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予想結果

2010

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(3/28)高松宮記念

キンシャサノキセキの前走は着差以上に強い内容だった。道中は中団後方のラチ沿いをじっくり折り合い重視。馬任せの反応の良さで4角できっちり射程圏になる行きっぷりの良さ。直線入り口で行き場を無くしても、前が開いてからはケタ違いの瞬発力で差し切っている。結果が出てなかった道悪で横綱相撲。なにより58キロを背負って勝ち切ったことに大きな意味がある。NHKマイル3着、マイルCS5着、高松宮記念2着、スプリンターズS2着などGTでこれだけ実績あれば、ごく普通にGVなら絶対的な1番人気。それでもどこか非力な一面を嫌って2番人気ということだろう。今までのイメージを一新させた3連勝は数字以上に心強く、年齢以上の若さを感じさせる。昨年のデビュー以来最悪のスランプ時期だったオーシャンS10着は0秒3差、高松宮記念10着は0秒8差、スプリンターズS12着は0秒4差が含まれた千二(3223)で、最速の持ち時計が加われば自信の鞍。

ビービーガルダンは限定スタミナということが前走ではっきりした。スタート直後から掛かり気味ながら勝負どころでは十分すぎる手ごたえで完全なる失速が千二までのスプリンターの証だろう。鞍上が早めあきらめの0秒8差でむしろ上々の試運転だったと割り切って狙い目が出てきた。絶対的な自信ある距離にひと叩きで戻れば以前の輝きが戻るのは自然な流れ。1000万で0秒3差の5着、京阪杯の0秒3差6着、昨年高松宮記念の16着が含まれた千二(6423)が一流そのもの。昨年の高松宮記念と同じ大外枠を引いたが、すべての敗因は鞍上の下手さ。行くのか、控えるのか、中途半端な乗り方になって4角手前で人気馬をギブアップされるという考えられない乗り方だった。鞍上がパニックになっていた内容で問題外のレース。ほぼ完璧に近い距離実績でコース2度目、乗り慣れた鞍上なら、いよいよGT勝ちにリーチ。

中京千二は絶対的な好走パターンがみえない難解なコース。行くしかない逃げ馬ショウナンカザンヘッドライナーセブンシークィーンが揃えばこの3頭の残り目は少ない。直後で折り合えるエーシンエフダンズが穴馬として面白い。確かに重賞勝ちのない格下だが、とにかく前2走の気配の良さが目立っている。1000万時に好調だったアーバンストリートと接戦、1600万時は0秒3差だったアーバニティが直後のGV勝ち。自身も降着になったとはいえ、函館SSは本来3着。前走の重賞2着で地力を証明すればスプリント能力は高いことは証明済み。中京(0121)は2着0秒1差、5着0秒3差、3着0秒1差、3着0秒4差の自信満々のコースで大駆け狙い。

前走で変わり身を予告できたアルティマトゥーレでも、再び内枠を引けば無視していいぐらいの存在になる。それほど外から被される流れを嫌うモマれ弱さ。確かに3走前は消極策が裏目、前々走は行き過ぎたペース音痴がひとつの敗因だが、外からマクり気味に動かれて無抵抗に終わった昨年の阪神牝馬S(2番人気で10着)が決定的な証拠。内から外から激しい先行争いで人気になってますます興味がなくなった。

エイシンタイガーの前走は初の57キロやデビュー以来最高体重だったことが響いたか。いずれにしても初の古馬相手となったCBC賞2着で底力は証明されている4歳馬。続くアイビスSDは0秒4差の5着、12着の京阪杯は落鉄でも0秒8差に踏ん張っていた。降着になった阪神Cは0秒5差、前走が0秒8差でオープン特別2勝ならまだまだ見限れない実績ということ。先週の坂路51秒台で一変する姿が浮かぶ。

サンカルロは鞍上の乗り方ひとつで大きく躍進できる。頭角を現した数少ない4歳世代の1頭。古馬相手の千六では通用しなかったが、どうやら千四以下のスプリント戦が活躍の舞台となったか。重賞では常に消極的になる鞍上がどこまで積極的な乗り方で挑むかに注目したい。

