15、5⇔15、5、16、6、7⇒
15、5、16、6、7、3、9 (70点)
1600万を踏み台にしてオープンで輝くというタイプが不在。勝ち上がっても苦戦が避けられない低調なメンバーが揃った。タガノエトワールは一貫性のないローテーションから裏目に出ても驚かない。千六⇒千四⇒千八は明らかに陣営の迷い。秋華賞3着の実績馬にもかかわらず千四挑戦だが、血統的には納得できる選択だった。母は二千で3着の実績もあるが、勝ち鞍は千四まで。上の兄弟馬も長くて千六までの勝ち鞍ならば、1度は挑戦するのも理解できるだろう。結局、スタミナ、スピード云々より、矯正不可能なズブさがネックになっているということ。前々走は直線で前が壁になってレースを捨てて、前走は位置取りの差という0秒5差。同じ距離で磨き続けるしかない癖馬は久しぶりの距離では人気になって妙味がない。
トウカイオーロラの前走は超スローにもかかわらず、超縦長になるというペース音痴の集まりとなった泥試合。この馬の手応えは十分で仕掛けの遅れが致命的になった0秒4差だが、評価を上げられないのが本音。以前は最速上がり連発の切れ者がメンバーNo2の数字が衰えそのものを示している。間隔を開けて10キロ減の誤算に千八(000013)の経験不足も懸念材料となった。
シャトーブランシュの前走は担ぎあげられた1番人気だろう。徹底した牝馬路線で1600万でも勝てないジリっぽさなら馬券圏外もある意味納得できた。千八(120112)、阪神(110002)でとりわけ飛び抜けた数字もない普通の記録だけでは再び苦戦を覚悟。
同じ牝馬のオツウはまたしても千八を選択。好位差しではっきり限界を示しているにもかかわらず、スタート直後から控えて行きっぷり悪化。それを距離が短すぎると前走で判断してまたも距離延長なのか。千六でハナを切れるような条件になるまで狙えない。
前走で狙ったプリンセスジャックは未知なる距離では狙いづらい。前走は直線ラチ沿いから一瞬2着まで浮上したが、残り100で完全失速。経験不足の距離ではひとまず使ってからの刺激待ち。
切れ味に陰りはなくてもローレルブレッドは入着ラインが現実。コウエイワンマンも同様に瞬発力勝負ではお手上げ。雨の降り出しが早くなることが条件で相手なりに走って勝ち切れないが、大きく崩れないミヤジタイガ。弥生賞2着、古馬相手のオープン特別勝ちもある格上馬がまさかの1600万低迷となっている。小さな歯車の狂いが深刻な長い長いスランプ期。大きくなりすぎた馬体がスランプの大きな要因ならば、走るたびにダイエットしている近走の傾向は悪くない。 |