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(10/30)北海道2歳優駿

ワンダフルクエストは成績どおりの大物だ。5戦5勝はすべて2馬身以上の着差。デビュー2戦目で平和賞勝ちのチョットゴメンナ、前々走でエーデルワイス賞勝ちのアンペアを子供扱いした実績が強さを決定づけている。理想的なステップでごく普通に6連勝。

マサノウィズキッドは人気先行だが、大跳びの走りは間違いなく距離延びて本領発揮。破格の時計だった前々走を見直す。キャリア不足で頼りないメトロノーススマートスパイダー、フリソのJRA勢より、キャリア豊富なモエレエキスパートサンサンヒカリ。レベルの高いレースを経験したナサニエルウルトラシーの地元馬優勢。

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(10/26)菊花賞

皐月賞、ダービーと狙い続けたベンチャーナインがいよいよ飛躍するレースに巡りあった。春当時はペース無視の追い込み策。常に展開負けを覚悟した徹底ぶりは展開、時計など数々の条件をクリアしない限り好走するのは難しかった。それが休み明けの前走でイメージ一新の成長ぶり。確かに同じような追い込み策に構えたが、4角の手応えは3着オウケンブルースリを上回る絶好の感触。スムーズに馬群を捌いたオウケンに対して、直線入り口で捌くのに一瞬手間取ったロスが結局最後まで響いた。ゴール直前はオウケンと遜色ない瞬発力ならば同等の評価ができる。母がデビュー二千、千八で3、1着。姉は父がディアブロで二千デビュー。弟もデビュー千八、二千で2、1着ならば、スタミナにはかなりの自信がある血統ということ。ダービーはメンバーNO4の上がり時計、前走はディープスカイを上回る瞬発力で主役に躍り出る。

オウケンブルースリの前走はチームオーダーでとりあえず権利取りに専念か。終始最後方で待機して脚をためる作戦。最速上がりで春のクラシック上位組をあせらせた切れ味は、改めてトップレベルの評価で固まった。問題は頭の高い走法で勝ちにいって競り勝てるかどうか。血統的に距離にマイナスはないが、プラスもない。

芝は未勝利で異色の存在のロードアリエスだが、初距離の前走はディープスカイと0秒4差。キャリア5戦目、差し競馬で積極策、22`増の休み明けを考慮すれば秘めた能力は計り知れない。なるほど母はクイーン賞、TCK女王盃勝ちの名牝レディバラード。二千三百で3着の実績があれば、底力を求められる長距離戦は願ってもない好条件ということ。瞬発力勝負よりスタミナ勝負に持ち込みたい。

アグネススターチの前走は8`増でも物足りないが、見るからに細かったダービー時より明らかに状態は上向いている。母がアグネスフローラの妹という良血。兄弟馬はスタミナ十分の戦績で、この馬自身の体型がまさにステイヤーなら淀の三千はまさに活躍の舞台。平均ペースで逃げた際に血統の力が生きてくる。

アグネスと同等のステイヤー評価をしたいのがヤマニンキングリー。姉は重賞2勝を含む通算7勝のヤマニンメルベイユ。混戦での勝負強さが血統的な遺伝であれば、前走の8着も悲観するような内容ではない。

ナムラクレセントは頭の高い走法で徹底して4角大外ブン回し。これだけ荒削りな乗り方ではさすがにGTで通用しないだろう。馬群を捌けない不器用さは致命傷。そのナムラに前々走で屈したスマートギアは、鞍上がゴール直前で勝ちを確信して追い出しを止めたような乗り方だった。慌てて追い出すもすでに手遅れ。これでもう1戦使わなければならなくなったハードなローテーションは、菊花賞のステップとしては最悪。

スマイルジャックは前走であれだけ掛かれば、さらに距離延長で好走するイメージがまったく浮かばない。皐月賞3着、ダービー4着のマイネルチャールズが、前走で1000万でも勝てない格下馬にあっさり競り負けることが距離の限界でもあり、低レベルな重賞ホルダーの証でもある。

