1、12、13⇒1、12、13⇔
1、12、13、11、3、16、4、9 (66点)
インカンテーションは五分に出ればGⅠ通用ということ。3走前、前々走はスタートでギブアップ。前々走はスタート直後に1頭だけポツンと最後方。腹をくくって直線まで徹底待機から最速上がりで3着となったが、1、2着馬を0秒8も上回る末脚は凄みさえ感じられた。前走は絶好のスタートから控えて正攻法。勝ち馬とまったく同じ上がり時計、4角の位置取りの差ならば同等の評価をしていい。最内枠を引いて雲行きは怪しくなったが、それでもまともに出れば逃げ馬の直後からすんなり抜け出してくるイメージが浮かぶ。
アジアエクスプレスの前走は内枠を引いた時点で決めていた乗り方か。いずれにしても完璧なラップを刻んで勝ち馬の大駆け。3着馬には迫られたものの、4着以下に楽な先着でダート界の新星誕生をにおわせている。3連勝で朝日杯を勝った2歳王者は、もとより血統的にも馬体的にもダート馬。前走で古馬相手に結果を残せば、常に乗り方ひとつ。今度は天敵クリノと枠順が内外逆。3走前、前々走は最速上がりで、本来目標があっての追い比べに強さ。
そのクリノスターオーはブリンカー着用で盲点になった。馬っぷりの良さと結果がつながらなかった3走前、前々走で軽視したが、前々走まですでに重賞2勝の格上の存在だったこと。勝つか、しんがりかという阪神実績など、数々の好条件が重なりながら見落としていた。着差以上の楽勝はマークする側だったからで、される側になる今回で本当の底力が測れるだろう。いずれにしてもハナか、番手かに好走パターンは限られている。
改めて見直したいのはローマンレジェンドだ。前走の12キロ増はまったく太めなし。気配そのものもよかったが、3角前に前の馬が故障のような失速で致命的になる急ブレーキ。完全に勢いを失ってギブアップと思われたが、そこからマクりに出て0秒7差まで追い上げたこと。改めて前々走のGⅠ最速上がりで調子自体は悪くないことを確信した。久しぶりの京都(401000)。積極的に動く乗り方で完全復活があっても驚かない。 |