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予想結果

2009

1月 2月
3月 4月
5月 休止
休止 8月(JRA重賞)
9月(JRA重賞) 10月(JRA重賞)
11月(JRA重賞) 12月(JRA重賞)


休止 8月(独りごと)
9月(独りごと) 10月(独りごと)
11月(独りごと) 12月(独りごと)

 

20082007
2006

 

 


 

(12/27)有馬記念

ブエナビスタは3歳GT4戦でへぐりの連続。当然といえば当然の乗り替わりとなった。負けた2戦がツキに見放されたのではなく、勝った2戦にツキがあっただけだった。どのレースも馬の能力と自分の腕を信じきれない中途半端なレース内容。4角ブン回して直線勝負で腹をくくればいいものの、どこかで内に入れようとして前が壁になってロスになる失態の連続によって英断が下された。変わりない後方待機なら一斉に非難されるが、乗り替わりによって追い込み競馬はまずありえない。未知なる好位差しへの挑戦が強敵揃いのグランプリ、直線の短い中山、決定的な裏付けのない二千五百など最悪な条件での走りならば、大きな望みは捨てた方がいいだろう。

94年3歳ヒシアマゾンは牡馬相手の重賞制覇の経験があっても届かなかった2着で、翌年1番人気で5着。
97年エアグルーヴは3歳時スキップして4歳で挑戦して2番人気で3着に負けた。翌年も挑戦したが2番人気で5着。
01年トゥザヴィクトリーはジャパンCなどを経験済みの5歳時に2着。
昨年勝ったダイワスカーレットは2年前、展開に恵まれながらも2着。3歳牝馬にとって歴史が語る鬼門の有馬記念。気楽な立場の騎手になれば驚くような快勝か、無残な惨敗か、ふたつにひとつ。3歳牝馬のグランプリ制覇には乗り替わりがワンテンポ遅かった。

今年はこれまで6年続いた勝ち馬の4歳世代が不在という非常事態で、3歳馬VS古豪GT馬の図式。5歳馬が二千四百以上で(1013)のドリームジャーニーだけではいかにも頼りない。常にGT戦線で人気先行だったマツリダゴッホは結局これまで日本のGT(1005)。理想的な展開を望めた昨年の有馬記念で鞍上がプレッシャー負けによって、完全にツキから見放されている。たった1度の激走、有馬記念制覇が残像として残っているだけで、2年前の冠を度外視すれば単なるGU限界の老齢馬として評価は落ち着く。

大外枠を引かなければフォゲッタブル中心だったが、直線ラチ沿いの伸びが際立つ馬場状態を考慮すれば、枠順の有利不利が生まれてくる。外々を回るマクり競馬では確実に内々で我慢してきた馬に足をすくわれる。
勝ち馬ウオッカは鼻血、2着オウケンブルースリは疲労困ぱい、6着エイシンデピュティ、13着スクリーンヒーローを引退に追い込んだジャパンCは言うなれば殺人レース。"ジャパンCで激走した馬は有馬記念で反動が出る"ジンクスの復活。エアシェイディマイネルキッツネヴァブションは単純に見送り。リーチザクラウンは展開に恵まれた菊花賞で失速したことが成熟前の証。馬体は長距離型、気性はマイラー。短い期間でこの二つが噛み合うことはない。並ばれてからの極端なモロさはミヤビランベリテイエムプリキュアの存在で再び浮き彫りになる。

菊花賞1、2、3着馬と2、3番人気馬となった5頭の中から勝ち馬が出る。アンライバルドの大化けに期待した。ダービーは極悪馬場、前々走はデビュー2戦目で3着となったレース同様に、スタート直後から首を上げる気性の悪さを長い間出したことがすべての敗因となっている。前走もスタート直後、前の馬にぶつかって引っ掛かる失態。さらに道中は終始外から被されることのない位置取りだったことも致命的で、ほぼまるまる1周折り合いを欠く気性難を露呈した。勝負どころこそ外々を回りたかったが、馬群の中でもがいて早々に鞍上があきらめて追うのを止めれば問題外のレース。皐月賞では向正で外から被された時点で折り合った事実。内々でじっくり我慢できる絶好枠によって以前の輝きが戻る可能性は高まっている。とにかく折り合いがすべて。
皐月賞の記録は歴代の勝ち馬と比べても遜色ないトップレベルの数字。マイラーに近いスピード型でも通用するトリッキーな中山二千五百なら、距離の限界は考えなくていい。