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(10/25)富士ステークス

エイシンドーバーは道悪になって評価が揺れる。パンパンの良馬場で良績を残してきたスピード型は、3〜4角に傷みのある状態で前日の大雨となると割り引きが必要。1年半前にレコード勝ち、今期春にGTの最高着順。今まで以上の上積みも微妙な6歳馬は、ひとまず気配優先。

実績より成長力を重視して3歳馬に注目した。距離が長かったクラシック凡走で評価を落としたタイプが狙い目となる。レッツゴーキリシマを基準にすれば、NHKマイルCで先着しているドリームシグナルも差のない力関係。道悪後者のサブジェクトは距離も含めて条件ベスト。テッポーOK、道悪歓迎のサイレントプライドグラスボンバー。思ったほど馬体に成長がなかったフサイチアソート、頭の高い不恰好な走法から道悪がプラスにならないショウナンアルバは評価を下げた。坂のあるコースに課題があるマルカシェンクは古馬の意地でどこまで。

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(10/22)平和賞

エロージュの前走は鞍上との呼吸の悪さがすべて。スタート直後から3角まで頭を何度も上げるほど折り合いを欠く仕草。ラチから5、6頭分も外を回す大きなロスも加わったお粗末な乗り方では、初距離の好位差しが決まらないのも当然。初戦で子供扱いしたノーステイオーが鎌倉記念をぶっち切り勝ちで改めて能力の高さを証明した期待馬。主戦に戻れば再び徹底先行。

アンペアに0秒3差の実績があるイケノナインは人気先行。前走はJRA挑戦で惨敗は納得だが、前々走は掛かり気味の折り合いで手前を替えず一気に勝負を決めたスプリント戦。頭の高い走法からも、千六で好走するイメージがまったく浮かばない。

ナドアルシバ組では完全にマクられたが追い比べで差し返したマルハチゲティを誉めるべきか、中途半端なマクり競馬で相手に火をつけてしまったシュバレスクの乗り方の甘さを割り引くべきか。いずれにしても同日C2より1秒3も遅い時計で、数字そのものの価値は低い。距離経験だけが頼り。

距離経験でチョットゴメンナ。ハイレベルな重賞経験でアンビシャスガイブルーサンオー。太めが解消すればテイケイドラゴンも脅威となる。

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(10/19)秋華賞

レジネッタは前走で課題が浮き彫りになった。4角ではどれだけち切るかと思わせるほどの手応えの良さ。追い出しを我慢して完璧に乗りこなしたが、3頭の追い比べでいち早く脱落するモロさを露呈した。テンションが高い気性とすっきりした馬体。サバイバル戦となって底力を求められた千八で非力な一面が出たということ。全兄アエローザは二千四百もこなす長距離型だが、レースぶりや見た目から、ますますマイラーのイメージが強まった。ひと叩きした前走は万全の態勢でまさかのとりこぼし。オークスのように上がり勝負を願うだけだろう。主役としては物足りない。

トールポピーの前走は予想以上に走った。春はレースの反動が出てまさに一撃必殺。休み明けで激走したチューリップ賞の反動から、本番の桜花賞は疲れが残ったままの10`減。オークスは軽めの調整で人気を落としたが、ギリギリの調整が成功してGT制覇となっている。秘めた能力はまさに世代トップレベルで、なにより体質強化が心強い。心身ともに春当時とは雲泥の差。前走も直線、馬場の悪い内々を通ったことを割り引けば、上々の試運転となっている。二千四百のオークスよりもやはり二千がベター。レースはしやすくなる。

オディールトール同様に前走は馬場の悪いコース取り。4角の手応えは勝ちを意識できるほどだったが、追って案外は距離というより、馬場が向かなかったことも考慮しなければならない。10`増はそのまま太めの馬体。テンションが上がらず、落ち着きが出れば、実績からもチャンスはある。

