3、9、10⇒3、9、10⇔
3、9、10、4、8、2、12、7、6 (78点)
前走で狙ったトーセンレーヴをもう1度。みえみえの超スロー、向正の前5頭で決まった前残り。あれだけ控えたことは理解に苦しむが、それでも直線ではあと一歩というレースぶり。単純な上がり勝負とはいえ、暮れの時点で7歳馬のグランプリ最速上がりは褒めていい。中山(100021)から得意の京都(301003)へ。初距離から経験済みの二千二(000100)へ距離短縮の条件好転は見逃せない。2戦連続の最速上がりで少なくても体調そのものはピークに近い。稍重(200001)。
ディープ産駒ほど一瞬の急成長はなくても、長い間のスケールアップはさすがキンカメ産駒。本格化したレーヴミストラルは天井知らずの勢いを感じさせる。強さとモロさのあったクラシックシーズン時とイメージを変えなければならないほどの逞しさ。3戦連続の最速上がり、前々走で持ち時計更新、前走で自身の上がり時計ベストを更新など、数字的にもはっきり地力強化が表れている。京都(210000)で道悪(001000)にメドを立てていることは心強い。初経験の距離でもまったく問題はない。
過去10年の良馬場でワースト3の有馬記念に価値を見出すのが難しい。向正で前から5頭以内の位置取りだった馬が1~4着まで独占の単純な上がり競馬。上がり34秒台は7頭、勝ち馬と同タイムだったワンアンドオンリーの前走は策に溺れたか。瞬発力勝負にはっきりと限界を示している中で、みえみえの前残り競馬をなぜか徹底待機の不可解さ。ゴール直前では狭いコース取りとなってまともに追えなかったことも考慮すれば、極度のスランプ状態からは脱していると判断できるだろう。いずれにしてもパンパン馬場より道悪歓迎。稍重(110000)。
サトノクラウンは前走で千八ベストをさらに印象付けた。超スローの前残り馬場と流れで完璧な位置取りと仕掛けのタイミングにもかかわらず、反応なしの不発は単なる休み明けと思えぬ低調さ。ほぼ成長分の馬体は絶好の雰囲気を感じさせたが、残り1ハロンで完全にレースを捨てた内容としても1秒7差の惨敗は、勢いだけで突っ走っていた春のクラシック当時とイメージの違いが如実に表れた結果ということ。得意の道悪だけが頼りか。
中距離で本格化したヤマカツエースは意外な距離適性だったが、さらなる距離延長で本当の試練が待っている。3走前まで掛かるのが当然だった折り合い難の悪癖持ち。二千二以上で未経験で前2走よりはるかに骨っぽい相手に勝ち負けまでのイメージが浮かばない。 |