セイウンワンダーは父グラスワンダーの血をしっかり引き継いでいる。父も当初はマイラーとしての評価が高かった。デビュー4連勝は千八→千四→千四→千六で朝日杯制覇。そこから長い休みに入り、復帰戦は10ヶ月後の毎日王冠5着。続くアルゼンチン共和国杯で6着なら、普通は距離二千までのスピード型として評価は落ち着く。ところが有馬記念は離された4番人気ながらメジロブライトセイウンスカイエアグルーヴなど数々のGT馬を退けて制覇。名馬としての第一歩を歩み出した。
セイウンには距離云々などいらぬ評価。スタミナ勝負になって距離適性の高さを問われた菊花賞が万能型そのものの証となっている。折り合い自在のレースセンスを兼ね備えているだけに脅威の存在。

不気味なのはイコピコも変わりない。デビュー戦を除いた3歳戦すべてで5着以下のない安定感。スローな流れを引っ張り殺して勝てるレースだった菊花賞をとりこぼしたのはあくまで鞍上の大ミス。リーチセイウンアンライを直線一気に差し切って子供扱いした3走前こそがこの馬本来の姿ということ。前走は終わってみれば千八という距離適性の低さ。33秒前後が要求された極限の上がり勝負では今までの実績からも太刀打ちできないことがはっきりした。人馬ともに意外性が魅力。

典型的なスタミナ勝負になった菊花賞は血統の良さがそのまま成績に直結した。スリーロールスは内々が伸びる馬場も味方して大金星だったが、さすがに百戦錬磨の古馬を相手に外めの枠順から好走は難しくなった。前々走が1000万の条件戦だったことが絶対的なキャリア不足。内々で折り合った際の大駆けタイプと納得しての狙い。

<番外編>
アンライリーチブエナスリーの新馬戦の再現が注目されているが、どちらかといえば母ビワハイジブエナビスタと母エアグルーヴフォゲッタブルの対決に運命的なものを感じる。いずれの母も同期で阪神3歳牝馬S(現ジュベナイル)ではビワハイジ勝利でエアグルーヴ2着。続くチューリップ賞は1、2着が逆になり、その後は1度も対戦することなくどちらも引退している。
数々の失態でこれまでより人気を落としているブエナと、春当時の評価と一変して走るごとに株が上がっているフォゲッタ。いずれの母もコンスタントに走る馬を世に出していながら、ビワハイジの仔はブエナでようやくGT制覇。エアグルーヴの仔はいぜんGT馬が出ていない。ブエナの強さが切れ味なら、フォゲッタはバテないしぶとさ。まるで対照的な2頭が勝負付けが終わってない母に変わってグランプリで決着をつける。

今年のJRAは大きな交代があった。2、3年ごとに起こる馬の世代交代ではない。今風に言えば"政権交代"がジョッキーに起こった。単に勝ち鞍が減ったことだけではなく、レベルの高いレースでわかる勝負弱さやレース勘の誤差などはっきりうかがえる。
まずはウオッカの激走。休み明け2戦は明白に前年より下回る数字だったが、武豊騎手から乗り替わったジャパンCでレコードに0秒3差の快勝が"天才"を失墜させた。誰がみても鞍上の腕の差。 "ディープインパクトの亡霊にとりつかれている"が自論だが、ディープ引退直後から歯車は狂い始めていた。あの末脚が忘れられないのか。どんな馬も重賞になると無意味な消極策から末脚勝負に徹してきたことの積み重ねで、完全に勝負が鈍っている。人気になってもまったく怖さのなくなった。
もうひとつはブエナビスタの鞍上スイッチ。一流にはありえない屈辱的な乗り替わりで、引退決意を早めさせることは間違いない。レベルの高いレースでは逃げ先行に好走パターンが限られていることは明らか。
超一流だった二人が絶好調時より質が悪くなれば、重賞勝ちが減るのも当たり前のこと。年々アスリート化している騎手という職業で年取るごとに衰えるのは自然な流れだとしても、ここ最近のパフォーマンス低下は心が痛むほど急激だった。これからもGTでいくつか勝てるはずだが、"さすが豊""やっぱりアンカツ"というレースは確実に減っていくだろう。

