5、4→5、4、3→
5、4、3、13、7 (12点)
オルフェーヴルは前走で改めて鞍上の甘さと馬の強さを誰もが感じただろう。確かに勝ち馬の強引すぎる乗り方のアオりを食らったのは間違いないが、この馬は1発もムチを使えなかったことに鞍上の資質の低さを物語っている。人馬一体となって勝利への執念で気迫勝ちとなった勝ち馬とは明らかな差。逆に言えばムチを使わずにGⅠジャパンCで同タイム2着に持ち込んだ馬自身の能力がワールドクラス級であることを改めて証明した。自ら逸走しやすい位置取りにさせたにもかかわらず、逸走を馬のせいにした阪神大賞典で鞍上の評価は一変。まともに乗りこなせば国内無敵だが、同じコンビが続く限り今後も確実にポカはある。歴史に残る超一流馬をここでどう捌くか。前哨戦とはいえ、1度でも取りこぼせば制裁含みの乗り替わりか。それぐらい力関係ははっきりしている。
相手は3頭に絞る。中でもダークシャドウは長めの距離を経験して以前より上のステージへ突入だろう。天皇賞秋で2年連続挑戦して0秒1、0秒4差。11年はレコード決着に最後まで抵抗、12年は極限の瞬発力勝負で33秒6の脚を使えば、距離ベストを確信できる。約1年半も勝ち鞍はないが、時計、上がり時計など総合的にハイレベルで安定しているだけに何ら減点材料はない。オルフェより2キロ減は強調点。勝負どころから積極的に動く姿をみてみたい。
エイシンフラッシュの前走は直線で一瞬夢みたが、馬群から抜け出したところでピタッと止まってしまった。いぜんつかみどころのない一発屋タイプだが、好走パターンは時計のかかることがひとつの条件だろう。ダービー1着時は良馬場に限ればここ10年で最遅時計。11年天皇賞春2着は昨年の良馬場時より6秒8も遅い勝ち時計。11年有馬記念2着は過去10年で道悪を含めても断トツに遅い数字になっている。天皇賞秋2着は前年より1秒2遅い時計なら、単なる偶然ではない。逃げ馬不在でヴィルシーナがハナ切る流れなら2分前後の決着。十分に太刀打ちできる計算が成り立つ。
ショウナンマイティは完全なるへぐりの前走でトーンダウン。超スローを我慢できずに引っ掛かって大マクりという荒業はどこにもつながらない下手騎乗。まずは本番を見据えて徹底待機が求められるここでは直線勝負に賭けるだけか。いずれにしても折り合い専念。 |