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マカニビスティーが長距離の地方馬場で輝きを取り戻す。ズブさとスタート難を抱えるが、少なくても大井3戦は世代トップレベルの数字とインパクト十分なレース内容。条件一変はいい刺激となる。大井時のような大マクりで軌道修正。ワンダースピードは叩き3戦目のステップでも、9歳目前の年齢で取捨に迷う。マイネルアワグラスはこれまで地方交流重賞ですべて掲示板。崩れないが勝ち切れない典型的なワイド要員。中距離戦ではスピード不足のシビルウォーはスタミナ勝負で変わる余地。クラキンコ、マルカハンニバルは手薄なJRA勢で展開ひとつ。 ナイキマドリードは南関東限定なら主役として扱える。スプリント王サマーウインドに0秒5、0秒9差。前2走でスーニにいずれも先着。ミリオンディスクには前走で上がり時計も上回って先着ならば本物の強さ。鞍上ミスだけが唯一の不安材料か。五分に出てノースダンデーの絶対スピードが復活。左回りの強さでイーグルショウも無視できない。未知なる距離でもディアーウイッシュの底力は脅威。前走は掛かってまったく流れに乗れなかったバロズハートが乗り替わりで大駆け候補。 ガムランの前走は着差、数字以上に強い勝ち方だった。正攻法の先行抜け出しで完勝。勝負どころまで負かしにきた先行馬をすべて蹴散らした内容は称賛すべきでかなりの価値がある。さらに出世を確約できる血統が大きく後押しする。日本ダート界を背負ってきたスカーレットレディ一族。その仔サカラート、ヴァーミリアン、キングスエンブレムは重賞ホルダー。重賞3着のソリタリーキングを含めると、走らない馬がいないほど質の高い仔が生れている。これらの馬の兄弟である母スカーレットベルは重賞出走こそ未経験だが、16戦5勝の砂巧者で兄弟馬と遜色ない実績を残している。レース内容、血統、馬っぷりの良さを加味すれば、地方ダート初挑戦でも圧倒できるイメージが浮かぶ。 レコード勝ちが含まれた重賞連勝のリアライズノユメは走るたびに成長がうかがえる。距離初挑戦など無視できる地方ダート適性の高さは強み。トウショウクラウンはかなりの素質を秘めている。前走はゴールまで加速する上がりレースラップを直一気の最速上がり。カキ込み鋭い重心の低いフットワークは迫力十分。前走がギリギリの馬体で、これ以上減れば軽視する。 リアライズに前走完敗のカネマサコンコルド、そのカネマサに負けたビッグロマンス、手ごたえほど前走切れなかったオヤシオは相手強化で強気になれない。 ザッハーマインは前走で改めて地方ダート適性の高さを認識した。もとより園田デビュー3連勝で挑んだTCK女王盃はいきなり0秒4差。続くJRA交流クイーン賞は明らかな経験不足でも3着馬に0秒4差の5着に頑張っていた。あれから2年、JRAへトレードで3勝。負けて0秒9差の1戦を除けばすべて0秒4差以内の安定感なら、少なくても2年前より数段のレベルアップが見込めるだろう。前走の圧勝も当然といえば当然。勝負どころの反応の悪さは休み明けだったと割り切って、ケタ違いの瞬発力を強調する。 ブラボーデイジーはつかみどころないが、唯一の交流重賞エンプレス杯でラヴェリータ完封なら、ザッハーに負けないダート適性だろう。牝馬路線に固執して14戦連続の牝馬限定重賞だったが、久しぶりのダートと牡馬混合で前走は人気の盲点。ジャパンCダート2着のグロリアスノアに0秒2差、4着バーディバーディに先着は、牝馬相手ならトップハンデでもクリアできる力関係になる。 ミラクルレジェンドはスタート下手と決まって置かれるズブさがネックになる。前走は超ハイペースと直線長い新潟コースだからこそ届いたレース展開。ペースが速くなることのないメンバー構成になって馬群を捌くのにモタついた前々走が頭をよぎる。 微妙な距離千八になるテイエムヨカドーは強気になれない。能力、状態はすでに坂を下り始めているヤマトオリオンは56キロを背負って変わり身が期待できない。ジリなトーセンバスケットは時計がかかってワイド圏内。穴ならゆったりした折り合いで変わる余地あるメイショウバトラーの大駆け。3走前の重賞初挑戦で0秒4差だったコールニーシュが鞍上から不気味。
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