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(12/26)ラジオNIKKEI杯2歳ステークス

ヴィクトワールピサは良馬場なら負けられない。着差以上の完敗だったデビュー戦の勝ち馬がローズキングダムで、3着馬に5馬身差なら負けて強し。ゴールまで加速する上がりレースラップが質の高さで、ローズを基準にすれば当然のような2連勝となっている。GTではへぐりの連続の騎手でもGV程度なら自信たっぷりの正攻法か。次につなげるためにある程度モマれる経験をしておきたい。

サクラエルドールの前走は少数精鋭で評価を上げていい。2着アースガルドは次走1番人気で凡走したが4着ミッションモードが特別勝ち、5着アイアムイチバンが平場勝ち。自身連続の最速上がりでキャリア2戦目をクリアすれば十分すぎる収穫があったということ。距離延びてますます色気が出てくる。

メイショウホンマルの前走は休み明けの12キロ増、前半の掛かり気味を割り引いても着差以上の完敗。デビュー戦の相手は強敵揃いで2、3、4着馬が勝ち上がるハイレベルだったが2戦連続、4角手前で手ごたえの悪くなる未完成具合がネックになってきた。きれいなフォームで雨を避けたい。

ヒルノダムールは大人びたレースぶりに将来性を感じさせる。折り合い自在の前走が真骨頂。馬群から一瞬にして抜け出した瞬発力は今後につながる。コスモファントムの前走は豊富なキャリアが強みなっただけで、同日1600万と1秒8も下回る数字では強調点に乏しい。前走でヴィクトワールに完敗したアドマイヤプリンスに逆転は不可能か。ダノンシャンティはフワついた走りで心身ともに成長待ち。

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(12/20)朝日杯フューチュリティステークス

ローズキングダムは前走ではっきりクラシック制覇が意識できる。今年は世代レベルの優秀さがうかがえるが、中でも群を抜く能力で頭角を現した。裏付けられる血統的な背景。スタートセンスの良さと折り合い自在なレースセンス、弾ける瞬発力はまさにクラシック級ということ。デビュー戦で楽に負かしたヴィクトワールピサは2戦目から2連勝でクラシックロードが確定した期待馬。次週のNIKKEI賞出走ならごく普通に勝ち方だけが焦点になるぐらい際立つ強さを誇っている。圧巻だったのが前走のキャリア2戦目の重賞。直線半ばまで追い出しを我慢する余裕で、一瞬の切れ味に勝ったトーセンに首ほど差されたが、そこからムチ2発で突き放す二枚腰は鳥肌ものの快勝だった。まともに走れば少なくても3着以下の馬に逆転が計算できないほどの凄み。キャリア2戦だけの少なさからモマれて嫌気が出ない限り、前走以上の着差で完勝できるはず。単あって連なしか。

トーセンファントムの前走は直線半ばで勝機を確信したはず。直線入り口でローズの直後の位置取りになった勝ちパターン。抜群の手ごたえで射程圏に入れてスムーズに馬群を捌けば、乗り方としても文句なし。直線半ば、首ほど出た時点から競り負けるとはまったくの想定外だろう。自身上がり33秒4の脚を使っているだけに相手を褒めるしかない。直線前が壁になって外へ持ち出すロスがありながら、例年以上に高いレベルの勝ち時計になった前々走で世代トップレベルを証明済み。前走の翌日1000万より下回った勝ち時計を気にすることはない。馬体の良さはローズより上で外枠だけの減点。

