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2009

1月 2月
3月 4月
5月 休止
休止 8月(独りごと)
9月(独りごと) 10月(独りごと)
11月(独りごと) 12月(独りごと)


休止 8月(JRA重賞)
9月(JRA重賞) 10月(JRA重賞)
11月(JRA重賞) 12月(JRA重賞)

20082007
2006

 

 

 

(5/31)日本ダービー

1強2弱で終わった皐月賞からアンライバルドは無敵に近い存在まで昇り詰めた。大マクりから次元の違う瞬発力で圧倒。負かした相手に逆転の可能性を計算できないまでに打ちのめせば、王者の風格でダービーに挑める。紛れる可能性のあった皐月賞をクリアすれば、じっくり折り合える東京二千四百で凡走は考えにくい。血統的にも脚質的にも条件はベストに近づいた。
兄にダービー馬フサイチコンコルド、ダービー4着ボーンキング。クラシックディスタンスがベターの血統背景で距離不安はまったく考えなくていいだろう。道悪にも血統的に何の問題もない。兄弟馬に経験が少ないが、その中でも道悪巧者を示す成績を残している。
グレースアドマイヤ(父トニービン)は重馬場で3、5着だが、それぞれ着差は0秒3、0秒5。
ネオクラシック(父サンデーサイレンス)は重馬場で1着。
ボーンキング(父サンデーサイレンス)は不良馬場の弥生賞2着、重馬場のダービー4着。
メガトンカフェは重馬場の新馬戦を快勝している。

能力差は歴然で距離、馬場も不安がなければ、残るは大外枠を引いた枠順の悪さだけに絞られた。
これだけ中間雨が降っても土曜の結果は、やはりラチ沿いの伸びが目立つ馬場状態となった。馬場の真ん中は伸びそうで伸び切れない結果が連発。深夜から朝にかけて雨量が見込めない予報ならば、早めの仕掛けで好位置キープが理想となる。

相手筆頭にアプレザンレープ。雨を苦にしない血統で、ますます条件は好転している。兄ナイアガラは不良馬場のすみれSで人気だったアドマイヤジュピタ相手に完封勝ちを含めて道悪2戦2勝。阪神ジュベナイル2着の姉レーヴダムールは2戦1勝で引退の良血ならば、アンライトライアンフにまったく見劣らない。数字以上に細く映る馬体だが、見た目と違って実戦は追えば追うほど伸びてくる瞬発力で通算(3011)も心強い。道悪を苦にしない差し馬はある程度好位に進出して内々でじっくり折り合い重視か。いずれにしてもアンライより前で攻めたい。

トライアンフマーチも2頭に負けてない。なぜか人気のなかった皐月賞。経験不足が否めなかった前々走の時点でベストメンバーと同タイム。5番人気ベストより確実に走れる計算が可能だった。案の定終わってみれば堂々たるオープン馬の風格。血統的な底力が加わってパワフルな末脚からアンライバルドに急追した。勝ち馬を凌ぐ最速上がりで、名実ともに世代トップレベルの仲間入り。ダービーでの基本的な狙い目となる皐月賞の最速上がりを強調する。

皐月賞最速上がり馬とダービーの結果
1999年
ナリタトップロード2着
テイエムオペラオー3着
2000年
エアシャカール2着
2001年
ダンツフレーム2着
2002年
タニノギムレット3着
2003年
ネオユニヴァース1着
サクラプレジデント7着
2004年
コスモバルク8着
2005年
ディープインパクト1着
2006年
サクラメガワンダー10着
2007年
フサイチホウオー7着
アドマイヤオーラ3着
2008年
レインボーペガサス5着
確かにマイラー向きの馬体で血統的にも距離の限界は近いが、それでも皐月賞を1分58秒9の破格時計と母キョウエイマーチが不良馬場の桜花賞をぶっち切り勝ちした道悪巧者の血筋は魅力十分。一戦ごとに逞しくなっていく成長力はさすが超良血馬。極端な時計決着が絶望的になった道悪馬場で運をつかみたい。プレッシャーに弱い鞍上が唯一のアキレス腱。

マイラーのセイウンワンダーでもコース改修後の最近の傾向から見限れない。3年前の4着マルカシェンク、5着ロジック。2年前の3着アドマイヤオーラ。昨年の2着スマイルジャックなどはっきり二千四百は長い千六〜二千ベストのスピード型が食い込んでいる事実。例年以上のレベルだった皐月賞で1分59秒0の時計を強調すれば、上位に好走しても何ら驚きはない。もうひと絞りで距離をこなせる馬体に変身できる。課題は精神面の落ち着きに絞られた。