大穴候補としてピサノジュバンが面白い。古馬の1000万相手に勝ち上がった3歳牝馬は先週までにわずか5頭。その中で牝馬限定戦が2頭、千二以下のスプリント戦が2頭。ダートとはいえ、千六以上の距離で勝ち上がったのはこの馬1頭だけならば素直に実力を認めるべきだろう。牝馬限定1000万勝ちの実績でローズS0秒6差の5着メイショウベルーガ、1000万3着で紫苑S勝ちのモエレカトリーナを基準にすればますます色気づいてくる。母は芝、ダート千二で2勝ずつだが、二千の4才牝馬特別(GU)0秒3差、秋華賞も1秒差の実績がある万能型。芝の初勝利が10戦目の遅咲きならば、キャリア14戦目のこの馬に大駆けがあっても不思議はない。前走も4角の手応えは勝ちを意識できるほど抜群で、クラス経験の差だけの着差。同世代のトップレベルと比較しても遜色ない。

レッドアゲートは前走で取捨に悩む。3角手前から手応え悪化。最悪の行きっぷりになりながら、ゴール直前では息を吹き返すような瞬発力は単なる休み明けのズブさということか。見た目以上にタフネスぶりは好感だが、馬体の成長がなかったことは残念。

エフティマイアは意外性の怖さがある。早熟評価は軽く一蹴。馬体が充実して休み明けのローテーションで古馬オープン馬と0秒4差ならば、まだまだパワーアップが可能となった。輸送減りをクリアすれば桜花賞、オークスで連続2着の意地はみられる。乗り替わりも心強い。

マイネレーツェルは内コースになるとさすがにハードルが高くなる。流れがはまった前走はあくまで展開の利。常に反動の不安がある小柄だけにまずは馬体キープが前提。

ブラックエンブレムは内々の折り合いに弱さがあるのか、滞在競馬が裏目に出ているのか。いずれにしても前走は精神的なスランプを示す惨敗となった。長期滞在は変動のない馬体でも桜花賞、前走と確実にマイナス要素が大きい。策におぼれてクラシックを棒に振った。

ムードインディゴは前走の18`減がそのまま馬体に出ていた。一戦入魂の直後では馬体を戻すことで精一杯。ブライティアパルスは逃げ馬不在の展開の利と1000万勝ちの実績を重視。

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(10/19)府中牝馬ステークス

カワカミプリンセスは転落人生をどうにか止めたい。最強牝馬から最凶牝馬へという悪循環。エリザベス女王杯の降着が不幸の始まりとなって、主戦が引退してまともに乗りこなせない最悪なコンビ誕生で勝ち星から遠ざかった。極めつけはパンク。遅すぎたコンビ解消だが牝馬限定戦で55`、じっくり折り合える千八ならば軌道修正は簡単か。いずれにしても頼もしい鞍上で期待が高まる。

アサヒライジングは東京(1310)。持ち時計を含めても厳しいローテーションは度外視して狙いたい。ブルーメンブラットは今年本格化を示した上がり馬。微妙な乗り替わりだが、不発のない瞬発力は脅威。ニシノマナムスメは血統的にもこれからが成長期。ベッラレイアは主戦に戻った前2走からクラシックで燃え尽きたイメージが強い。ここは正念場のレース。キストゥヘヴンは直線一気の乗り方が絶望的な東京コースでギブアップ状態。アルコセニョーラは平坦ベスト。

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(10/18)デイリー杯2歳ステークス

前走でレコード勝ちしたホッコータキオンが自信の騎乗になる。ハナにこだわらない先行馬として急成長。どんな流れにも対応済みの自在性を武器にして、一戦ごとにたくましくなっている。ダート戦を除けばとにかく強さの目立つ前3走で、距離にメドを立てて死角はなくなった。前走で負かしたプロスアンドコンズはデビュー戦で札幌2歳S勝ちのロジユニヴァースと接戦。素直に数字を評価。

アラシヲヨブオトコは1戦1勝で人気が集中すると妙味ないが、姉サンアディユとは違ったタイプの素質馬であることは間違いない。乗り替わりの刺激がほしいアローベアタキオン。重賞経験を買ってワンカラット。距離を苦にしないキングスレガリアシェーンヴァルト