デイリー杯2歳Sのレベルはクラシックに直結するレベルの高さ。それだけに勝ち馬リディルの故障は悔やまれるが、2着以下の馬も別格の素質を思わせる。エイシンアポロンのデビュー当初の不振は距離の選択ミス。いかにもマイルベストを感じさせる短距離のスピード型。デイリー杯2歳Sが距離適性の高さと世代トップレベルの証なら、ここで主役として躍進しても驚きはない。

ニシノメイゲツの前走は楽なデビュー2連勝でひとまず壁に当たった。外々の折り合いからマクり気味に動いて完勝した内容から一変して、内々の折り合いでもがく姿。距離延長もあって完全に引っ掛かっていれば、見せ場もないのも当然だった。いい経験だったと割り切って外枠で見直しは必要な2勝馬。前々走はあまりにも外を回りすぎで、同じようなコース取りでは確実に単まで届かない馬場状態。鞍上の腕が問われる。

3強に割って入るなら絶好枠を引いたダイワバーバリアン。デイリー杯0秒3差の4着が高い能力の証で、前走も長い叩き合いを制すれば見た目以上のパワフルな走りを評価すべき。同日1600万とわずか0秒3差の勝ち時計。胸を張って堂々の正攻法。

キングレオポルドの前走レコード勝ちは同日1000万に0秒1差だが、その先々週にレコード勝ちしたアパパネとは質が違っている。アパパネは2着馬に0秒4差、上がり時計は0秒6差をほぼ持ったまま。対してキングの着差は0秒2で上がり時計が下回れば、馬場の良さが高速決着になったすべての要因として断言できる。終始逆手前で幼さも露呈。前々の先行力と好枠の利だけが強調点。

ダッシャーゴーゴーの前走は4角抜群の手ごたえでゴール直前に失速気味。どうやら坂がこたえた結果で、未知なる距離延長にプラスがない。フローライゼは低レベルとはっきりしている新潟2歳S 2着馬。実質1勝クラスの実力で前走が本来の姿。馬っぷりの良さと実戦が結びつかなくなったキョウエイアシュラは正念場が続く。前走が掛かり気味の折り合いで、ひと叩きでも試練は続く。

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(12/20)阪神カップ

マイルCSを基準にした。掛かり気味の折り合いでスムーズさを欠いたストロングガルーダを狙う。前々走は初の古馬相手、さらに重賞というハードルが高い条件で0秒3差。前走は関西に初遠征で気負ったか、終始折り合いを欠く気性の難しさが出て0秒8差なら重賞へのメドは立った。千四ベスト。

サンカルロはスローな流れの前走で徹底した後方待機。明らかな展開負けは数字からもはっきり伝わる。上がり時計が勝ち馬カンパニーとわずか0秒1差。走るたびに成長がうかがえる3歳馬の叩き3戦目は脅威。

スワンSのレースレベルは微妙で狙いづらい。1番人気で5着だったスズカコーズウェイがマイルCSで惨敗。常に重賞の入着ラインで一進一退だったマルカフェニックスが3着。重賞どころか、初のオープンクラスに挑戦したショウナンカザンが4着ならば、GUとしてのレベルは保たれてないか。キンシャサノキセキもここで能力を測りたい。

ドラゴンファングの前走は同日2歳戦とほぼ互角な時計で評価を上げられない。前々の積極策で結果を残してきた馬を消極策で引っ張り殺したコンビが続くアーリーロブストに上がり目なし。距離適性が高いアーバニティエイシンタイガーは外枠だけが減点材料で展開ひとつ。

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(12/19)愛知杯

ニシノブルームーンの走る条件が揃った。叩き3戦目の理想的なステップで、3着馬に0秒3差の8着を含んだ二千(2201)。いい脚が一瞬だけで緩急自在の先行馬は小回りコースも申し分ない。前々走は完全なる追い込み競馬、前走は位置取りとしても最悪な瞬発力競馬でいずれも展開不利と敗因がはっきりしている。3走前で牝馬重賞ロードにメド。人気の盲点。