盲点になるのがカノヤザクラ。4ヶ月以上の休み明けは12着、11着だが着差はいずれも0秒7差でテッポーOKの仕上がり早。2、3ヶ月の休み明けでも3戦してすべて0秒3差以内から充電明けの走りやすさがうかがえる。千二の重賞は掲示板を外したのが2度だけ(スプリンターズS7着0秒4差、CBC賞11着0秒7差)の(1236)なら無視できない。

エーシンフォワードは外枠を引いて試練が待っている。前3走はいずれもラチ沿いの折り合い。まったくロスのないスムーズな位置取りから一変して外々を回らなければならない枠順でポカが頭をよぎる。さらに初コースでキャリア不足の千二が加わる悪条件。外差し馬場でも強気になれない。

ファイングレインプレミアムボックストウショウカレッジの高齢馬はいずれも見た目に衰えを感じさせる現状で、前走以上の上がり目が計算しづらい。ひたすら混戦待ちの追い込み馬にとって時計勝負になるとワイドラインも厳しくなる。

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(3/28)マーチステークス

フサイチピージェイの前走は初めから逃げる意思がなかった待機策。スタート直後はさすがに行きたがったが、外から突かれる流れを番手競馬で2着。ゴール前で勝ち馬にジワジワ迫った末脚を使えば価値ある一戦だろう。今まで徹底して逃げにこだわっていた単調なタイプが、控える競馬が重賞でも通用することが証明されれば鬼に金棒。平安S勝ちのロールオブダイスを振り切ったことで、ますます自信が増してくる。鞍上2度目でコンビ間の呼吸も前々走以上。

上がり馬というよりようやく適した条件を使ってきたのがモンテクリスエス。芝ではどうしてもあと一歩のパンチ不足だったが、勝負どころでかなり外々を回って直線は並んでからもうひと伸びしたダートの前走こそがこの馬本来の持ち味ということ。脚抜きのいい馬場としても上がりラップ12秒1−11秒9−12秒9を直一気は見事な一撃。前々のフサイチとの組み合わせは微妙だが、前崩れの流れなら上位を確約できる。

手薄な重賞では地力の違いでマコトスパルビエロか。JRA重賞未勝利でも交流重賞3勝は相手を考慮しても本物。マーキュリーCでスマートファルコン、日本テレビ盃でフェラーリピサ、名古屋グランプリでワンダースピードに競り勝てば素直に評価ができる。2年前のマーチS2着よりも充実中の6歳馬。初の58キロ克服だけが焦点。

相手なりというイメージが強かったクリールパッションが前走で負かした相手がオーロマイスターフサイチピージェイでイメージ一新。古馬重賞3、6着(着差はそれぞれ0秒2、0秒8差)なら前走がターニングポイントになる可能性を秘めている。

混戦になってジリ脚タイプの台頭でネイキッド。使うごとに良化を示しているゲンパチタキオン。前走の瞬発力を使えればシビルウォーナニハトモアレ。極度のモマれ弱さは徐々に解消中でもアドリブの利かないウォータクティクスに色気なし。

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(3/27)日経賞

季節変わりの休み明け。高齢馬にとってつかみづらいローテーションになったが、エアシェイディには問題ないだろう。昨年はわずか6戦だけのダメージの少なさ。ズブくなって二千二以上で良績を集中しているのも心強い。有馬記念は2年連続3着、JC5着。ウオッカオウケンブルースリには完敗だが、少なくてもマイネルキッツには確実に競り勝てば57キロのGUで減点はない。そのマイネルキッツはすでに限界がみえている。見せ場があってもそれ以上が厳しくなってきた7歳馬。勝ち鞍のない中山、59キロではワイドラインがひとつの壁。

ネヴァブションは展開がはまったことが勝因の前走だけで評価を上げられない。良馬場ではトーセンクラウンの出番はないか。追い出すとどこかモタつくナムラクレセントも初コースの休み明けでは狙いづらい。ロジユニヴァースにはまったく強調点が浮かばない。短距離に良績集中の最弱世代。たとえこの馬自身の距離適性は高くても、初の古馬相手に長期休養明けの58キロでは掲示板を確保できれば上々。