逃げ馬のリーチザクラウンに残り目はまったくない。ダービーにつながるレースを期待した皐月賞が中途半端な乗り方で絶望的になった。数字が物語るマイラー。3走前は前半59秒9で急失速。前走は同型揃いとしても能力があれば入着は確保できた前半59秒1で大惨敗がスタミナ切れを示している。とにかく相手と展開に恵まれた前々走で錯覚しているだけ。数字を並べれば質の低さが浮き彫りになる。
前々走のラップ36秒4−49秒1−61秒7の超スロー。ち切って当然の圧勝でレベルの低さを見失っている。たとえ単騎逃げになったとしても、ギリギリ残り目が計算できる62秒より遅い流れは無理な話。鞍上も"超一流騎手"から"一流騎手"に格下げになった現状では奇跡は起こらない。

リーチをばっさり切れてもロジユニヴァースには怖さがある。前走は本追い切りで5ハロンから終い重点の軽すぎる内容に疑問を感じていたが、それでいて10`減の登場は明らかに仕上げのミス。数字どおりの見た目の悪さが加わって、厳しいレースを未経験だった馬の最内枠で前走の結果はある程度予測できた。今回も不運な最内枠だが、唯一好走が浮かぶ展開は逃げるか、番手競馬から前残り。前走の敗因は体調の悪さが大部分としても、見せ場のなかった惨敗はモマれる好位差しが合わないことの証。折り合い重視の乗り方では前走の二の舞がみえている。失うものが何もなくなった際の鞍上は何とも不気味。道悪は未知数。

千八以上に連対のないマイルC馬ジョーカプチーノは距離。頭が高く、跳びが大きいアントニオバローズは馬場。マイラー同士の比較でセイウンワンダーを超える材料が見当たらないナカヤマフェスタブレイクランアウトも強調点なし。前走の轍を踏みたくないアイアンルックが馬群に突っ込む可能性が低くなれば怖さはなくなる。大穴候補はラチ沿いを回ってくる内枠の馬。距離を克服済みのトップカミング、ハードな追い切りで馬体良化が見込めるフィフスペトル

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(5/31)目黒記念

時計決着になってスタミナ、底力を求められた天皇賞5着のジャガーメイルは、重賞の経験不足を払拭する内容でタイトル制覇がみえた。道悪(1100)、徹底した長距離路線で結果を残して57`ならば恵まれた条件。

一進一退のレースが続くポップロックトウカイトリックニホンピロレガーロは時計決着に限界が近づいた高齢馬で道悪歓迎。レインボーペガサスは長期休養明けの叩き3戦目で走りごろ。ジャガーを道悪競馬で負かしているビエンナーレも侮れない。雨量によって微妙になるホクトスルタンより、パワー勝負で復活に賭けるハイアーゲームが面白い。

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(5/30)金鯱賞

良馬場が見込めるGU別定戦ならばサクラメガワンダーが抜けた存在になる。一時のスランプを完全に脱して中距離のGT路線へという実力馬。レコード決着となった天皇賞で0秒3の絶対スピードを基準にすれば、ここは相手に恵まれすぎた。昨年このレース4着でも勝ち馬がエイシンデピュティ、3着馬がカワカミプリンセス。悪くないコース適性で、好機にマクって瞬発力勝負。

インティライミヴィクトリーの逃げ先行馬の残り目が有力だが、ニルヴァーナシャドウゲイトが前々にこだわると差し勢の台頭。距離延長のトウショウヴォイス、良馬場でベッラレイアの変わり身。中京歓迎のマンハッタンスカイカネトシツヨシオーが穴候補。

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(5/27)さきたま杯

統一G(6200)のスマートファルコンはすでにGTで勝ち負けレベルの能力に到達している。負かした2頭がサクセスブロッケンバンブーエール。久しぶりの短距離戦で戸惑いをみせてバンブーに惜敗ならば、当時とはローテーション、完成度の違いで圧倒できる計算が成り立つだろう。スタートで勝負が決まる。