リトルアマポーラの評価は難しい。前走は結果的にブエナマークが裏目に出たが、それでも昨年のエ女王杯で燃え尽きた感が否めない。最悪な休養になって復帰後は連対も確保できないのが現実。勝ち蔵すべてが54キロではハンデ戦で強調点はなくなる。

相変わらず体質弱化で馬体減が止まらないヒカルアマランサスは使い込んでプラスなし。一戦必殺のメイショウベルーガムードインディゴは自ら動けない他力本願型で厳しい展開を覚悟。極度のスランプでマイネレーツェルトールポピーは復活のきっかけさえつかめない。好枠を引いたブラボーテイジー、忘れた頃に走るアルコセニョーラ、距離とコース適性が高いセラフィックロンプに怖さが出た。

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(12/13)阪神ジュベナイルフィリーズ

タガノエリザベートは個性派の追い込み馬。積極策で不発に終わった3走前以外はすべて最速上がりの切れ味なら、どんな流れになっても前半から動くわけにはいかないだろう。バランスのいい好馬体と破壊力十分の末脚。前々走は勝ち馬リディル、次走500万を圧勝したダノンパッションと同タイムの最速上がりで世代トップレベルは証明済み。距離千六に戻れば不発は考えられない。ここもひたすら控える競馬に徹するだけだが、ササる悪癖から馬群を縫うことはほぼ無理な話。真っすぐ走らせながらの直線大外一気は相手が上がればますますハードルが高くなる。

ステラリードが走りごろだ。デビュー2戦連続の差し切り勝ちがレースセンスの高さ。前走は休み明け、距離延長、内々の折り合いなど条件的に厳しかったが、反応悪いながら確実に伸びてきた末脚がここへつながるいい経験。母は千八〜二千で良績集中のウェルシュステラ。体型的にも距離延びて本領発揮の感触がある。馬体増の条件付きで狙いたい。

アパパネは枠順さえ良ければ不動の本命だった。ツキに見放された大外枠。とにかく前走のひとマクりでレコード勝ちは衝撃的で、最後まで軽くしごくだけの圧勝劇は低く見積もっても重賞上位が確約できる。自在性を備えて手ごろな相手。鞍上が前走のイメージが強すぎて同じようなレースをすることだけが不安材料か。前々可能な行きっぷりの良さなら、正攻法の競馬が普通の選択。鞍上の腕が問われる。

シンメイフジだけは別ものと考えるべきか、取捨に悩む。重賞レベルにほど遠い新潟2歳S勝ちだけで評価を上げていいのかは微妙。2着フローライゼはデイリー杯惨敗、3着クロフォードは自己条件さえ勝てないジリっぽさ。4、5、6、7着馬が惨敗の連続では相手に恵まれたことが明らかになっている。メンバーNO3の上がり時計に0秒9差もある最速上がりだったこと、完成されている馬体が唯一の強調材料。ここで能力を測る。

走るたびに馬体減のベストクルーズは厳しいローテーションがアダになる可能性が否めない。千八→千六→千四→千六と理解に苦しむ距離選択も大きな減点材料。前々で捌けるレースセンスだが、決め手勝負にはまだ裏付けがない。

ラナンキュラスにまったく怖さを感じない。前走は案の定、内々の折り合いで手も足も出なかった良血馬。再び外々の折り合いが絶望的な枠順を引けば、未知なる距離で強気になれないのも当然。ひとまずチャカつく気性の成長待ち。

アニメイトバイオは非情な乗り替わり。完璧に乗った前々走を快勝、前走も後手に回ったとはいえ、まったくロスなくラチ沿いから最後までスムーズに捌けば価値ある2着だった。頭の高い走法で外から被されないことが絶対条件なら、この枠順では前か、後かの両極端。乗り方が難しい癖馬の乗り替わりはイメージが悪い。

