の輝きはすぐに戻る。前々走の上がりレースラップは減速なしの11秒8-11秒3-11秒3で、残り150から流して叩き出したのだから恐れ入る。
ルヴォルグは低く見積もっても重賞級。馬そのものの評価に異論はない。前走は直線入口で持ったまま。残り2ハロンから軽く追い始めると後続を一瞬にして置き去りにした。結局ムチを使わなかった圧勝劇で、上がり33秒台が3頭しかいなかった中で最速上がりも価値を見出せる。
問題はローテーション。新馬除外で1週スライド、そこから中2週で重賞挑戦。新馬直後に相当なストレスがあったはずで、重賞挑戦でいつもより質より量が求められる厩舎独特の調整方法がうまくはまっているとも言い切れない現状。いかにも目の前のにんじんを取りに急がせすぎたハードなローテ。外厩頼りの仕上げがメインの厩舎にとってはどちらに転んでも驚かない。
カテドラルはのらりくらりと2連勝。圧倒的な時計も上がりもないが、前々勝負で2戦連続の最速上がりが能力の高さということ。デビュー戦でセレクトセール2億円越えのトーセンカンビーナ、ダノンチェイサーを子供扱い。良血ブラヴァスも簡単に封じ込めたのは展開の利という懸念もあったが、それも前走で一蹴。断然人気馬のヴェロックスが下手に乗ったとはいえ、実質3ハロンだけの瞬発力勝負を抜群の反応で制してさらに自信が増してきた。直線の坂で逆手前になったことを即修正できるかどうか。内々で包まれるよりはハナを切る選択の方が利口。
ダノンラスターの人気には違和感しかない。とにかくレース後の鞍上の高評価と数字がまったく噛み合わない事実。超スローのラップで7馬身差をつけて大逃げとなる不可解な隊列。直線馬群から抜け出した後に内へ内へモタれる仕草が出た若さ露呈など、標準以下の時計と上がりと低調なレースぶりに何ら強調点は浮かんでこない。
翌週の古馬500万が2分0秒2でレースの上がりが33秒7。前週の未勝利が稍重で2秒3秒2、上がり34秒4。2週後の新馬は2分2秒1、上がり33秒8と比べると雲泥の差。同日の未勝利千四1分21秒3が出た高速馬場で2分3秒台はむしろ標準にほど遠い数字ともいえる。
実戦タイプで追い切りが動かないのではなく、単に能力が足りずに前走が恵まれた展開の利だったならば、すべての点と点がつながる。今回は同じ2歳馬に軽くアオられた追い切り内容の悪さ。上積みそのものも微妙で明らかに鞍上だけが頼りの人気先行馬。
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