相手はトーセンブライト。8歳にしてピークに近づいた状態の良さに注目。バンブーエールはドバイ帰りと59`を嫌った。ワイドラインが限界の高齢リミットレスビッドディープサマー。一発を秘めるのは前走、中途半端な乗り方で失速したトップサバトンが積極策で変わり身。

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(5/24)オークス

結論から言えばブエナビスタが勝つ。展開負けの可能性もあった桜花賞より、じっくり折り合えて直線が長い東京コースならば紛れはない。過去の歴史からレースレベルの高い桜花賞はオークス直結。

桜花賞、オークス連勝が1980年以降わずか4頭だけだが、勝てないまでも桜花賞馬は安定した成績を残している。連勝は86年メジロラモーヌ、87年マックスビューティ、93年ベガ、03年スティルインラブ
メジロは桜花賞→四歳牝馬特別(千八)→オークス、
マックスは桜花賞→四歳牝馬特別(二千)→オークスというローテーションで、実質桜花賞→オークス直行組は2頭のみになる。
桜花賞馬のオークス結果
89年シャダイカグラ2着
90年アグネスフローラ2着
91年シスタートウショウ2着
92年ニシノフラワー7着
93年ベガ二冠達成
94年オグリローマン12着
95年ワンダーパヒューム3着
96年ファイトガリバー2着
97年キョウエイマーチ11着
98年ファレノプシス3着
99年プリモディーネ3着
00年チアズグレイス2着
01年テイエムオーシャン3着
02年不出走
03年スティルインラブ二冠達成
04年ダンスインザムード4着
05年不出走
06年キストゥヘヴン6着
07年不出走
08年レジネッタ3着

(2555)で馬券圏外となった5頭、
ニシノフラワーはデビューが千
オグリローマンは千四
キョウエイマーチは千二
ダンスインザムードは千六
キストゥヘヴンは千二。
千八デビューのブエナにとって悪くない傾向となる。

血統的にはどうか。
ビワハイジは千六以下限定のマイラーだが、
ビワワールド(父ブライアンズタイム)は長距離型
ファインセラ(父サンデーサイレンス)は千八まで
アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)は菊花賞2着
アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)はダービー3着、京都記念勝ちなどあるが、本質が中距離型。
マイラーでも好走可能なオークスで、底力を秘める超良血はやはり魅力。さらにプエナ有利の材料が破壊力十分の瞬発力だろう。

34秒台が当然となってきた過去5年に絞って分析すると、オークスまで自身の最速上がりが34秒台より速い瞬発力型に良績が集中している。どうやらスタミナ勝負より瞬発力勝負。スローペース依存症が強まってマイラーでも太刀打ちできるまでレースが変貌しているということか。

オークス1、2、3着馬のオークス前までの最速上がり
04年
ダイワエルシエーロ34秒7(千四)
スイープトウショウ34秒0(千四)
ヤマニンアラバスタ34秒5(千四)
05年
シーザリオ34秒4(千八)
エアメサイア34秒3(千六)
ディアデラノビア33秒8(二千)
06年
カワカミプリンセス34秒6(千八)
フサイチパンドラ35秒4(千六)
アサヒライジング34秒8(千六)
07年
ローブデコロテ33秒5(千六)
ベッラレイア33秒8(千六)
ラブカーナ34秒4(千八)
08年
トールポピー34秒1(千六)
エフティマイア34秒0(千六)
レジネッタ33秒7(千六)
フサイチパンドラを除けば34秒以上の末脚が使える切れ味タイプが勢揃い。年々速くなっている時計を考慮すれば、33秒台か、最低でも34秒前半の上がり時計が大きな目安になる。

33秒台を経験済みのブエナビスタレッドディザイアジェルミナルブロードストリートサクラローズマリーハシッテホシーノダノンベルベール
波乱があれば34秒前半の瞬発力を3歳時に使ったワイドサファイアルージュバンブーダイアナバローズ

同日の古馬500万と同タイムだったスイートピーS、古馬500万より0秒7も遅かったフローラSはどうにもならないレースレベルの低さ。ゴールまで加速していったラスト3ハロンのレースラップで、翌週の古馬GUマイラーズCと互角の時計だった桜花賞組が有力となれば絞れてくる。