前走の千二でも掛かり気味の折り合いになったジュエルオブナイルは8キロ増の馬体でも非力に映った。木曜軽量ですでに成長がうかがえない馬体減。いきなりの千六と内枠を引いてギブアップ状態。

スローペース依存症を考慮してカスクドールの残り目。これだけ外枠に人気馬が集中すれば、内枠の人気薄メイショウデイムが大駆け。前走はスタート直後から3角手前まで掛かり気味の折り合いの難しさ。切れたというより前が止まって差し切れたような反応の鈍さで、馬体もまだまだ子供っぽさが残る発展途上タイプだが、坂路50秒台は2歳牝馬としては破格の完成度。

メイショウデイムを穴馬に一考。

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(12/13)カペラステークス

徹底したダート千二にこだわって本格化したダイワディライトの強さは本物。先行差し自在に捌いてほぼパーフェクトの通算(7401)。前走も逃げ馬の直後の内々で折り合って抜け出すまでが速かった。着差以上の楽勝はすでに重賞レベルの証。
ワイルドワンダーの圧勝もある。バンブーエールに何度も先着して重賞2勝を含む千四(5110)のスピード型。初の千二がマイナス条件になることはない。前走も置かれるズブさではなく、自分のスタイルに徹して十分すぎる手ごたえで追走。人気の盲点。

ビクトリーテツニーの前走は最速上がりでも届かなかった展開負け。勝ち馬より0秒8も上回った瞬発力と迫力十分の好馬体で、ダート千二なら現役トップレベルと確信。仕上がりだけ。

ワンダーポデリオは天井知らずの成長力が魅力。マクり気味に動いて完封劇の前走で好走パターンが定まったか。スタートに集中。差し競馬で良績集中しているエノクだが、切れるというよりいい脚を長く使うタイプ。前走も勝負どころの手ごたえは悪く、展開にはまったことが否めない。ひとまず重賞経験の段階。

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(12/12)中日新聞杯

ナカヤマフェスタが欲を出さず、地味な中距離のGVでキャリアを積めば、もうひと回りの成長が計算できる。東京スポーツ杯で競り勝ったブレイクランアウトは後に朝日CC2着。セントライト記念で完封したフォゲッタブルは菊花賞2着、ステイヤーズS勝ち。条件さえ合えば手薄なGVでとりぼせないほど能力は抜けている。とりわけ道悪競馬になれば鬼に金棒。前々でも後方待機でもまったく伸びない極悪馬場だったダービーで最速上がりが道悪適性の高さ。馬場回復が遅れれば遅れるほど自信度が増す。

トーセンジョーダンの前走は長期休養明け、初の古馬相手など試練を乗り越えたが、時計そのものに重みはない。同日3歳500万とわずか0秒8だけ上回った平凡な数字がレースレベルの低さの証。着差以上の完敗で勝ち馬は次走重賞の連対を外したことが決定的な弱みとなっている。カキ込むようなフットワークで極悪馬場が理想的。

アーネストリーの前走は勝った馬を褒めるべきか、追い負けた淡白さを非難すべきか、評価に迷いが出る。4角の手ごたえはこちらが上で直線完全に並んだが、ゴール手前で引き離される不甲斐なさ。逃げれば強いタイプの勝ち馬だったと割り切れないもどかしさがある。前々走は鳴尾記念圧勝したアクシオンに楽勝。強さとモロさが同居している上がり馬はここが正念場。

トウショウウェイヴの前走は人気を背負いながら、超スローペースの逃げ馬から10馬身以上も後方待機。ペースを読めない鞍上なら納得のムラ駆け傾向ということだろう。本来は重賞で勝ち負け可能な実績と持ち時計。人気を落として妙味が出る。馬体が完成前のリクエストソングメイショウドンタクはもう少し経験が必要か。常に3角手前から手ごたえが怪しくなるデストラメンテが前走でスムーズな追走。穴馬に一考。

