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東京裏読み
関東

3R4R
5R6R
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11R12R
関西
2R5R
8R9R10R11R12R
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東京11R

3連単フォーメーション4、11⇔4、11、1、8、13⇒

4、11、1、8、13、16、6、12 (84点)

レッドライジェルの充実ぶりは見逃せない。走るたびに磨きのかかった瞬発力は天井知らず。このようなタイプは着差よりも上がり時計で比較すれば強さや底力が伝わりやすいだろう。3走前は休み明けらしい乗り方に徹した手探りのレースで最速上がりならまずは及第点。本領発揮は前々走から。とにかく圧巻の上がり時計。メンバーNo2に1秒2差。35秒台がわずか1頭だけという中で、この馬は楽に34秒台だから恐れ入る。前走もポツンと最後方から1頭だけ別競馬。徹底待機から4角ブン回して2着馬の勝ちパターンをもぎ取った内容で重賞級を確信した。その反面、厩舎的に押せ押せのローテーションになってスタミナ切れになる傾向が強く、この馬自身も馬体減が止まらぬ現状に両極端な結果を覚悟しなければならない。息切れはここか、次か。ひとまず馬体重に注目だが、状態が伴えば直線突き抜ける。

レーヴミストラルの前走はスローにもかかわらず、超縦長になるペース音痴ジョッキーの集まりだったが、メンバーNo2の上がり時計となった2着馬より、0秒9も速い上がり時計で他馬を子供扱いした。その2着馬は次走500万楽勝でさらに評価を上げたが、少頭数競馬の楽な競馬から勝ち上がっていきなり重賞挑戦で即通用する計算が成り立たないのも事実。さらに勝たなければならないレースでの勝負弱さは血統譲りということも忘れてはならない。兄ナイアガラは3連勝で皐月賞に挑んで11着、ダービーはブービー。アプレザンレーヴは青葉賞を勝ったが、結局ダービー5着。レーヴドリアンは2連勝後にきさらき賞2着で皐月賞9着、京都新聞杯3着後にダービー11着。全馬がダービー出走を確定してない例年にないガチンコレースでは微妙になる血統的な裏付けで、長距離輸送やモマれる競馬ことが確実な多頭数競馬の経験不足。ライジェルとは似て非なり。

ブラックバゴは再び試練を迎える。各馬が大事に乗りすぎる傾向はクラシックトライアル特有。ダービーともなれば先週のフローラSよりも超スローになりやすい。前走は掛かり気味で折り合いに専念するあまりに位置取り悪化の悪循環。同日の未勝利二千より5ハロン通過が1秒9も遅いという考えられない超スローで手も足も出なかった悪夢がよみがえる。好枠がアダとなって内々で閉じ込められて動くに動けないレース内容は簡単にイメージできる。

ティルナノーグは完全なる鋭さ負けの連続。デビュー2連勝の元エリートはすでに上がり目が望めなくなった。直線坂コース攻略に手間取って、前2走の高いテンションも気になるマイナス要因。もう逃げるか、番手で刺激を求めるしか策はない。超スローが確定のダービー最終切符レース。メンバーNo7の上がり時計となった前走が現状の能力図式。

カカドゥは同じ鞍上とのコンビでは強気になれない。勝たなければクラシック出走が危うい前走でまさかの消極策。超スローで必要以上の徹底待機では最速上がりでも届かなかったのも当然だった。一戦必殺の鞍上もピークに近かった去年からの反動とも思える今年は重賞1勝だけ。先週のフローラSも同様だったが、とにかくクラシックトライアルは未勝利並みのラップ。自在に立ち回れる器用さか、鞍上に大胆さがなければ大幅な減点が必要になる。

馬体と血統で人気先行になれば、スモークフリーに妙味はない。わすが芝経験は1戦だけ。ごく普通の未勝利並みの時計と瞬発力不足が否めない35秒台の上がり時計では、ひいき目に見ても強調点は浮かばない。内容的にもまだまだ子供。前走は向正で気を抜いてフワつくようなような走り。急激に行きっぷりが悪化して4角前には最後盛り返したものの、ちぐはぐな内容に経験不足が如実に出ている。課題が多すぎ。