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(5/24)東海ステークス

ウォータクティクスの前走は完璧な折り合いで破格のレコード勝ち。新鮮味のない相手で、再び単騎逃げが確約されれば勝ち方だけが焦点になる。前々走でバテバテになったのは数字以上の太めと割り切る。最悪の手応えだったワンダースピードに調子落ちの懸念。最後のひと伸びに見どころあったホランタスに期待か。本調子にはほど遠いアロンダイト。距離延びてますます窮地に立たされるマコトスパルビエロ。前が止まらない馬場でメイショウトウコンピサノエミレーツは狙いづらい。穴は上がり馬ヤマニンリュバンアドマイヤスワット

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(5/20)川崎マイラーズ

ノースダンデーはハナにこだわりがなくなってひと皮むけた。前々勝負で常に完全燃焼のスピード型は、とにかくケタ外れの強さ。高いレベルで時計が安定して先行馬と思えぬ瞬発力で圧倒している。3戦連続の最速上がりから3連勝がまさに本格化の証。重賞で上位常連の相手でも3、4`の斤量差なら勝機が浮かぶ。アントニオの逃げを徹底マークで前走の再現。

ロイヤルボスアジュディミツオーに競り勝って3着馬と0秒6差の前走が本来の姿ということ。太めに映る馬体はこの馬特有で走るたびに良化を示すレース内容を重視したい。エースオブタッチはこれまでも短いスランプを乗り越えてここまで出世してきた5歳馬。マンオブパーサーマズルブラストに完封実績ならきっかけひとつで逆転。東京ダービー馬アンパサンドドリームスカイ。ダービーグランプリ馬マンオブパーサーは59`で割り引いた。

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(5/17)ヴィクトリアマイル

ウオッカに岩田騎手ならば好枠を引いて自信の本命だったが、武豊騎手ではどうも信頼できない。これまで(1202)は褒められる騎乗はたった1度の天皇賞だけ。昨年のヴィクトリアマイルは負けてはいけない相手に競り負ける失態。鞍上特有のGTであまりにもじっくり乗りすぎる負けパターンだった。毎日王冠の逃げは選択として悪くなかったが、結果惜敗は奇襲策が裏目に出たということ。決定的だったのは前走のドバイか。大逃げする馬を中途半端に追いかけて最後はバテバテ。7着ほど中身のないレースになれば、心情的に積極策は躊躇するだろう。
安田記念勝ちはハナを切った馬が大逃げで内々の折り合いがスムーズになったこと。直線入り口でバラけた展開になって抜け出しやすかったことなど、掛かり気味になる気性難でもレースがしやすかった事実。抜け出すまではとにかく速かったが、そこからの伸びは案外だったことを考慮すれば、ますます自信を失っていく。前々で失速、控えて脚を余す悪循環はいつまでも終わらないか。コンビ継続のままでは絶対的な頭不動のタイプではない。あくまで連軸向き。

カワカミプリンセスは前走のイメージ一新の瞬発力で完全復活した。徹底した待機策が奏効して、末脚勝負に自信のあった勝ち馬ドリームジャーニーを凌ぐ最速上がり。2着ディープスカイと比べても破壊力十分の威力ならば、東京千六の牝馬限定戦で不発に終わることはない。太めで不振が続いていた実力馬がいよいよ軌道に乗って頂点がみえた。

レジネッタにとって恵みの雨になる。14`増がそのまま成長分になった良化した馬体と、久しぶりの短距離戦でもいくらか掛かり気味になるぐらい行きっぷりの良さならば、やはり千六前後がベターなスピード型ということだろう。抜群の手応えだったが、最後に伸びを欠いた内容は休み明けと57`の影響だと割り切れる。道悪巧者で距離延長も申し分ない好条件で大駆け狙い。当時2番人気だったリトルアマポーラには楽に先着して桜花賞制覇が距離適性そのもの。

そのリトルアマポーラは休み明けを割り引いても数字ほど中身が伴わない前走で強気になれない。0秒4差以上に能力差を感じさせた。いい脚は一瞬で止まって、ゴール直前は完全に勢いのない流れ込み。本質が平均ペースの瞬発力勝負向きの中距離型ということを改めて認識させている。鞍上からも魅力はない。

上位2頭が能力、実績的に抜けた存在だが雨が強まれば伏兵多数。チェレブリタマイネレーツェルムードインディゴは時計がかかり始める馬場に強さ。前走はすべてにはまっただけにジョリーダンスの狙いは難しい。6戦連続で連対もない東京コース。直線が長すぎるコースに苦手意識か。