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(12/6)ジャパンカップダート

前走の辛勝が嫌われたか、ヴァーミリアンが前日2番人気とは意外だった。能力そのものにまったく陰りを感じさせていない王者。前走はあくまで展開のアヤと割り切れる同タイムだろう。逃げ馬の直後、ポケットの位置取りから行き場を失った3頭の追い比べ。弾けなかったのは終始窮屈なラチ沿いを通ったためで、4角の手ごたえは楽に他2頭を上回っていた。スムーズに直線外を通ればさらに着差は広がったはず。春の帝王賞で大楽勝が本来の力関係。フェブラリーSの敗因がはっきり距離に限定されれば、人気を被らなくなったここは妙味が出てきた。昨年はスタート直後の不利でリズムが崩れて不完全燃焼。コース適性に問題はない。

そのヴァーミリアン打倒に燃えているのがニュースターのエスポワールシチーだが、千八で一線級との対戦がまだないことが割り引き材料になっている。二千以上の経験がなく、千八GVの2戦はワンダースピードに競り負けてダイショウジェット程度に辛勝というレベル。前走もいくらかムキになる折り合いになったピッチ走法なら、千六ベストのマイラーとしてますますイメージが強まった。絶好枠を引いて隣にサクセス。泥を被ることだけは避けたい先行馬で無理してハナに行くしかなくなれば、自滅の可能性は高まってくる。

サクセスブロッケンの不振は折り合い難がすべて。休み明けの南部杯はスタート直後から首の高さが目立つほど行きたがる休み明けらしい気性の荒さ。4角の手ごたえは最悪で直線半ばで一旦差を詰めたところで力尽きている。前走も同じような難しさを露呈した。3角すぎまで鞍上が押さえるのに苦労するリズムの悪さ。直線は追い出しを我慢するほど十分な手ごたえがあったが、故障のような失速で信頼を一気に失った。馬体に問題がなく、精神面のスランプ。短い時間での完全復活は厳しい。

マコトスパルビエロが人気の盲点か。5歳にして初重賞制覇が示すように遅咲きの奥手血統。人気薄の大駆けタイプというイメージから脱皮して、あらゆる状況から崩れない安定感が出ている。レコード決着になった6走前は2着ワンダースピードに同タイム。5走前は2着馬に0秒3差。4走前は連勝続いていた後の重賞馬となったマチカネニホンバレ。ここ3戦の交流戦が今の充実ぶりの凄さを示している。3走前は絶好調のスマートファルコンを正攻法で圧倒。前々走も完璧に折り合って楽な手ごたえでフェラーリピサを捕らえている。前走が太めと割り切れば、得意な阪神コースで逆転可能な感触。

シルクメビウスは古馬の一流馬相手になると分が悪い。比較しやすい4走前から能力差を判断したい。2着とはいえ、大井外二千でご法度の3角すぎからのマクり競馬は内容的にケタ外れの強さだったが、それも同世代の中ということ。その前の開催だった帝王賞よりいくらか速い馬場差で対ヴァーミリアンに1秒2も下回れば打つ手はない。ほぼ逆転不可能な着差。発展途上の3歳馬で古馬の一線級に通用するにはもう少し時間がほしい。

同じ3歳馬でも狙うならスーニだ。確かに距離は長い。確実に折り合いを欠くだろう。それでも荒削りの成長株なら距離を克服するイメージは浮かんでくる。短距離界の王者のバンブーエールに迫った前々走ですでに短距離界の新王者が誕生も時間の問題だった。バンブー引退でほぼ無敵の存在なら前走快勝もある意味当然。終始掛かり気味の折り合いから4角手前で最悪な手ごたえ。外からアドマイヤスバルが抜群の手ごたえでマクって万事休すだったが、並ばれてからがこの馬の凄さ。闘志に火がつき、抜群の瞬発力で楽に振り切った。3歳春に59キロを背負って鬼脚から差し切り勝ちの距離なら折り合いひとつ。

前走が目一の勝負だったワンダーアキュートは大幅な馬体減で激走した反動が心配。前走も凡走したサクセスを除けば二流馬揃いの相手の快勝では評価を上げづらい。道悪歓迎なアドマイヤスバル、古豪現在を前走でアピールしたワンダースピードメイショウトウコンは時計がかかるのをひすたら待つ。