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(3/27)毎日杯

ルーラーシップは首の皮一枚でクラシック出走につなながったが、またしても褒められる乗り方ではなかった。4角手前からマクった降着の馬が実績十分の素質馬なら、間違いなく一気に差し切られた流れ。相手なりに動いて直線勝負に賭けるという乗り方より、圧勝可能な力関係なら強気の正攻法こそがしっくりくる乗り方だろう。最後は馬の力だけで直線一気の伸びから何とか皐月賞出走へ望み。4角でのアクシデントはごく普通にギブアップ寸前の大クラッシュ。かなり激しくぶつけられたが、もうひと伸びが秘めた能力、底力ということ。前々走で鞍上の判断ミスでとりこぼし、前走もあえて厳しい競馬に持ち込んでいるようなコンビでは、これからもどこかでポカの可能性は秘めている。

ダンノシャンティの前走は鞍上配置の選択ミスがすべてだった。強力な逃げ馬不在で明らかにスローペース。それでもスタート直後から控える消極策は誰もが理解できない乗り方だった。ごく普通の騎手ならアリゼオを徹底マーク。三流並みの駄目騎乗なら単なる一過性のポカとして割り切るべきだろう。各馬が目標にしたアリゼオをまったく無視。ペースも無視して決め撃ちの乗り方でとりこぼせば鞍上の資質を疑われても仕方ない。もう少しまともな鞍上を配置していれば、楽に差し切れた相手と流れだった。乗り替わりで騎乗修正。

クラシック当確だったリルダヴァルが戻ってきた。すべてはこのレースの善し悪しで春の活躍が占える大事な一戦。とにかく常識外の瞬発力は世代トップレベル。骨折明けで3歳初戦は大きなハンデだが、コスモファントム(ラジオNIKKEI杯2着)、エイシンアポロン(朝日杯、弥生賞2着)を子供扱いした前走で出世は確約済みとなっている。少なくても距離克服が課題のザタイキより頼もしい

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(3/21)スプリングステークス

サンライズプリンスは裏街道で2連勝だが、ローズ相手でもヒケをとらない感触がある。デビュー戦の2分2秒1は前日の古馬500万に0秒2差劣っただけ。上がり時計がゴールまで加速する13秒3−12秒4−11秒4だからますます価値は高い。常識的に考えられない約1秒ずつの加速度。最後は流して11秒台の上がりラップで全体時計は水準以上がスケールの大きさそのものを示している。前走は微妙な時計短縮となったが、軽くしごいただけの仕掛け。最後は再び流して翌日の古馬1000万に2着に相当する数字は何とも心強い成長力だろう。内々の折り合いでも掛かることなく、まったく動じない精神面の強さと抜群の瞬発力に特長。心身ともに完成度が高い。大跳びで前日に雨さえ降らなければ自信の東上となる。

ローズキングダムは確かに強かった。打てば響く瞬発力勝負型は鞍上も自信をもって挑んでいる。前走は馬を信じてがっちり折り合い重視。早めに抜け出したエイシンアポロンを並ぶところなく差し切った内容は明らかにレベルが違っていた。それでもクラシックに向けては数々の課題と不安を残している。母ローズバドはオークス、ローズS、秋華賞、エリザベス女王杯をいずれも2着だったが、終わってみれば3歳春のフィリーズR勝ちを最後に2年以上も勝てなかったのは、やはり馬体の細さからのパワー不足だろう。体型的にも似ている親子。目イチの仕上げだった前走と同じ440キロ台ではクラシック制覇に黄色信号。コンパクトな馬体は二千より千六向きのマイラーのイメージが強かっただけに少なくても10キロ以上の回復が大前提。

アリゼオはやはり前々走の楽な競馬から一気にレベルが上がって追い比べでモタついてしまった。4角の手ごたえは勝ち馬より良かっただけにショックは大きい。平凡な上がり時計で快勝した前々走からも現時点では上がり勝負になると分が悪いことがうかがえる。前々走の相手がその後勝ち切れない低調さ。前走もマイラーのハンソデバンドに競り負ければ、ますます凄み、怖さはなくなってきた。馬場悪化を待つしかない。

サンディエゴシチーの前走はクラシック出走が当確している馬とは思えぬ最悪な乗り方だった。休み明けとなれば本来は勝ち負けにこだわりはなく、これまでの乗り方から脚をためてどれだけ使えるかを計るのがごく普通の選択。イメージのない逃げは今後の教育にもならないか。結果は0秒3差でもレベルアップにつながらない4着。あと10メートルあれば3、4頭に交わされていたような脚色では、追い比べになって接戦する姿は浮かばない。頭が高い走法で距離の限界も近づいている。

