HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
阪神裏読み
関東
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
関西
1R2R
3R4R8R10R11R12R
JRAホームページ

阪神11R

3連単フォーメーション6⇒9、1、7、5⇒9、1、7、5、2 (16点)

9、1⇒6⇒9、1、7、5、2 (8点)

全馬が前走勝ちという異色のメンバー構成だが、危うい人気馬が多数揃ったことは間違いない。血統背景が人気先行を助長してメンバー、レースレベルを無視。とりわけフィデルトゥデイイズザデイには数字的な強調点がほぼない。
まずはフィデル。超スローの瞬発力勝負で上がり差が付きにくいが、いきなり重賞で勝ち負けできるような能力があればかなりの上がり差がつくのが常識。2着馬だけが勝ち上がっている低調メンバーで、その2着馬は芝のスピード、切れ不足を連発してダート替わりでようやく勝ち上がった唯一の1頭。3着馬はその後3戦してすべて二桁着順からも底辺に近いメンバーレベルだったことがわかるだろう。同日古馬1勝で1分46秒7(610-341)と1分50秒7(636-343)の比較で数字な裏付け。5ハロン通過が2秒以上も遅いがレースの上がりが劣り、何より勝ち時計で4秒も劣る数字に何ひとつの強調点も存在しないことが示されている。

トゥデイイズザデイフィデルに負けず劣らずの低調ぶり。このレースでも2着馬だけが勝ち上がりだが、一番の問題は瞬発力に特長の良血ディープ産駒が上がりNo2になったこと。目標にできた展開の利が相手にあったとはいえ、最速上がりの2着馬より0秒4も劣った上がり時計はディープ産駒、とりわけ切れ切れの差し馬として育てたい良血馬にとって致命傷といえる。馬体にも大物感を感じられず、むしろ子供っぽさ全開。デビュー戦でハナを切ってしまったことも後々影響してくるだろう。いずれにしてもこの休養で劇的な成長が大前提。

勝ちっぷりは強烈だったが、振り返ればキャンデセントも首をかしげたくなる。終わってみれば圧勝も直線早々からムチを連打。最後までしっかり追ったにもかかわらず、同日後半には最速上がりが32秒台、33秒台も出ていた馬場で上がり35秒台がいかにも低レベル。勝ち時計が2分4秒台ならば少なくても34秒前半が重賞級ラインではないか。トゥデイ同様に暑い中の丸々1カ月追い切りを要したことにも嫌気しかない。前走後の休養でどれだけ心身ともに成長したか。ひとまず早熟懸念を払拭させたい。

ライラックは化け物的な強さを感じさせている。負かした相手もまた重賞級をにおわせた瞬発力だったが、それを完全なる子供扱い。同日の府中牝馬S1分46秒6(594-344)に対して1分50秒1(637-342)。どちらも対象レースより5ハロン通過が遅くてフィデルが古馬1勝に5F2秒6遅く、勝ち時計で4秒遅いが、こちらは重賞に5F4秒3遅くて勝ち時計3秒5遅い数字に質の違いが示されている。それをムチを使わず、軽い仕掛けだけ。最後は手綱を絞って流しての内容だけにさらなる評価が可能だ。気性の難しさを抱えず、異次元レベルの数字を叩き出したオルフェ産駒は頂点を目指せると確信。