ジャパンCはコンクリート馬場で世界から見放されれば、ジャパンCダートは右回りで行うことが愚の骨頂。できるだけアメリカの一流馬を招くことが成功の秘訣で左回りが鉄則のはずだが、金に目がくらんで商業的に阪神開催になるというお粗末なダートの国際レース。実績もないアメリカ馬が初右回りなら見送っていい。三流馬のティズウェイは観光気分。

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(12/5)ステイヤーズステークス

菊花賞2着フォゲッタブルが特異なマラソンレースに出走してきた。単純計算で例年以上のレベルの高さとなった勝ち時計から、ごく普通に圧勝が可能な力関係。不発も多いエアグルーヴの仔にようやく牡馬の大物が誕生か。1000万で勝てなかったのが距離不足と割り切るべきで、長距離こそが活躍の舞台ということ。もうひと絞りで態勢万全。

同じ血筋でもザサンデーフサイチはまったく走るイメージが浮かばない。適性価格の3、4倍で買った4億9000万円のバブリーな馬は、すでに1600万で限界を示している脱エリート。1年以上の骨折休養も致命傷となった。

モンテクリスエスは太めから脱せない現状で狙い目なし。今年初めの勢いがまったく感じられないステイヤー。春の天皇賞を使って完全にリズムを崩せば、見せ場のないここ3戦から一変は考えにくい。

エアジパングは昨年のステイヤーズS以外の重賞で入着もないのが現実。昨年は好騎乗がすべての勝因で58キロを背負って外枠、さらに乗り替わりが加われば再現は難しい。

条件馬のエーシンダートマンスノークラッシャー。年齢的な衰えがはっきりしているポップロックトウカイトリック。極度のスランプに陥っているダイワワイルドボアにまったく怖さがない。2歳時の実績が忘れられないイグゼキュティヴ。寒い時期になって変わり身期待。

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(12/5)鳴尾記念

イコピコの前走は鞍上特有の人気になるとプレッシャーに負けるへぐりのレース。とにかく想定外の事が起きるとまったくアドリブが利かない。スタート直後に不利があったとしても1周半のレースで終始後方待機は何とも言えぬ後味の悪さ。鞍上は馬場状態を把握して乗っていたどうかも微妙になってきた。レコードが出た超高速馬場である程度の前々競馬が絶対条件になっていた状態。人気を背負っていれば、少しずつ上位進出するのが定石の乗り方だろう。離れた後方待機で直線勝負に賭けた選択はまったく理解できない。3角手前ですでに勝ち負けから離脱すれば乗り替わりも当然。いずれにしてもコンパクトすぎる馬体でもうひと回りの成長待ちとなっている3歳馬。ジャパンC除外はある意味いい休養になる。

シェーンヴァルトはようやく適距離の路線でリズムを取り戻せる。明らかな距離長めの前2走でも見せ場十分の1秒差以内。皐月賞で差のなかったトライアンフマーチが先週オープン特別で完勝なら、適距離に戻って一変しても驚きはない。魅力の鞍上。

ナムラクレセントは苦手意識のある阪神コースをどう捌くか。スタートムラで極端な乗り方が続くが、これだけ骨っぽい相手が揃えば最後方の位置取りだけは避けたい。

スマートギアは前走ではっきりした追い込み気質。いつもより積極策でまったく反応がなかった前走は乗り方を変えたことが裏目に出た典型的な例。主戦に戻って修正したい。

サンライズマックスの勝ち味の遅さは斤量的に有利になっても変わらないか。レベルの高い重賞を経験しても、ここ一連は同じようなジリっぽさで入着ラインが限界。勢いある3歳馬相手にはさらなる試練が待っている。

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有馬記念 買目
NIKKEI杯 買目
朝日杯FS 買目
阪神カップ 買目
愛知杯 買目
ジュベナイル 買目
カペラS 買目
中日新聞杯 買目
JCダート 買目
ステイヤーズS 買目
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