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(10/16)エーデルワイス賞

アンペアは前々走で3着馬に7馬身差、前走は4着馬に4馬身差が完成度の違い。そのアンペアをキャリア3戦目で難なく先着したモエレオンリーワンも、インパクト十分な前走で主役の評価が可能だ。いずれにしても一騎打ちムード。距離、コースOKの2頭に死角らしい死角がない。ラヴリードリームキミニムチュウは距離克服がカギ。叩き上げられてようやく軌道に乗ったモエレクリフィスは距離経験が強み。

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(10/15)埼玉栄冠賞

モエレラッキーは手ごろな相手となって色気が出る。いぜん成長途上の3歳馬は、今年の暮れには王道の重賞路線へという秘めた能力。衰え顕著の老齢馬相手には少なくても負けられないだろう。距離にメドを立てた前々走のダービー2着。前走で超ハイレベルのレースを経験して、確実にもうひと回りのパワーアップ。逃げ争いの直後で折り合って直線抜け出す。

ナイキデラックスは年齢以上の若さがあるが、重賞経験不足は致命傷になる不安。前走もゴッドセンド程度にほぼ互角な瞬発力では物足りない。ナイキアディライトは得意の距離でも凡走続きが衰えの証。距離にはっきり限界を示しているヴァイタルシーズクレイアートビュン。58`を背負うデスモゾームはかなり高いハードルとなれば、距離をこなして時計勝負にも実績があるエスプリベンメイホウホップの出番。

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(10/13)マイルCS南部杯

ブルーコンコルドが左回りに苦手意識があったことなどすでに昔話。とにかく千六では無敵の強さを誇っている。現在8戦連続連対中のベスト距離で、重賞5勝を含んだ(5300)。3連覇がかかっているレースでは、いくらか衰えを割り引いても主役は譲れない。

ワイルドワンダーは瞬発力型にもかかわらず、どこか詰めの甘さが目につく戦績となっている。追い比べになって底力を求められるとどうにも淡白。千六に限れば2年も勝ち星のない相性の悪さで、自力でブルーを上回ることは難しいか。ミスを待つ。

行くしかないコンゴウリキシオーキングスゾーンが大名マークから残り目を狙う。メイショウバトラーは絶好調時でも牡馬との壁があった牝馬。牝馬限定でも勝てなくなった衰えを加味すれば、ますます単から遠ざかる。

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(10/12)毎日王冠

サクラメガワンダーは2歳時にアドマイヤムーンアドマイヤメインを完封実績。予想外の3歳時不振でGT路線から遠ざかっていたが、前走の4着で今年は飛躍が期待できるだろう。馬場の悪い内々で4角手前までじっくり折り合い重視。直線入り口で最内から大外へ出すロスがあって0秒3差が、一線級でも通用する瞬発力であることが証明された。ゴール直前はメイショウサムソンとほぼ互角の切れ味。東京コース(0004)はほとんどが不振の3歳時の実績で、左回りがマイナスということはない。千六〜千八がベスト距離。

ウオッカは千六こそが活躍の舞台であるマイラーとして評価が固まった。千八、二千もこなせない距離ではないが、牡馬相手に57`を背負って前走のような瞬発力が使えるかは微妙。掛かり気味の折り合いになることが目に見えている現状も強気になられない理由。千八以上はいぜん半信半疑。

カンパニーは7歳の後半になって衰えの不安。前走も手応えほど伸びなかった内容に陰りを感じさせる。転厩によって二流馬に変身してしまったドリームパスポートの復調は難しい。ローカル重賞馬のイメージが強いトーセンキャプテンオースミグラスワンならば、春当時より成長が望める4歳馬サンライズマックス、実績上位のアドマイヤフジスーパーホーネットが魅力になる。