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(5/16)京王杯スプリングカップ

完全に引っ掛かってリズムは狂ったが、安田記念の有力馬スーパーホーネット相手に直線差し返したスマイルジャックの強さが際立った。ダービー2着の底力ということか。スピード勝負にメドが立ったことは今後において大きな自信になる。休み明けでいきなり33秒4の瞬発力はこれまで以上にパワーアップ。マイル路線にローテーションを固めれば、いつでも重賞勝ち可能なほど完成度は高い。

マイネルファルケは東京(2221)を強調。タケミカヅチは好枠を引けば大きく崩れない安定感。ソルジャーズソングは他馬に迷惑をかけた前走だが、この馬自身も前が壁になるロスがあった事実。充実一途の上がり馬は理想的な東京コースでリベンジ。追い込み馬に厳しい馬場状態でトウショウカレッジリザーブカードイースターの割り引き。4角ブン回しに徹してきた単調な追い込み馬ファリダットは、いつになったら直線で馬群の中に突っ込むのか。あれだけ雑に乗れば重賞初制覇はまだ遠い。典型的な人気先行。

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(5/10)NHKマイルカップ

アンライバルドの強さが皐月賞で証明されれば、スプリングSで差してきた上位馬には同等の評価。フィフスペトルの出番だ。2歳チャンピオンで皐月賞3着セイウンワンダーと接戦の記録。スプリングSではニュージーランドT勝ちのサンカルロを上回る瞬発力で先着。アーリントンC2着馬、きさらぎ賞2着、新潟2歳S2着馬に楽々先着すれば強さは本物ということ。
アンライバルドより目立つ馬体だった前走の皐月賞は距離がすべての敗因と納得できるだろう。好スタートから無理やり控えて後方待機。掛かり気味になるほど行きっぷりは良かったことからも中距離向きでないことがわかる。4角も絶好の手応えだったが、ハイペースを読めず直線でラチ沿いを選択したことが大きなミスとなった。バテた馬が壁になってまともに追うことができなかった不完全燃焼の競馬。それでも2分0秒1の標準的な勝ち時計レベルで駆ければ、自信から確信へと変わっていく。

ブレイクランアウトは枠順に恵まれた前走は割り引きが必要だが、負けて0秒2差という絶対的な安定感は休み明けでも脅威の存在。フィフスに競り負けた前々走は手負いの鞍上で早仕掛けのへぐりならば、東京コース向きの瞬発力を強調か。千八を完璧にこなしたスピード兼備のスタミナはなにより強みになる。死角があれば休み明けというローテーションの悪さだけ。木曜軽量で馬体の成長がなかったのは少し意外。

ラインプラッドを穴馬として注目したい。前走の時計は翌日の1000万を上回った程度だが、レース内容は凄みを感じさせる。4角大外ひと回りで直一気。打てば響く瞬発力はまさに本格化を示している。2歳時のイメージとはまったく異なった勢いとムード。ひと息入れて馬体増が奏効、さらに脚質転換が成功して生まれ変わっている。真一文字に伸びてくる追い切りは数字的にもはっきり良化具合がわかる。

アイアンルックは徹底した待機策で1、4、1着。どうにも展開に左右されやすい不器用さは、たとえ東京コースでも変わりないだろう。それでも荒削りの反面、インパクト十分の勝ちっぷりで侮れない。前走は上がり3ハロンのレースラップすべて11秒台の前走を直線一気の大逆転劇。2着に兵庫チャンピオンシップ勝ちのゴールデンチケット、3着に青葉賞勝ちのアプレザンレーヴ、4着にシンザン記念4着、アーリントンC3着のミッキーパンプキン、7着にフローラS2着のワイドサファイアなら数字よりも相手関係から評価すべき。初の関東遠征でこれまでどおりの落ち着きがみられるかどうか。展開と精神面がカギを握る。

サンカルロは右回りでササリ癖が強烈な癖馬。共同通信杯は終始ラチ沿いを追走で悪癖を出さなかったが、いい脚は一瞬で終了。掛かり気味の折り合いから馬なりで抜け出してきた前走の千六こそが活躍の舞台ということだろう。ラチに頼った追い比べで抜群の瞬発力。内枠を引けたことで一気に評価が上がる。