サクラエルドールは恵まれた相手の2連勝で、ここは早くも正念場。ソリタリーキングは芝をこなせる血統でも見た目と走りでダート馬と割り切る。同じダート路線からの挑戦になるバーディバーディは芝でも問題ないが、前走は最後失速気味の辛勝。距離延長でギブアップ状態か。馬体の良さだけが頼りのスティルゴールド。馬体に幼さ残るアロマカフェはもうワンパンチ足りない。フラワーCで意外な瞬発力不足を露呈したサンテミリオンに前々走で完敗したバシレウスより、直線で斜行してきた馬をよけるため急ブレーキをかけて最速上がりから0秒2差となった勝ち馬がフラワーC馬オウケンサクラなら、ゲシュタルトの大駆けがあっても驚かない。

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(3/21)阪神大賞典

メイショウベルーガは今でも中距離ベストのイメージ強い。前走のハイレベルな結果を残しても三千のレースでは見送る。前走はケタ違いの瞬発力で差し切ったことに驚いたが、じっくり後方待機の消極策がすべての勝因。逃げ馬の大逃げで超ハイペースで5ハロン58秒9の流れをなぜか各馬が早めに追いかけて自滅していく展開の利があったことは間違いない。過去10年でNO2の勝ち時計は立派だが、果たして自ら動いて同じような数字がマークできるかが焦点だろう。相手強化でも距離延長でもどのみち前走と同じ乗り方。行きたい馬が揃って底力が求められる流れで連続好走が微妙になる。

アサクサキングスの前走は納得の惨敗。GTではっきりレベル差が出てきた重賞4勝馬で、三千以上では菊花賞勝ちを含めた(2011)が何とも頼もしい。関東遠征に絶対的な弱さがあるだけで、関西馬場の良績からまだまだ見限れない。

馬体の成長が課題のイコピコが微妙な長さの休養なら、迷いのない逃げでホクトスルタンの残り目。トウカイトリックは京都コースに苦手意識。上がり馬ベルウッドローツェジャミールシグナリオは雨で時計がかかるのを待つ。

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(3/20)フラワーカップ

コスモネモシンの重賞勝ちを素直に評価する。たとえ桜花賞候補のアプリコットフィズが重賞で稀なへぐりを犯したとしても、アプリコットの直後で折り合って直一気の差し切り勝ちは本物の瞬発力。仮想桜花賞を経験して走り慣れた千八に条件好転なら、わずか1キロ増の斤量など問題なくクリアできる。あれだけ重賞で勝てなかった鞍上が今年すでに重賞2勝。人馬ともにツキと勢いがリンクして充実ぶりは目覚ましい。

サンテミリオンの前走は2着バシレウスが次走500万勝ち、3着ミカエルビスティーが次走すみれS2着の相手比較から評価していいか疑問が残る。ペースが遅すぎて絶対的に前々有利と流れになっていた。中団待機のミカエルがはっきりペースを読み間違えた鞍上のミスに助けられれば単純にオープン通用までは断言できないだろう。ゴールまで加速していった瞬発力は認めても、楽すぎる勝ち方に経験値アップはなく、ここが真価を問われる本当のレース。

自己条件の掲示板を危ういメンバーが揃えば、ディアアレトゥーサのスタミナを重視。初芝だがダノンプリマドンナの前走は3着に1秒2差で強烈なインパクト。マイラー色の強いベストクルーズイイデサンドラ。厳しいローテーションで破滅の道を歩んでいるオウケンサクラは強調材料に乏しい。極度のズブさとスタート下手はブリンカー着用でも修正疑問のシンメイフジ。内コースでハードルはさらに高くなった。

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(3/20)ファルコンステークス

カホマックスは人気薄だったデビュー戦でドリームフォワードに先着。2戦目は同日古馬1000万に0秒8だけ下回った好時計で初勝利なら悪くない。休み明けを連勝してとにかくハナを切った流れで強さを発揮してきた単調な逃げ馬は、3走前に決定的なスプリント適性の高さを示している。千六の競馬で千通過が56秒8、千二通過が1分9秒4、千四通過が1分21秒8の超ハイペースを4角持ったまま。桜花賞候補のアプリコットフィズの鞍上が見た目だけで判断して早仕掛けにさせたレース内容なら千二、平坦、小回りの条件が揃えばますます絶対スピードに磨きがかかる。

