6、10→6、10、4、5、7→
6、10、4、5、7 (24点)
6-10、4、5、7、1
スムーズな折り合いこそが結果に直結するメイケイペガスターの乗り替わりにマイナスイメージが強まる。前走は仕事人の見事な立回りだったこと、距離短縮されたこと、スタンド前の発走ではないことなど、数々のプラス材料が重なったことが勝因。一瞬にして勝負を決めて直線半ばでセーフティリードの横綱相撲は着差以上の貫禄勝ちだった。皐月賞への最終切符を賭けるトライアルレースなら、典型的なスロー~超スロー。さらにスタンド前の発走で距離延長の悪条件が重なれば、前走の再現はますます難しくなる。
過去10年で最遅の勝ち時計となった今年のきさらぎ賞に強調材料はない。同日二千二の未勝利より5ハロン通過が1秒1も遅いラップにもかかわらず、最後のレースラップが11秒9では、2着マズルフィイヤーは展開に恵まれたことがすべてと割り切れる。アドマイヤドバイは鞍上がまったく走らなかったリグヴェータをマークするという判断ミスによっての3着ならまだ修正可能だが、33秒台が最低条件の流れで34秒0の末脚では頼りない。
派手さはないものの、スタミナ勝負に持ち込んで走るたびに驚くようなレベルアップをしているのがレッドルーラーだ。平凡な見た目とは裏腹に実戦では別馬のような変身ぶりは3戦連続の最速上がりが示すとおり。3走前はムチなしで楽に抜け出して残り100から流す完勝。前々走は前々有利で0秒1差まで迫る着順以上の価値。前走はマクり合いのサバイバルレースを見事に勝ち切れば、重賞未経験というハンデはないに等しい。490キロ前後が理想。
サトノノブレスは相手に恵まれて勝った程度の前走だけで評価を上げられない。いぜん鞍上は脚をためて差し競馬の意識が強く、必要以上に引っ張り込めば乗り替わりの刺激待ちか。明らかにためて鋭さが倍増するタイプではなく、デビュー戦のような前々で押し切る先行型。控える競馬では3走前や前々走のようにエンジンのかかりが遅くなる反応の鈍さで、少頭数の瞬発力勝負では再び致命傷になる可能性が高くなる。強気に乗れば圧勝可能な力関係でも、脚をためることに意識が強すぎると前々走の悪夢がよみがえる。
インパラドールは前走の取り消しで評価低いが、重賞級の能力を秘めている。前々走の2着馬は直後のレースでキズナを本気にさせて2着となったトーセンパワフル。走りたびに磨きのかかった瞬発力は、トーセンを上がり時計0秒5も上回った時点で当時の世代トップレベルと断言できた。エンジンのかかりの遅かった3走前から一変して、抜けるまでが超速となった前々走の変わり身こそがディープ産駒特有である短い期間で一気に成長する姿。仕上げに狂いがなければ皐月賞の切符は手に入れられる。まず気配優先。 |