レッドスパーダの前走はあくまで展開の利。熱発で狂ったローテーションからも強気になれない。ニュージーランドTで着差以上の圧勝だったサンカルロ相手に子供扱いされたティアップゴールドジョーカプチーノの逆転はまったく浮かばない。1頭以外はレベルに疑問が残る3歳牝馬世代でワンカラットも苦戦を覚悟。ハナを切るか、後方に下げるか、極端な競馬を強いられるミッキーパンプキンは好枠を引いて妙味がなくなった。

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(5/9)京都新聞杯

素直に皐月賞最先着のベストメンバーを中心。不発もある差し馬だが、随所にみせるインパクト十分のレースぶりを重視した。前々走はキャリアからトライアンフマーチと同等の評価は難しいが、競り負かした勝負強さは褒めていい。

リクエストソングはどこか頼りなさを残している。勢いを失いかけて前走好走できっかけをつかめるかどうか。無謀なローテーションが裏目に出たガウディが充電完了で一発勝負。メイショウドンタクは3走前のアンライバルドに0秒6差が強調材料になる。

時計勝負に不安を抱えるデルフォイは良馬場の前々走が拍子抜け。トランセンドスマートタイタンは近年、成功例のないクラシックシーズンでダートから路線変更のステップなら怖さはない。ここ2戦で最速上がりを連発中のジョウノワンダー、逃げ差し自在に捌けるロードロックスター、距離延びて不気味なダノンカモンが魅力。

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(5/9)新潟大賞典

小回りコースで道悪。トウショウウェイヴの前走は不運が重なっただけ。重賞初挑戦とすれば0秒5差は悪くない。やはりじっくり折り合える直線が長い左回りがベスト条件。東京コース(4400)が底力の証明で、デビュー2戦の新潟凡走はあくまで本格化前ということ。手ごろなハンデとじっくり間隔を開けたローテーションで見直せる。

アドマイヤフジはハンデがどう響くかに絞られる。GTに届かなくてもGU、GVでは常に掲示板確保の安定感。衰えるどこか、ますます上積みが見込める接戦の連続で力が入るレースだろう。年齢的にも全力で挑んでくる。

組みやすい相手になってアーネストリーミヤビランベリの先行力。勢い脅威でダイバーシティ。ひと息入れたオペラブラーボシンゲンはひとまず気配優先。オースミグラスワンは年齢的に前走好走の反動が不安。

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(5/6)東京湾カップ

乗り替わったシュバレスクを狙う。不振の要因は控える競馬に徹していたから。ひとつのきっかけで実力馬は立ち直れる。切れるタイプのイメージはないが、好位差しで固めようとする不可解さ。乗り役に恵まれなかっただけで先着してきた相手を考慮すれば、いつ重賞勝ちしても不思議のない実績を残している。平和賞でサプライズゲストシャレーストーン。ハイセイコー記念でノーステイオー。掲示板を外した京浜盃でさえ、サイレントスタメンには楽に先着した。ナイキハイグレードと走ってきたレースに比べれば、かなり組みやすい相手になっている。鞍上との呼吸が合えば簡単に修正可能。

ブルーヒーローの前走は手応え以上の渋太さで重賞制覇にあと一歩まで迫った。なるほど母が東京プリンセス賞、ゴールドティアラ賞4着のコンサートクィーン。混戦になっての底力は良血らしい強さがある。距離経験はないものの、大跳びでいかにも距離延びて良さそうなタイプ。乗り替わりでも減点はない。

サプライズゲストはあれだけ飛ばせば、最後失速も当然。それでも二の足を使ってホットロッドに競り勝ったのが能力の高さ。ここも徹底してハナにこだわるだけだが、同型不在で前走より流れは緩む。

ホットロッドは2着ブルーヒーローより4角の手応えは良かったが、追い出して案外だったのは重賞経験の差。初の55`や厳しいステップなど目にみえない疲れもあったか。地元に戻って改めて注目したい。

ブルーラッドブルーヒーローの母と兄弟。父はシーロと同じで納得の通算(3111)だが、見た目の子供っぽさから割り引いた。もうひと回りの馬体が課題。チームドラゴンは経験を積めばもっと上が望める能力を秘めているが、とりこぼしの連続で狂ったローテーションということは否めない。重賞経験がわずか1度で距離は千六までの経験。負かしてきた相手からも物足りなさが残る。