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(10/12)京都大賞典

アドマイヤジュピタの天皇賞制覇は着差以上に強かった。確かにメイショウサムソンを徹底マークでレースはしやすかったとしても、勝負どころでマクり気味に動いて競り勝てば、評価を高める2連勝。直線半ばで外へヨレながら、並ばれるともうひと伸び。幼さを残しながら最速上がりの切れ味はまさに超一流の証。59`など何の問題もない。

大跳びのアルナスラインは道悪がカラっ下手だろう。4角手前で終わっていた前走はまったくリズムに乗れず大敗している。仮にも菊花賞2着のステイヤーとしてはあまりにも淡白で、能力よりも馬場が合わなかったと納得したい。これから成長過程の4歳馬。どこまで成長したか。今後においても大事な一戦になる。

トーホウアランは徹底した中距離路線から路線を変えてきた。いぜん決め手不足が否めないが、前走2着は以前より確実にイメージアップ。絶好調のインティライミを負かしていた頃の状態に戻っていることは間違いない。勢いで肉薄。アドマイヤモナークは最後に力尽きた前走だが、ジュピタの直後からマクり気味に動いて0秒9差は悪くない内容。休み明けを苦にしない仕上がり早からも注目できる。

ポップロックは上がり目が望めない7歳馬。得意の長距離戦で3角すぎに終わっていた前走内容から、いよいよ老け込んできたか。正念場。マンハッタンスカイはGT級相手に通用するほど完成されていない。アイポッパーはすでに衰え顕著。

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(10/7)白山大賞典

ダートへ路線変更が吉と出たスマートファルコンは見違えるほど行きっぷりが一変している。ダートが活躍の舞台となる良血馬はここを勝ってさらに弾みをつけたい。マルヨフェニックスは前々競馬の積極策でとにかく渋太い。フロック駆けは考えにくい帝王賞4着で上位が確約された。ダイナミックグロウは今期2勝がハンデ戦。交流重賞の別定戦で能力を測る。サカラートの59`はさすがに厳しいだろう。数字ほど迫力のない馬体は斤量泣きの可能性が否めない。ヤマトマリオンは長距離歓迎のスタミナタイプ。前走より2`増は酷量だが、見た目以上のタフネスぶりは好感。

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(10/5)スプリンターズステークス

スリープレスナイトの実力は本当に人気どおりか疑問が残る。確かに将来的にはスプリント路線の王者として君臨する可能性は高いが、前2走の相手はいかにも物足りない格下馬。GVとは名ばかりの前々走のCBC賞は2着馬が初の重賞連対となった7歳馬スピリングノワール。その後3戦で掲示板を外す惨敗続きが相手に恵まれたことを物語っている。4着馬ウエスタンビーナスがその後の函館SS、キーンランドで大敗。大出遅れで流れに乗れなかったカノヤザクラを除けば、CBC賞はオープン特別並みのレベルということがわかる。前走の北九州記念も同じようなレベル。2着馬マルカフェニックスは直前の1600万で惨敗→2着→セントウルS7着。3着馬ゼットカークは1000万を勝ち上がったばかりの格下だった。直後のレースは1600万で勝てない不甲斐なさ。ここまで相手比較から強調点がみつからないGT1番人気馬も珍しいだろう。自身の着順の良さは単なる数字のマジック。能力そのものはいぜんGTに届いてない計算から軽視した。

スリープレスと違って連続好走はないが、イメージどおりの瞬発力型として完成されたキンシャサノキセキは一発の底力を秘める。前々走が着差以上の貫禄勝ち、前走は内枠がアダになってとりこぼしただけで、あくまでも展開負けというレベル。ごちゃつく流れにも動じない精神力の強さは、大舞台でこそ生きてくる。3走前よりリズムのいいステップと好機に動ける外枠を引いて天性のスピードが全開。

前走は直線半ばで前が壁になったタニノマティーニが面白い存在だ。スムーズに捌けば勝ち負けまで可能だった手応えの良さ。カノヤザクラを物差しにすれば、ここまで人気が落ちるような馬ではないはず。前々走のレコード勝ちは本物。