重賞経験とコース適性の高さは認めても、エーシンダックマンは同型が超強力で見送りが正解か。キョウエイアシュラは距離に活路を求めたい。エーシンホワイティエスカーダが時計勝負で底力発揮。ダッシャーゴーゴーはリフレッシュで立ち直りを示さなければ早熟の懸念。ジュエルオブナイルは完成度の高さだけで勝った重賞ならレベル疑問。内ラチぴたりを回った際にセイウンオウサムビービーエーディンが大駆け。

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(3/14)フィリーズレビュー

ラブミーチャンは千四のトライアル挑戦で評価が揺れる。これまで徹底した逃げに構えてきたスピード馬が、強力な同型が揃いやすい千四で自分の形が崩れる不安が強まる。嫌な予感は外枠を引いて決定的となった。何も失うものがない逃げ馬エリモエポナを捌くのは初芝の馬にとってストレスは大きいだろう。前々走は同日C2より4秒以上も速い破格な時計で、翌日のA2下よりも速かった。2歳暮れの時点で古馬オープン級の数字は、少なくてもダートの短距離で同世代相手では無敵の存在。単純なスピード比較はJRA勢の世代トップクラスでもヒケをとらない。芝云々より自分の形に持ち込めるかどうか。圧勝あって連なしタイプ。

ジュベナイルは時計ほどレベルが高くないことが浮き彫りになってきた。まずは勝ち馬アパパネが先週、未勝利勝ち直後の馬に差し切られて、3着馬にも交わされそうなギリギリの2着。完全なる鋭さ負けは休み明けだけと思えぬ不甲斐なさだった。3着馬ベストクルーズはチューリップ賞で見せ場なし。土曜アネモネSの結果を加われば決定的なレースレベルの低さか。クイーンCで惨敗していたギンザボナンザにジュベナイル2着アニメイトバイオがあっさり差し切られては、イメージが悪くなるのも当然だろう。GTの威厳を失えば、ラナンキュラスは単なる人気先行の良血馬ということ。外枠を引いて鞍上のうまさも問われる条件で怖さはなくなった。

テイラーバートンは乗り替わりで新境地が出そう。どこか中途半端な乗り方で前2走は不完全燃焼だが、ラジオNIKKEI杯2着のコスモファントムと接戦、京成杯馬エイシンフラッシュを封じ込めた4走前なら牝馬限定戦で負け続けていることが不思議なぐらい。まずは馬体回復が大前提。大駆け狙いでアマファソン。経験不足のキャリア3戦目で超ハイレベルとなった千八4着。勝ち馬リルダヴァルに次ぐ上がり時計は33秒6。現実に同じ未勝利上がりのステップだったエイシンアポロン(京王杯2歳S勝ち。弥生賞、朝日杯、デイリー杯がいずれも2着)に先着が能力の片鱗として改めて注目したい。前々走は3着馬と0秒3差、前走は勝ち馬と同じ上がり時計で0秒6差。叩き3戦目で完全燃焼がイメージできる。

ニシノモレッタは同日古馬1600万にわずか0秒6下回った数字に未来を感じさせる。その比較対象馬が後に阪急杯を勝ったエーシンフォワードだからなおさら価値が高まる。前々走を除けばとにかく崩れない安定感。何としても桜花賞へ力が入る。

同日の古馬1000万比較で2秒近くも劣る時計だったロジフェローズに強調点が浮かばない。同じく同日古馬1000万を下回ったカレンチャンは脇役としても物足りない。レディアルバローザは翌日の古馬1000万より上回った時計で阪急杯8着に相当する数字は強みだが、脚の使いどころが難しいタイプは乗り替わりで微妙になった。