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(5/6)兵庫チャンピオンシップ

3歳春の時点で59`を背負って、豪快な逆転劇を決めたスーニは歴史に残る名馬になる可能性が強まった。とにかくダートでは同世代相手に無敵の存在感。前走から4`減の定量戦で負けるはずがない。 NHKマイルで人気になるアイアンルックに0秒1差だったゴールデンチケット。ダート(2000)のケイアイテンジン、(2100)のシルクダンディーが相手。

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(5/5)かしわ記念

カネヒキリは日本のダートに限れば(7111)。内に包まれて完全な鞍上のへぐりとなった武蔵野Sを除けば完璧に近い戦績となっている。とりわけ地方馬場の適性は相当高い。交流重賞(4100)。負けた帝王賞でも2分2秒3なら勝った馬を褒めるべきだろう。屈腱炎から復活後は以前の姿よりもパワーアップした印象。鞍上に内田博騎手も心強い。

前走で逃げにこだわらず結果を出したエスポワールシチーが無理やりハナを切る可能性は低くなった。鞍上も慣れないコースで目標になることを嫌うはず。中途半端な競馬でスランプが長かったフリオーソは今度も強気に行って正解だ。ハナを切った前2走で見事な復活劇。理想的な外枠を引けばスタート直後からそれほど苦労もなく、自分の形になるだろう。ある程度のハイペースでも凌いできたこれまでの実績が大きな自信。2歳以来の千六でも、むしろイメージは悪くない。

アジュディミツオーの前走は以前の実力を考えれば、明らかな衰えがうかがえた。交わされてはいけない相手に競り負け。時計も1年ぶりの実績を割り引いても物足りない。ひと叩きでいきなり最高レベルの統一G。ハナが絶望的になって船橋コースで鞍上も半信半疑では魅力なし。

フェラーリピサは前々走で距離の限界をはっきり示した。極限の決着になったレースで見せ場があったのは直線半ばまで。完全な力負けとなった5着は、0秒4差以上に能力の開きを感じさせている。小回りコースとなってどこまでごまかせるか。逃げ先行馬の共倒れを待つ。

控える形で結果が出たエスポワールシチーは乗り方に悩むだろう。これだけ行きたい馬が揃えば、ハナを切って楽な流れにならない。さらに鞍上が慣れないコースで目標になりたくないと思うのは当然か。前々走のような自ら暴走の逃げを選択か、フリオーソの暴走の逃げを追いかけるか。これまでにない流れになることは間違いない。

得意の大井二千で不発に終わったボンネビルレコードは年齢的な衰えと判断するのが妥当。昨年の覇者でも明らかに勢いが違っている。ゼンノパルテノンの前走は内田博騎手だからこそ勝てたレース。乗り替わりで以前の姿に逆戻り

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(5/4)かきつばた記念

千四小回りに死角のないスマートファルコンの独壇場になる。スピードの違いで4連勝。ダートに限れば(8300)の砂巧者は、すでにGT級の底力が備わっている。どんな流れでも自在に動ける機動力で期待どおりの結果になる。

すべてにはまった競馬としても、トーセンブライトの前走は年齢以上の迫力があった。距離と地方ダート適性の高さで肉薄が可能。ゆっくり下り坂のメイショウバトラーに昇り目なし。好調時、牡馬とのパワー差がはっきりしていた牝馬はひと叩きでもワイドが限界。

リミットレスビッドは昨年のさきたま杯勝ちで燃え尽きた。迫力を失った末脚は年齢的な衰えそのもの。前々勝負のキングスゾーンポートジェネラルスマートの仕掛けが遅れた際の残り目。

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(5/3)天皇賞春

アサクサキングスは前走で強さを再確認した。一時の不振は遠征競馬の弱さ。京都、阪神に限ればとにかく安定感がある。不利があった宝塚記念を除けば、すべて掲示板の(4123)。きさらぎ賞、菊花賞、京都記念を勝って天皇賞3着の京都(3010)のコース適性の高さはとりわけ目立っている。プリキュアの大逃げで、スタミナと速さの総合力が求められるこの馬向きの理想的な流れ。競る形になって二の足を使う先行馬は、早めに抜け出さない限りポカの不安はない。格、実績、スタミナは頭ひとつ抜けている。

