6、3、7→6、3、7、9→
6、3、7、9、4、13 (36点)
6、3、7、9、4
上がり馬に注目した。前走でひとまず重賞の壁に当たったアンコイルドだが、変則流れに戸惑いがあったことも事実だろう。1頭だけ大逃げだが、ペースそのものは平均。かなり離れた第2集団は超スローの位置取りを考慮すれば、オープン経験もなく、初重賞挑戦で0秒9差は悪くない。良馬場に限れば、3戦連続で2分割れの得意の二千。東京、京都外コースに良績集中の瞬発力型が中京コース替わりなど、数々の条件が好転して決定的なのが手ごろなハンデ。メインまでに時計のかかる決着が連発ならさらに自信度が増す。
もう1頭のパッションダンスも黙ってない。前走は重賞と思えぬ超スロー。掛かり気味の折り合いでマクり合いの流れも誤算だった。それでも時計勝負にメドを立てる1分46秒7が超良血馬の片鱗。1年以上のブランクがあったと感じさせない前5走から、重賞勝ちは時間の問題となっている。今年初めの開催時より洋芝が2センチ長い馬場。現時点では時計勝負より、ある程度パワーが求められる馬場歓迎だけにまさに理想どおり。
ジャスタウェイは前走で2度と二千二以上を使わないだろう。徹底した折り合い専念でも掛かり気味になる難しさを露呈して、結局不発に終わる低調な内容。毎日王冠2着、天皇賞秋6着としてはもっと走らなければならない相手関係だけにスタミナ不足が決定的な敗因として割り切るしかない。軽い馬場で二千までメドを立てたが、前開催より長くなった洋芝で同じようなパフォーマンスができるかが今回の試練。天皇賞0秒5差でもいぜん千八までの限定スタミナの印象が強い。
アドマイヤタイシは勝ち切るイメージが浮かばない。二千(1502)が示すようにもうワンパンチ足りないのが現状。前走も絶好の位置取りから直線半ばで先頭に立ちながら、坂を昇りきった直後からモタついて金星を逃すという不甲斐なさ。重賞で3戦連続の2着はこれ以上のレベルアップが見込めない証にもなっているか。左回りの刺激待ち。
ジョワドヴィーヴルの前走は超スローを徹底した待機策で案の定、単なる試走。直線軽いムチをわずか1発だけでは、叩き2戦目でいきなりムチ連発のガチンコ競馬はあり得ないだろう。使いながらじっくり成長待ちの超良血馬。人気でも見た目の良さを感じても完全無視を決め込む。
ショウリュウムーンはローテーションの谷間で二千を使ってきたが、はっきり距離の壁を感じさせているマイラーで、良績のない休み明けでは距離克服の計算が成り立たない。トウカイパラダイスは絶好の手ごたえと勝ちパターンに持ち込めるコース取りで勝ちを意識できたが、まさかの残り50での失速に評価が難しくなった。ジリ脚は直線長いコース替わりでますます窮地に立たされる。番手で結果が出なくなっても同じ位置取りにこだわり続けているゲシュタルトは、乗り替わりなしで刺激がなければ変わる余地なし。 |