5、1、10⇔5、1、10、13、18⇔
5、1、10、13、18、7、6、3、15 (180点)
これが充実期のディープ産駒の勢い、凄み。ダノンジェラートは一気に重賞勝ちを決める。デビュー3歳3月で7番人気の低評価。それでも2戦目から2連勝でセントライト記念へ。勝ち馬はダービー2着のフェノーメノ、2着スカイディグニティは次走菊花賞2着。いずれもここまで多くの経験を積んだことを考慮すれば、キャリア4戦目にもかかわらず小差のレースで強靭な個性と能力は示せた。菊花賞は3着に0秒4差で着順以上に光るパワーとスピード。京都記念2着ベールドインパクトに0秒4差、同じ中距離型のマウントシャスタには楽に先着していた。それだけに1600万卒業に6戦もかかったのは、勝ち鞍のない千六志向を強めたことが完全に裏目に出たレースマネージメントの悪さと納得したい。前走は成長分を割り引いても数字どおりの太め、さらに直線窮屈な追い比べ。前が開いたのが実質残り100だけで、残り50から圧巻の瞬発力に重賞級と確信した。休み明け(411000)から叩き2戦目(031000)だけが唯一の死角らしい死角。
ディサイファは千八(420200)のスペシャリストだが、二千(243103)なら大幅な減点はない。勝負どころや4角で外ばかりを意識しすぎてへぐりも多い鞍上とのコンビでエプソムC勝ちの重賞ホルダー。直線の短い中山、福島ではポカもあるが、GⅠと二千二以上を除くと東京(400200)で、直線の長さが生命線になるストレッチランナー。じっくり折り合えるコース体型は人馬ともに条件好転は間違いない。とにかくロスなく立ち回れば楽にGⅢに届くレベル。距離は二千までが限界とはっきりしている限定スタミナで、前2走は明らかな条件不適と割り切って見直すべき。
デウスウルトは重賞の壁に当たっている現状だが、7歳にしてはキャリアが浅く、もう一段階の成長が見込める。キャリア5戦で2年の長期休養から不死鳥のように蘇ってきた古豪。マイラーの母とはかなりイメージが違って、中距離で素質開花が時間の問題となっている。前々走で二千にメドを立ててとにかく大きく崩れない。デビューから掲示板を外したのが、わずか3戦の(455213)。負けても着差は2度の1秒差を除けば、すべて0秒5差以内に良血の片鱗を感じさせている。恵まれたハンデ55キロ、前走で勝ち馬を上回る最速上がり、その勝ち馬は京都記念で連勝。レコード決着の3着となった前走で距離適性の高さを示して、仕上がり早の休み明け(111111)。圧勝があっても驚かない。
パッションダンスは思っていた以上に1年のブランクが響いている。前走は絶好の位置取りから抜群の手応え。数字的にはメンバーNo4の上がり時計でも、見た目に切れ味を感じられず、ほぼ見せ場なしに終わった平凡な内容で上昇カーブがイメージできなくなった。好位差しにこだわった結果が切れ負けの連続。テン乗りの刺激頼りになりそう。とにかく前々勝負。3角過ぎからペースしてスタミナも求められるサバイバル戦が理想。
同日二千の未勝利が5ハロン通過62秒4。古馬重賞レースが未勝利並みの超スローではAJCCの評価は最低レベルまで下げていい。前々が絶対有利のラップ。ミトラが残れたのは当然で、近走の重賞1、2着ほど凄みを感じられない。サングレアルは徹底した待機策の弊害が出てくる頃だ。いくらほれぼれする切れ味でも、直線だけの競馬で通用するほど甘くない牡馬混合戦。自身の最高上がり時計がこのメンバーでごく平均的な数字では策はない。千六ベスト、千八で早くも距離の壁があるサンレイレーザーは掲示板目標レベル。マイル路線なのか、中距離路線なのか、陣営にも迷いがうかがえるキングズオブザサンは迷走状態でスランプ入りを加速させている。凡走続きのユールシンキングは魅力の乗り替わりで正念場を迎える。4走前の重賞勝ちで完全に燃え尽き症候群に陥った5歳馬は左回りで復活のきっかけをつかみたい。東京(121000)、新潟(200001)、中京(000101)。 |