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(3/14)中山牝馬ステークス

ブエナビスタレッドディザイアには一歩劣るがジェルミナルも相当高い評価が可能だろう。桜花賞で勝ち馬と0秒3差、オークスは0秒5差、秋華賞は0秒6差の実績馬が、牝馬限定のハンデ戦で大崩れは考えにくい。もとより二千でも距離長めになるスピード型で、器用さ重視に良績を残す中山千八はイメージどおりの好条件だ。ニシノブルームーンは内々の前残りで終わった前走が展開負け。外々を回らされて1、2着馬を凌ぐ上がり時計ならひとまず復活の手ごたえはつかんだ。

不発のない瞬発力で安定感の出たリビアーモコロンバスサークルは一気に相手強化で流れに左右される嫌い。芝の鋭さ負けが続いてダートで活路を見出したブラボーデイジーウェディングフジコは強調点に乏しい。前々勝負のブライティアパルスは目標になりやすい穴人気の上がり馬で妙味がない。トップハンデを背負うザレマが勝ち負けから遠ざかれば、手ごろなハンデの実績馬レジネッタチェレブレタの出番。徹底してハナにこだわった際のショウナンラノビアが不気味。

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(3/13)中京記念

トウショウシロッコは重賞未勝利が不思議なぐらいの実績を積み上げてきた。GU2着1回3着3回、GV2着3回3着1回。あと一歩のレースでもオールカマーでは絶好調のマツリダゴッホに0秒4差。マイネルキッツエアシェイディにきっちり先着した。AJCCでは天皇賞制覇前のマイネルキッツに競り勝って、ドリームジャーニーには0秒9差の先着。前走も相手はGT級相手に良績ない京都コースで0秒8差がGUレベルを物語っている。手薄なGVのハンデ戦で56キロなら色気が出る。

マイネルスターリーは妙味がなくなった。相性抜群のコンビから多少のリズム悪化は覚悟の乗り替わり。能力だけでどこまで抵抗するか。休み明け、初の古馬相手の前走重賞でマクり気味に動いて接戦は勝ち馬以上に高い評価は可能だ。ナリタクリスタルは不利がなくても3着までの勢いだった。マイネルとも力の差を感じさせた完敗ではポカを待つだけか。今度は強気に動きたい。

牡馬相手にモロさが出たリトルアマポーラは再び最内枠を引いて前走の悪夢がよみがえる。距離に活路を見出したいが、前走の負け方は決定的な力負けだけに強気になれない。上がり馬エアシャトゥーシュホワイトピルグリムはベストの距離で無視できない。古豪サンライズベガシャドウゲイトは前々で力勝負が理想的な流れ。タスカータソルテは海外遠征が命取りになって極度のスランプ入り。走る中京コースで見せ場もなければ再浮上は絶望的。

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(3/7)弥生賞

4戦3勝のヴィクトワールピサが早くからここを照準に東上してくる。2歳時にクラシックを意識させた期待馬が、本番と同じ条件でどう勝つかが焦点になった。とにかく豪快なレースぶり。負けたデビュー戦も相手はローズキングダム。3着に5馬身差ならほぼパーフェクトな実績だろう。前走はダノンシャンティ(共同通信杯2着)、ヒルノダムール(若駒S勝ち)、アドマイヤテンクウ(京成杯2着)を相手にマクり気味に動いて直線ムチ3発だけで突き抜けた。最後は流した横綱相撲で着差以上の完勝ならアドマイヤに今後も負ける姿は浮かばない。スタートセンス、追い出してからの反応ともに抜群。カキ込み鋭いフットワークで兄弟馬に道悪巧者が揃えば雨も問題なくクリアできる。死角は鞍上のポカだけに絞られた。意味のない必要以上の待機策で重賞ではとりこぼしの連続。前走のように外々の折り合いに切り替えるより、内々でじっり我慢する競馬を覚えさせたい。馬場もラチ沿いの伸びだけが目立つ。

エイシンアポロンの二千挑戦はどうにも抵抗がある。見るからにマイラーの短距離ボディー。行きたがるのをなだめながら乗っていた前走からも世代最高レベルになるレースで上位の計算がしづらくなった。未知なる距離ではひとまず経験の段階か。

アドマイヤテンクウの前走は同日未勝利より0秒8も下回った超低レベル。重賞でありえない5ハロン63秒2の超スローペースは、本来ならば楽に逃げ切れる流れ。それでも追い負けが世代トップレベルとの力差で、淀みない流れになってさらに着差は開きそう。いずれにしてもここで真価を問える。