アルナスラインは前走で近くて遠かった念願の重賞初制覇。ラスト3ハロンのレースラップはすべて11秒台。スローだったとはいえ、抜け出すまで速かった抜群の瞬発力は数字以上に迫力があった。チークPが予想をはるかに上回る効果があったということ。アルゼンチン共和国杯で斤量5`軽いスクリーンヒーロー、2`軽いジャガーメイルと接戦。集中力が増せば少なくてもこの2頭には負けないだろう。菊花賞はアサクサキングスと接戦の2着。菊花賞直前のレースは3歳で京都記念に挑戦して好調だったインティライミポップロックに0秒3差の実績を誇る。素直に勢いを評価する。

ステイヤーとして完成されたモンテクリスエスが3戦連続の最速上がりの絶好調時にGTに登場する。モロさだけ目立ったクラシックシーズンとは一枚も二枚も成長を遂げた上がり馬。徹底した長距離路線で素質開花した。一瞬の切れ味よりも長くいい脚が続くタイプ。スタミナが問われる流れで渋太さを発揮している。勝負どころで終始外々を回るマクり競馬の前走でもしっかり3着キープが底力。魅力の鞍上と(1110)のコース替わりで大駆けがみえた。デビュー以来、休みらしい休みのないローテーションだけが不安材料。

スクリーンヒーローの前走は鞍上らしい早めのあきらめ。4角までは手応えが良かったが、直線半ばで追うのをほぼ止めれば着差ほど悲壮感はない。休み明けで未知の59`。さらにパワーが求められた道悪では納得の0秒8差と割り切りたい。ジャパンC勝ちの栄光はかなり割り引かなければならなくなったが、それでも長距離に良績集中のスタミナ型にとって条件好転は間違いない。ここで馬券圏外の走りとなれば、ジャパンCはフロック駆けと断定。

アサクサに肉薄したヒカルカザブエは条件悪化で狙いづらくなった。まず大誤算だった前走の14`減。ステップレースとしては最悪に近い仕上げ。数字どおりに寂しく映った馬体は単純に反動が心配になる。58`もGTも初挑戦というキャリアの浅さは、総合力が求められる春の天皇賞では致命的。

ジャガーメイルはローテーションの悪さで割り引き。 ドリームジャーニーは実績、見た目にはっきり距離の壁を感じさせる。不振のネヴァブションデルタブルースより、ひと叩きで変わり身注目のトウカイトリックホクトスルタンが魅力。

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(5/2)青葉賞

ピサノカルティエは走るたびに逞しくなっている。並んでから突き放された3走前は案外だったが、それでも最速上がり。前々走は直線前が壁になってギブアップ状態。それでも外へ出して再びエンジンがかかる瞬発力、勝負根性など改めて素質の高さがうかがえた。ロスがなければかなり際どくなった計算ができる。前走もエンジン全開になったのがゴール直前。まだ本気で走ってないような内容で差し切り勝ちが器の違い、大きさを感じさせる。いずれにしても不発のない瞬発力にますます磨き。不利があって次週の1000万を上回った前々走で時計勝負にもメドを立てている。まともに乗りこなせば間違いなくダービー行きの切符は手に入る。

バアゼルリバーは時計以上の凄みがあった前走でクラシックを意識させた。とにかく置かれるズブさだが、芝、ダートを問わない破壊力で最速上がりを連発している。前走はラスト3ハロンがすべて11秒台、ゴールまで加速していくハイレベルなレースラップ。直一気に差し切ったことで重賞制覇が視野に入っただろう。距離と芝を同時にメドを立てた期待馬。いくらかゆとりある仕上げの快勝ならば、厳しいローテーションでもマイナスにならない。

アプレザンレーヴは人気ほど実力が伴ってないか。前々走は相手のミスで楽勝したが、前走は4角ほぼ同じ位置取りから追い比べで見劣った0秒2差。33秒5の数字ほど切れた印象はなかった。減り続ける馬体にプラスもなく、追い比べでピサノバアゼルを競り勝つイメージが浮かばない。

直線の追い比べでモタつき気味だったイネオレオは精神面の幼さがネック。じっくり間隔を開けてどこまで成長したかがカギ。トップカミングも前2走で同じようなモタつきとフラつきで割り引いた。セイクリットバレーは直線でロスなく馬群を捌けるかどうか。ジリのマッハヴェロシティキタサンアミーゴはもうワンパンチほしい。2戦連続で掛かり気味の折り合いになっているマイネルクラリティは、タイフーンルビーが飛ばす流れになるとハイペースに巻き込まれる可能性。芝をこなせそうなすっきり体型のワンダーアキュートが穴候補。

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