ジョリーダンスはズブい差し馬でイメージどおりのコンビ誕生。前走は4角でスズカとほぼ位置取りから追い比べ。突き放した内容ならば中身は濃い。カノヤザクラはスタートに爆弾を抱えている癖馬。鮮やかな勝ちっぷりとなった前走で、逆に連続好走が浮かばなくなった。59`が敗因と思えないファイングレインはここが正念場。スズカフェニックスは重賞でまともな乗り方が期待できない鞍上から乗り替わりは魅力だが、数字以上に細く映った馬体に年齢的な衰えがちらり。まずは馬体回復から。

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(10/4)シリウスステークス

ブリンカー着用だけでユキチャンは激変した。抜群の瞬発力で後続をち切った3走前の関東オークスが秀逸。牝馬限定戦ならば古馬相手にも通用する数字は、生粋のダート馬としての証だろう。軽い馬場のJRA馬場でポカの可能性は否めないが、ごく普通に乗りこなせば勝ち負けの計算ができる3歳の上がり馬。軽量を生かしたい。

ワンダースピードは軽い馬場歓迎の先行型。鮮やかな4走前のレコード勝ちに対して、牝馬に競り負ける前々走の凡戦。前走はコース適性の悪さで予測できた結果でも、波のある戦績から、単よりも連軸向き。

腹をくくった追い込み策のドラゴンファイヤーは常に展開に左右される弱み。イイデケンシンはハナが絶対条件の逃げ馬。走るたびに完全復活に近づいているダノンビクトリー。大駆けタイプのメイショウシャフトラッキーブレイクも侮れない。

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(10/4)札幌2歳ステークス

ロジユニヴァースはいくらか行きたがったが、終始外々を回って差し切り勝ちにレースセンスの良さを感じさせた。追い出すとモタつくなど若さがあって、ラスト3ハロンのレースラップはすべて11秒台。負かしたプロスアンドコンズがすでに2勝目リーチの実力馬ならば、ますます評価は上がってくる。素質だけで勝ち上がった前走から、心身ともにパワーアップを期待したい。

テーオーストームは逃げ馬の直後、内々の折り合いから一瞬の瞬発力で抜け出す大人びたレースぶりが好感。直線は狭いスペースをこじ開けるデビュー戦と思えぬ勝負根性も強み。

モエレエキスパートは豊富なキャリアが大きな強調材料になったが、一気の距離延長で試練のレース。ダノンヒデキは平凡な時計だが、直線で並ばれてからもうひと伸びした瞬発力に可能性を秘める。距離と芝にメドを立てたイグゼキュティヴが前走以上の期待。厳しいローテーションを考慮すればメジロチャンプの前走も悪くない。

掛かり気味の折り合いで最後まで手前を替えなかったアドマイヤサムライ、大跳びで頭の高い走法は内枠でもがく姿が浮かぶアグネスクイック、超スローペースで上がり平凡のステイマックスは割り引いた。

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(10/1)鎌倉記念

ノーステイオーは時計どおりに強かった。逃げ馬を徹底マークで圧勝したが、ひとつ間違えば惨敗も覚悟しなければならないほどの折り合い難に課題を残したまま。展開に左右。鎌倉記念トライアルだった若武者賞は1、2着馬以外の評価を落としたい。5着ニットウビューが自己条件で惨敗。わずか0秒4だけ上回ったアンビシャスガイも微妙な力関係か。

ヴィクトリーゲームは乗り替わりで人気となれば妙味がない。捌きは堅く、心身ともにまだ子供。3角すぎから絡まれることがなかったデビュー戦から一気の相手強化で好走は浮かばない。ブルーサンオーは脚長体型で距離歓迎だが、馬体の細さから激走の反動が常に頭をよぎる。

サガルマータを狙う。デビューから11`減の前走が本来の姿。前走2、3着馬が2日目の特別戦で1、3着がレースレベルの高さを示している。同日の同条件より0秒9も速い時計で数字の裏付けも十分。

相手は道営出身のクロンダイク。距離経験と魅力のキャリアでリトルジュリエットロマ。意外性でエスプリアースまで。

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