ミッションモードは前走でいくらかイメージが変わった。それまで2戦は外々の折り合いで掛かる仕草。とりわけ前々走は折り合い難が敗因になっていた。気性難を抱えていた癖馬が、前走はラチ沿いでがっちり折り合えたことが素質馬の成長ぶり。心身ともに子供っぽさを残すが、叩きつけるような走りで道悪歓迎は間違いない。

スマートジェネシスが穴馬として狙い目。母フロムファーストは掲示板を外したのが1度だけのJRA通算(2323)。道悪も二千もこなした素質馬が早々に引退なら仔に期待は膨らむ。気性先行で頭の高い走法でも中山二千は悪くない条件。キャリア1戦だけで前走は3着馬と0秒3差。惚れ惚れする馬体ならいつ走っても驚かない。

トーセンアレスの血統は芝馬か、ダート馬かはっきり分かれるだけに半信半疑。ダイワバーバリアンは勝ち馬より1秒下回った上がり時計の前走が能力基準になる。鋭さ不足の象徴的な結果。

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(3/6)チューリップ賞

鞍上は本番もアパパネを選んだ。GT馬だけに当然といえば当然だが、お手馬だったアプリコットフィズに現時点ではスピード、底力比較で絶対的な立場に立てないのが現実だろう。なにより前走は強さ、速さというより、レース運びの上手さで快勝した事実。勝負どころで外々のコース取りを選択していれば2着も危うかった。
すでに黒星があればここは勝ちにこだわらない乗り方が本番前の理想的なトライアル。桜花賞で1、2番人気になる期待馬は3連勝中でもいくつかの課題を残す。ここで少しでも課題をクリアしてアプリコットに胸を張って挑みたい。
大外枠から直線手前で内をついた前走はあくまで稀な展開。それほど速い流れでなかったがバラけたことが奏功したならば、今度は終始外を回って脚を測るのも悪くない。奇跡の3戦連続の大外枠でどのみち馬群の中の折り合いは今回も絶望的。勝ちにこだわるか、試し乗りで次につなげるか。いずれにしてもどちらを選択しても負けられない相手だ。

ベストクルーズは4角手前の仕掛けのタイミングが最後の差となった。一瞬早くアパパネが動いて終始後手。それでも最後はイメージ一新のいい脚を長く使えば時計、着順以上に収穫があった。道悪OKで今度は前々勝負。

前走は内々でじっくり我慢できたエイシンリターンズより、人気馬の宿命で外々を回らされたヴィクトリーマーチを評価。ゴール直前では失速気味になったオメガブルーハワイより、最後まで勢い劣ることのなかったワイルドラズベリーオウケンサクラの前走は同日未勝利に0秒9だけ上回った時計が物足りない。瞬発力型は道悪も響きそう。

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(3/6)オーシャンステークス

キンシャサノキセキは稍重で3戦、重馬場で1戦経験しているが、すべて1番人気で人気を裏切ったワイド以内なしという結果が道悪微妙を示しているだろう。キャリアが少なく、絶対的な裏付けはないが、未知なる58キロを加えれば狙いづらい人気馬であることは確か。

内々の折り合いで伸び切れなかった前々走がいい教訓となったショウナンカザンは、前々が確約できる大外枠はむしろ好感。終始逆手前で2着だった前走は着差以上に強い競馬だった。豊富な道悪経験でアイルラヴァゲインは馬場歓迎。一時のスランプは完全に抜け出して衰えるどころか、ますます元気な8歳馬は56キロも魅力。

シンボリグランは58キロを背負って自己ベストに0秒3差だった前々走で古豪健在をアピール。4走前の降着でリズムが狂ったエーシンエフダンズだが、手薄なGVでは展開ひとつのレベルを証明済み。ひと叩きで得意の中山で無視できなくなった。先週と同じような馬場状態がメインまで続けば内枠同士の決着が濃厚だが、雨が強まれば内より外。中山得意のアーバニティの巻き返し。

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高松宮記念 買目
マーチS 買目
日経賞 買目
毎日杯 買目
スプリングS 買目
阪神大賞典 買目
フラワーC 買目
ファルコンS 買目
フィリーズR 買目
中山牝馬S 買目
中京記念 買目
弥生賞 買目
チューリップ賞 買目
オーシャンS 買目